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キャリア

化学プラントの設備保全エンジニアのキャリアパターン

設備管理エンジニアキャリア キャリア
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化学プラントの設備管理エンジニアが担当する仕事範囲とキャリアを解説します。いわゆる保全(maintenance)の話です。

大きな工場になると、設備管理の仕事は、製造と生産技術それぞれに担当を分けて配置されます。

特に生産技術の設備管理者を保全と呼ぶことが多いです。

彼らの仕事範囲は会社によってさまざま。

メンテナンスの実作業をする人も居れば、計画を立てたり手配をしたりする人も居ます。

ここで取り上げる例は、長期保全計画を立てる保全エンジニアを想定しています。

大手化学プラントの保全です。

一般的な保全とは少し違うかも知れませんが、雰囲気を感じ取ってもらえれば幸いです。

保全の編成例

保全部や保全課という1組織の編成例を考えてみましょう。

編成例(maintenance)

1つの工場で連続・バッチ・付帯という特性の異なる設備があることを考えます。

連続・バッチという化学プロセスでの仕訳で分割可能な工場もあれば、もっと劇的に設備構成の違うプラントで成り立つ工場もあると思います。

ポイントは設備の特性

特性が似通ったプラントどうしを1つのグループとしてまとめる形です。

付帯設備も分け方はいくつかあって、ユーティリティ系の設備という位置づけで考えます。

ユーティリティを例えば連続系のプラントに紐付ける工場もあれば、独立させる工場もあるでしょう。

本当に様々です。

担当者の配置

担当者の配置例を考えましょう。

上記の例では、課長1人でメンバー8~9人をカバーする組織です。

人数的にはこの辺りが限界で、もう少し細かく分ける場合もあるでしょう。

連続とバッチという2大区分に対して、それぞれ主任を1人ずつ配置します。

連続・バッチ・付帯というそれぞれのプラントに対して、担当を1人ずつ配置。

主任1人で2~4人くらいの担当を見るという感じになります。

担当の場所が空位であれば、主任がフォローする形です。

新人が来た場合には、どこかの担当と一緒に行動するようにします。

人数が多い主任の下に付く方が好ましいでしょう。

というのも、担当者間で新人のフォロー簡単な教育ができるから。

人数の少ない場所に新人が付くと、息の合わない人とだったら逃げ場が無くなります。

付帯設備の担当は、主任が付かないこともあります。

この辺は、設備の構成や重要度によって差が出てきますけどね。

キャリアパターン

保全として定年まで経験を積んでいく場合を想定しても、いくつかのルートを辿ることになります。

保全以外の例えば設計などの部署に異動できる場合もありますが、よほどのことがない限り難しいと思っています。

保全の方が設計よりも大事で、保全から異動すると戦力ダウンにならないように、補充が必要だからですね。

昇進ケース

まずは、昇進して保全課長になるケースを考えましょう。

理想的です。そのはずです。

順当なパターン(maintenance)

新人→担当③→主任①→課長と進むコースです。

この組織では連続側の方が人数が多いので、花形のチームと言えるでしょう。

そこでしっかりと経験を積んだ人が昇進しやすいのは確かです。

主任①になったときに主任②との勝負になります。

新人→担当⑥→主任②→課長という裏ルートもあるでしょうが、数は少ないでしょう。

連続とバッチのどちらかだけを選任で課長まで上がるというケースは、実は多くはありません。

一般には以下のルートになります。

転換昇進ケース(maintenance)

これは担当として連続の経験を一定年数積んだ後に、バッチの担当をするという例です。

連続もバッチも経験した後で、主任→課長に上がっていきます。

主任①ルートに戻る場合もあれば、主任②になる場合もあります。

この工場では連続とバッチという異なる2プラントがそれなりの割合で配分されていて、どちらかに偏っているわけではないことを前提としています。

偏りがないがゆえに連続もバッチも経験していないと、課長として全体を見るのは難しい。

そう考えると、キャリアパターンとして以下の傾向が出てきます。

30代くらいで担当の変換がある。

保全で連続とバッチの担当変換をする場合、経験年数が1つのカギになります。

早すぎると経験を積むことができず、遅すぎると変換後に対応できません。

頭が柔軟な30代のうちに担当変換を行います。

この変換があった人は、リーチが掛かっていると考えて良いでしょう。

主任止まり

次は主任止まりです。

主任止まり(maintenance)

この例は一見すると分かりにくいです。

途中までは課長昇進ケースと同じような道を歩みます。

  • 担当変換がある場合に、相対的に遅い年次で変わる
  • 担当変換が重要な組織で、同じ担当を継続する

こういう場合には、「もしかして課長に上がれない?}って感じるかもしれませんね。

担当止まり

最後に担当止まりです。

担当止まり(maintenance)

新人は確実に期待されます。

花形の連続で担当していて、「あれ・・・もしかして・・・」と思われた人は、担当変換がかなり早いタイミングで行われます。

2~3年で変換があった場合は、要注意!

連続からバッチに異動したとして、バッチでそつなくこなせれば問題にはならないでしょう。

主任まで上がるコースは残されています。

でも・・・

バッチでもダメだったら・・・・

もう1回担当変換が行われますね。

今回上げた例では、付帯部門への変換です。

主任も付きません。

諦められています。

この場合は、最初は付帯部門を一式任されるかもしれません。

それでもダメだとなった場合は、付帯部門でも影響度が少ないところ(例えば事務所など)を担当することになるでしょう。

付帯部門への変換は、かなり危険!

付帯部門でもちゃんと主任が付いていて重要な設備であれば、この限りではありません。

工場内で何がメインプロセス・何が付帯かは変わります。

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さらに知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

最後に

化学プラントの生産技術設備管理エンジニアである保全の組織編制やキャリアパターンを解説しました。

連続やバッチなど設備の構成によってチームを分けます。

課長を頭に、各チームに主任を配置。担当は各プラントに配置します。

出世パターンはそのプラントを幅広く経験している人が有利で、早くから担当変換が考えられています。

残念な場合は付帯部門に移っていくでしょう。

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