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ゼネコンと仕事をしたオーナーエンジニアの変化3パターン

ゼネコンとの仕事後 キャリア
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オーナーズエンジニアになると、基本的にはオーナーズエンジニアの仕事をメインで担当して、ゼネコンと仕事をすることはほとんどないはずです。

ゼネコンと仕事をするのは大型のプロジェクトなど、数が非常に限定化されます。

オーナーズエンジニアとゼネコンなどのプラントエンジニアリング会社では色々な違いがありますが、これは組織の環境の問題とばかり考えていました。

ところが、オーナーズエンジニアがゼネコンと仕事をすると、仕事の進め方自体がゼネコンっぽく染まっていく姿を何回も見ました。

その後、オーナーズエンジニアの仕事の仕方に戻る人は、あまり見かけませんね。

どんな風に変わっていくのかを、3パターン紹介します。

パターン1:戦力外になる

オーナーズエンジニアがゼネコンと仕事をした後は、残念ですが大抵は戦力外になります。

期待されてゼネコンとの仕事に向かったはずなのに。

ゼネコンとの仕事を何回か担当するうちに、あれ?って評価が変わっていきます。

伝言係になる

オーナーズエンジニアでゼネコンと仕事をしていると、かなりの確率で伝言係になります。

超ベテランで自分で考えて行動できるオーナーズエンジニアなら、こうはならないでしょう。

しかし、大抵のオーナーズエンジニアがゼネコンとの仕事に割り当てられる時、彼らは素人~初心者を卒業した程度のスキルしか持っていません。

PDCAを回して、自分の考えた結果を観測することなく、判断基準が固まっていない状態です。

ここで、ゼネコンの仕事をするとどうなるでしょうか?

  • ゼネコンの持っている知識が広くて、それが一般常識だと錯覚してしまう
  • 仕事の範囲が広くて、自分の考えを持っておらず、ゼネコンに教えてもらう
  • ユーザーの主張がほとんど理解できず、ユーザーの言った内容を言葉通りゼネコンに伝えるだけ

分からないことだらけなのに、教えてもらえる人はほとんどおらず、伝言係になります。

ミーティングでよくこういう会話がされます。

この件を、ゼネコンさんに伝えてください。

分かりました。

ユーザーの時間を省略するために伝言係になっているようなものです。

しかし、内容を理解していないので、伝言係にすらなっていないパターンが多いです。

結果的に、成長する時間を奪ってしまっていて、他のオーナーズエンジニアとの差ができてしまいます。

責任感が育たない

オーナーズエンジニアがゼネコンと仕事すると、かなりの確率で責任感が育ちません。

むしろ悪化します。

オーナーズエンジニアならプロジェクトを立ち上げてから完成させるまで、自分が担当することで自ずと責任感が育ちます。

自分がこれまで選択した結果が、最終的には現場の問題として現れますからね。

対応せざるを得ないうちに責任感が育ちます。

ところが、ゼネコンが入ると責任の所在問題が起きます。

  • オーナーエンジとしては思うところがあるが、ゼネコンがこれしかできないというので従わざるを得ない。
  • ユーザーもゼネコンも言っていることがかみ合わず、時間が経っているうちに勝手に仕様が決まって、自分ではどうすることもできなかった。
  • 伝言係をしているので、自分のせいではないと逃げていく。

こういう構図が起きます。

ゼネコンも同じように、責任逃れの対応をします。

プロジェクト初期の設計段階ならそうでもなくても、後期になるとものすごく責任逃れをします。

オーナーズエンジニアがその間を取り持たないといけないのに、オーナーズエンジニア自身も責任逃れ。

結局、困るのは現場。

量が多すぎて思考を諦める

ゼネコンが必要な大規模な仕事をしていると、個々の仕事に時間を掛ける余裕がなくなってきます。

その結果、思考自体を諦めます。

思考しなくても現場で起きた問題をとにかく解決するなら、そういう行動特性として希少価値は出てきます。

ところが、考えもしなくて責任逃れもして伝言係だけをしていると、何のために仕事をしているのかすら疑問に思うレベルになります。

この状態に慣れてしまうと、こんな雑な仕事でも給料がもらえるのだ、と思ってしまうのでしょう。

オーナーズエンジニアの厳しい仕事に戻った時に、途端に対応できなくなります。

パターン2:経験がとりあえず増える

オーナーズエンジニアがゼネコンと仕事をすることで、経験が増えて次の業務に活かせることは起こりえます。

このパターンが、現在期待できる最大値かもしれません。

ほとんどの人が、このパターンにすら当てはまりません。

彼らはもともとのオーナーズエンジニアの仕事に戻ってもゼネコンの仕事が活かせるわけではなく、責任感がそこまで失われるわけでもなく、ゼネコンとの仕事をする前と変わらない仕事の仕方をします。

良い意味でも悪い意味でも目立たないので、処世術としては最強かもしれません。

同じレベルを維持するだけなら簡単だろうと思うかも知れませんが、結構うまくいきません。

それだけパターン1のような、周りの考え方に左右されやすく、楽な方に流れやすい。昔の記憶を忘れ去るエンジニアが多いです。

パターン3:覚醒する

オーナーズエンジニアがゼネコンと仕事をすることで、覚醒するケースがごくまれにあります。

  • ゼネコンの各職種の人と対等に議論をして、普段経験しない接点業務を経験する
  • 共通背景を持っていない人と議論をして、落としどころを見つける
  • ユーザーのニーズも可能な限り掴んで、ゼネコンの考えを含めたオーナーエンジニアとしての案を提案し、実行する。
  • ユーザーから言われる前に、起こりえることを想定して、できることを準備する。

こういう成長の仕方をする場合があります。

ゼネコンとの経験回数の問題ではなく、1回でも質の高い仕事をしたら覚醒するでしょう。

オーナーズエンジニアとしてはゼネコンとの仕事で、こういう成長を期待する人を割り当てるのですが、最近は本当にうまくいっていません。

だからこそ、パターン1ではなく2になりそうな人を割り当てて、成長を期待する人はオーナーズエンジニアの仕事に割り当てるという流れが増えています。

参考

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最後に

オーナーズエンジニアがゼネコンと仕事をした後のパターンを3つに分けました。

残念ながらたいていの人は伝言係になって戦力外になります。

良くて現状維持。覚醒するパターンはほとんど見られません。

ゼネコンとの仕事に割り当てる人が、優秀なエンジニアばかりではなくなっています。

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