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キャリア

機電系エンジニアの狭い範囲で時代に残されないためにできること

時代を読む キャリア
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時代に取り残されては駄目ですよ。

こういう類の話は昨今毎日のように聞きます。

ところが、化学プラントのような閉鎖的な組織でしかもエンジニアリングという職種では、時代の変化を意識しないでもある程度仕事ができてしまいます。一定のラインまでは、の話ですが。

仕事を有利に進める意味でも、時代の変化を意識することは意味があります。

時代を読むという表現であっても、世間一般に言われるニュアンスとは違って社内独自の時代を読むという意味ですので、誤解を招くかもしれません。

争点になっている問題を認識する

社内の時代を読むことを考えるなら、その組織で争点になっている問題をまずは認識しましょう。

世間一般に言われている問題や、自身が持っている理想論とのギャップとしての問題、ではありません。

その組織で「何が問題と認識しているか」が大事です。

この瞬間に世間とのズレが起きても、仕方がありません。

例えば、今さら太陽光発電の導入を積極的に進めるという組織であっても、それはそれで現実を認識しましょう。

この流れに乗って、自分がどういう関わり方をするかが大事です。

プラントエンジニア的な視点でここに関わろうとしたら、いくつも思いつくことがあります。

  • メンテナンスを省力化できる仕掛けつくりをする
  • 設置場所が合理的な場所にあるか
  • 工場内の用地の使用用途を明確にして、発電所設置場所が妥当であるか
  • 再生可能エネルギーという視点で、メーカーから情報を入手する
  • エネルギー的に非合理的な設備がないか調べていく

設備を置いて使っていく・保全していくという立場であったり、新たな設備を導入しようとする取り組みは不可能ではありません。

実際には目の前の仕事が忙しすぎて、こういう前向きな取り組みをできる人は少ないです。

こういう仕事にアサインされたときには、会社や工場の方針としての位置づけを積極的に押し出すことで、仕事が進めやすくなります。

反対する人や組織があれば、その上層部にリークするということも不可能ではありません。

設備の設計や保全という意味でやりがいがあるかは別として、仕事を処理するという意味ではチャンスです。

部の目標に掲げている場合は、特にチャンスです。

目標に掲げるくらい大事な事なのに、たいていの人は積極的に推進しません(逆説的ですが、だからこそ目標に上げる・・・)

少しでも積極的に進めている姿を見ると、評価はどうしても付けたくなってしまいます。

評価者側の心理も利用することが可能です。

こういう書き方をしていますが、私自身は特別な設備を導入するような画期的なプロジェクトの類は経験したことがありません。プラントの建設や増設のような、化学プロセスの導入ばかりをしているので、チャンスがあれば関わりたいと思っています。

その組織で課題になっていることが何か?という話は、配属されたときに普通は説明があるはずです。

そこを疎かにしていると、日常業務に忙殺されています。

異動経験が多い人ほど、業務目標の類の重要性を理解できるでしょう。

世間一般の情勢は知っておいた方が良い

社内で話題になっている問題を知っておくことが重要ですが、世間一般の情勢は知っていても損はありません。

例えば、昨今では人材不足・費用高騰などの話題です。

人が足りないことは、大企業よりも中小企業の方がダイレクトに影響が出ます。

大企業にいる保全担当者のように、世間の情勢に疎い人は

人材不足?納期が厳しい?メーカーが何とかしてくれるだろう

こんな感じで、根拠もなく相手に勝手に期待して別の案も考えずに、問題が表面化して大炎上を起こす人が居ます。

他にも、

2年前に参考見積取ったこの案件、実施することになったけど金額は同じで

というような発想で社内で予算申請をしてしまい、着工して実際の見積が出たときに炎上。

このパターンもたまに見かけます。

人が足りない・金額が高いという一般常識は、一定のバッファ期間はあるものの自身の業務に必ず影響が出てきます。

その状況を見越して、早めに見積をとる・メーカーと連絡を取る・依頼するというようなアクションが大事になります。

ここで取り上げたような極端な人は実際には多くはありません。特定の人がアップデートできずに、同じ問題を起こすということの方が多いです。

パソコンのスキルはあった方が良い

パソコンは使えて当然!ブラインドタッチは当然!という雰囲気をたまに見かけますが、保全レベルではそんなことはありません。

Excelだけをとっても

  • 半角全角バラバラ
  • 行と列のサイズがバラバラ
  • 隣接するセル同士で表現を統一しない
  • 表の罫線が途中で切れている

セルの結合なんて高度な技術すら使えないような状態です。

PPTでの説明はもっと見るに堪えないモノだったりします。

とはいえ、これらは必須のスキルではありません。あった方が良いというレベル。

それ以上に、その組織で課題になっているものを把握することの方が、はるかに大事です。

参考

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さらに知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

最後に

工場内の設計保全エンジニアレベルで時代を読むということの具体例を解説しました。

社内や組織内で上がっている目標を見ましょう。

果敢にチャレンジしている人ほど、有利に働きやすいです。

世間一般とズレている環境であるからと言って、知る必要や察する必要はあります。

パソコンスキルよりも遥かに大事だと思っています。

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