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転職で化学プラントに来た機電系エンジニアのキャリアルート3パターン

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転職で化学プラントを目指す技術系エンジニアに関する情報です。

化学プラントの技術系への転職は比較的楽だと、私は考えています。

というのも圧倒的に人手不足だから。

特に機電系は適正が大きくズレてなければ、ほぼ合格するのでは?と思うくらい。

それなりの大企業で仕事できるという意味ではチャンスではないでしょうか。

完全な独断と偏見です。

転職者をプロパー社員と同じ目線・キャリアで考えると、30歳前半くらいが限界です。そうも言っていられない事情があって30歳後半以降でも採用されることは増えてきました。それでも、他社に比べればかなりの好待遇になるでしょう。機電系は特にチャンスがあると思います。

プロセス開発(化工系)

化工系の転職者はまずはプロセス開発に配属されることが多いです。

新入社員の配属と同じ発想。

キャリア的に製造管理を多数経験していたとしても、製造技術に配属されることはないでしょう。

生産技術のプロセス開発で数年は成果を見られます。

新入社員のようなローテーションの思想はありません。

大半は生産技術のある課の課長まででしょう。

これでも年収1,000万円は届くと思います。

可能性があれば生産技術→製造技術→製造管理というコースはあり得ますが、30代前半~中盤くらいまでで転職した人に限定されると思います。

というのも、製造管理をするには体力が必要ですから。

40歳以降に入社して適性を認められて製造技術に異動できるころには40代中盤~後半。

そこから製造課長となると40代後半~50代。辛いでしょう。

能力や適性に問題があるかどうかという点を除いても、生産管理など幹部候補を目指すコースの方が可能性は高いです。

もっとも製造管理を経験せずに工場幹部という可能性は少ないので、生産管理のどこかで止まることになります。

逆に、この人はちょっと厳しい・・・、という場合は子会社への出向は普通にあります。

大半は生産技術の課長まで。製造管理や生産管理の道は険しい。

設備設計(機電系)

機電系の転職者の募集は常に行われています。

もともと少数精鋭のはずですが、精鋭感がなくなりつつあり、新入社員も増える可能性は低い。

となると転職者を募集するのは当たり前。

設備設計の場合も、ある課の課長までとなるのが普通です。

異動の可能性はほぼありえません。

新入社員ならプロセス開発や製造管理という可能性はゼロではありませんが、転職者には可能性はほぼありません。

化工系の転職者が生産技術から製造管理に異動するよりも、はるかに可能性は低いです。

というのも、転職者の元のキャリアが化学系の可能性が少ないから。

化学系以外のプロセス業界や設備メーカーからの転職が、典型的な候補となります。

化学の設備を知らない状態で入社することになるので、知識を蓄えるだけでも大変です。

転職者が入社した段階で設備設計の課長になることは、ほぼありません。

主任クラスとして一定の年数を経験して、可能性があれば課長に昇進します。

課長に上がる可能性はそこまで少なくありません。割と昇進します。

年齢構成がいびつな組織ほど、枠に空きがあって昇進しやすいです。

それでも、一定の年数の主任経験がその後のキャリアを阻害します。

40歳を越えてから入社して、40代中盤に課長になったとしても、部長に昇進するのは50代中盤以降。

プロパー社員で近い年代で順当に上がってきた社員がいれば、部長の座を譲ることになるでしょう。

それでも課長として定年まで居続ける可能性は比較的高いでしょう。

年収1,000万円となると魅力的ですね。

大半は設備設計の課長まで。部長クラスの昇進はほぼ無理。

設備保全(機電系)

いつでも募集中の設備保全。

設備設計よりももっと幅広い分野から応募しています。

保全経験があって、その勤務地にずっとい続けてくれたら、採用。

これくらいの感覚です。

一定レベル以上の打たれ強さというか精神的な強さ体力は必要です。

本人も他人も適性があるかどうか分かりにくい部分が、一番求められてしまいます。

保全エンジニアは時間を掛けてじっくりと育てるというのが、一般的な考え方。

30歳前半くらいまでが限界でしょう。

社内の別部署からローテーションで保全に異動する場合は40歳を越えてもありえますが、転職者の場合は40歳以上は難しいです。

保全に必要となる、社内の文化・製造との関係性の認識・設備の知識などを理解するには5年くらいは必要でしょう。

40歳を越えてこの段階に到達して、1人立ちしても残り20年も無い。

30年~40年と続けてほしい保全にとっては痛手です。

ちょっと言い方を変えると、かなりの人が保全をこなす素養はあるので、あえて年の取った人を採用しなくても良いという言い方もできます。

保全の場合は、課長に上がることも難しいです。

主任で止まる可能性が高いです。それでも800万円は届くでしょう。

大半は設備保全の主任まで。課長への昇進はほぼ無理。

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さらに知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

最後に

化学プラントへ技術系エンジニアが転職する場合の典型例を紹介しました。

化工系はプロセス開発へ。芽が出れば製造管理や生産管理の道もあります。

設備設計は良くて課長まで。設備保全は良くて主任まで。

キャリアを考えると30歳前半くらいまでが限界です。

30歳後半以降でも採用されますが、早い段階で頭打ちします。

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