化学工学

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真空ポンプの逆流防止対策 止めるときこそ注意

真空ポンプを停止する場合は、逆流が問題になります。 逆止弁で止める、高さを上げる、別のラインから圧力を上げるなどの方法があります。 一般例として減圧下で加熱することが考えられるので、冷却をしてから停止をするようにしましょう。
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晶析は温度を徹底して下げることが大事

晶析を行う時は温度をとにかく下げることが大事です。 温度を下げて溶解度を下げないと固体が析出しません。 低温のブラインで大量に冷やす必要がありポンプは欠かせません。材質のチェックや断熱の定期的な確認も大事になります。
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熱交換器とシールポットの使いわけの基礎

反応器に熱交換器とシールポットのどちらを付けるのが良いか、メリットデメリットを考えました。 汎用性を考慮するなら圧倒的に熱交換器です。バッチプラントの場合は汎用性を求める方が良いでしょう。 コスト削減など一部の狙いを重視するならシールポットは1つの手です。熱交換器が必須というわけでないので、選択肢として持っておきましょう。
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反応器のジャケットにスチームを入れたときのジャケット温度計算

反応器のジャケットにスチームを流したとき、ジャケットの温度はスチームの飽和温度にいきなり変化するわけではありません。ジャケット部でスチームは膨張するため、ジャケット温度がいきなりスチーム飽和温度にはなりません。 また、ジャケット隔壁での伝熱より先に金属部への伝熱が行われます。 スチーム供給量と温度差の関係から、ジャケット温度は一定の温度で運転を続けます。
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化学プラント機電系エンジニア向け流体力学の重要ポイント3選

化学プラントの機電系エンジニア向けに流体力学で重要ポイントを3つ絞りました。 比重・粘度は標準とそのズレの大きさの程度を知っておきましょう。問題に気づいたら調べれば良いだけ。 圧力損失よりも断面積・流量・圧力の定性的関係は大事です。ガスの圧縮膨張の一般的な性質も大事です。 知っておくべき範囲は狭いですが、即答して使いこなせるレベルになることが大事です。
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最適保温厚みの計算の現場への応用

最適保温厚みの計算を現場に応用するために、保温単価と熱量単価のパラメータを少し変えてみました。 保温単価<熱量単価であると最適保温厚みが算出されます。逆だと保温厚みが小さいほど有利という結果になります。 最適計算に縛られずに、運転条件の振れを考慮して、余裕を持った設計をしたいですね。
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分液の視覚的イメージをざっくり解説

分液は化学プラントで非常によく行う操作です。 プラント設計や機器設計でも分液を意識することはありますが、化学工学の比重を使った計算で終わってしまうことが多いです。 実際に運転をしたり、トラブル時に考えようとしたり、類似設備がない状態で設計を...
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【手動/自動】2回分液を行う時の装置構成例

分液を化学プラントで行う場合の装置構成は、結構複雑になります。 1回分液でも設備数は増えてきますが、2回分液を実施するとなると結構大変。 分液効率を重視するために仕方ないとはいえ、何とかできないものかと考えることはたまにあります。 手動分液...
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材料力学でここだけ知っておきたい|化学プラント設計

材料力学(material mechanics)について解説します。 材料力学は機械系大学生の基本科目。 どこの製造業でも使えそうな学問です。化学プラントも例外ではありません。 この学問をちゃんと知っているかどうかは、応用力に関連します。 ...
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水蒸気蒸留のかんたんな計算イメージ

水蒸気蒸留の計算のイメージを説明します。 設計能力チェックの段階や運転時の能力検証の段階では手計算で確認する程度で、十分な結果が得られます。 化学工学的な知識は必要になりますが、機械エンジニアでも十分計算可能です。 少し知っているだけでも、...