化学工学

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最適保温厚みの計算の現場への応用

最適保温厚みの計算を現場に応用するために、保温単価と熱量単価のパラメータを少し変えてみました。 保温単価<熱量単価であると最適保温厚みが算出されます。逆だと保温厚みが小さいほど有利という結果になります。 最適計算に縛られずに、運転条件の振れを考慮して、余裕を持った設計をしたいですね。
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分液の視覚的イメージをざっくり解説

分液は化学プラントで非常によく行う操作です。 プラント設計や機器設計でも分液を意識することはありますが、化学工学の比重を使った計算で終わってしまうことが多いです。 実際に運転をしたり、トラブル時に考えようとしたり、類似設備がない状態で設計を...
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【手動/自動】2回分液を行う時の装置構成例

分液を化学プラントで行う場合の装置構成は、結構複雑になります。 1回分液でも設備数は増えてきますが、2回分液を実施するとなると結構大変。 分液効率を重視するために仕方ないとはいえ、何とかできないものかと考えることはたまにあります。 手動分液...
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材料力学でここだけ知っておきたい|化学プラント設計

材料力学(material mechanics)について解説します。 材料力学は機械系大学生の基本科目。 どこの製造業でも使えそうな学問です。化学プラントも例外ではありません。 この学問をちゃんと知っているかどうかは、応用力に関連します。 ...
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水蒸気蒸留のかんたんな計算イメージ

水蒸気蒸留の計算のイメージを説明します。 設計能力チェックの段階や運転時の能力検証の段階では手計算で確認する程度で、十分な結果が得られます。 化学工学的な知識は必要になりますが、機械エンジニアでも十分計算可能です。 少し知っているだけでも、...
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水蒸気蒸留と真空ポンプ蒸留での設備上の違い

水蒸気蒸留と真空ポンプ蒸留で設備は微妙に違います。 どちらも同じ蒸留なので、違いはないだろうと思っていたら、意外と差はあります。 コストやエネルギーと関わる話なので、プロセス設計や設備設計の基礎段階で判断しましょう。 プロセスエンジニアと機...
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ガス拡散のシミュレーションを見る前に知っておくこと

ガス拡散のシミュレーションが高度化していますよね。 昔は計算式だけでの評価でしたが、数値計算が高度化しているので、簡単なシミュレーションならすぐに行えるようになりました。 可視化して分かりやすくなり、身近なものになりました。 結果を見て議論...
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【貧溶媒】晶析の前に蒸留が必要な理由

晶析の前に蒸留(濃縮)はかなりの確率で必要になります。 貧溶媒を使った晶析の場合です。 この思想で作られたプラントでは、装置の組み合わせが固定化される部分が多くなります。 複雑な化学プロセスを何となく理解しようとしたら、最初にこういう分かり...
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晶析はとにかく運転条件を変えてはいけない

晶析により粉体を製品として取り出すプロセスでは、晶析は条件を変えてはいけない最重要ポイントです。 化学工学や化学プロセスを知らずに、機械装置を導入している機電系エンジニアにとってみれば、設備が何に使われているか分からないので、全部同じ装置だ...
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ガス吸収が化学プラントの運転を左右する理由

ガス吸収は化学プラントの運転を左右する重要な要素です。 化学工学でガス吸収という単語を知っても、それがプラントの運転に直結するとは予想しにくいでしょう。 プラントのいたるところで発生するガスがとても危険なものだから、ということが簡単な答えで...