これだけ”溶接”記号 化学工場の設備で使う部分に限定して解説 I型/V型/L型/K型とルート間隔

溶接記号化学機械

溶接“記号について解説します。

溶接記号は溶接の仕方を図面上で表したもので、化学工場の設備図面や配管製作図面で登場します。

詳細はJISに定められていますが、種類が多くてどれを使うのか分かりにくいでしょう。

そこで、化学工場で目にする機会の多いものをピックアップしました。

これだけ知っていれば、図面の理解がぐっと進むでしょう。

イメージ通りであることさえ整理できれば、覚えることはほとんどありません。

I型

最初は、基本形のI型溶接です。

I記号

I型溶接は2つの部材を一定距離離しただけです。

この部材の間隔をルート間隔と言います。

ルート間隔4mmというと、4mm離した状態で溶接しましょうという意味になります。

左型の図は実際の状況をイメージしたもので、右側が溶接記号で表現したものです。

ルート間隔に相当する空間部分は表現せずに、2つの部材がくっついた状態ですね。

そこに引き出し線が出されています。

引き出し線上に「I」と「4」という字でルート間隔を表現しています。

引き出し線の水平部分の下側に書くというのは溶接記号上のルールです。

水平部分の下側が矢の手前側、上側が矢の奥側というルールですが・・・極端に言うとこのルールは知らなくても何とかなってしまうことが多いです。

手前なのか奥なのかを考えるような機会はフランジ溶接がほとんどですので、基準化してしまっている工場も多いでしょう。

そうすると溶接記号の知識すらなくても、仕事が進んでしまいますので、知識伝承という意味ではちょっと怖いですね。

V型

続いて、V型溶接です。

V記号

板厚が一定以上であるときなどに、溶接棒を奥までセットするための開先を取る方法です。

V型溶接の溶接記号はI型溶接を発展させたものとして考えましょう。

ルート間隔を表現する部分が「I」ではなくて「V」になっています。

開先は「V」の外に書きましょう。

左側に書くルールですが、意識することはほぼありません。

4mmと5mmという二つの数字がどちらを示しているか、少し悩むかもしれませんが、「V」の間に入っている数字がルート間隔です。

記号の間に入っている数字が、2つの部材の間の距離という、関連付けをすればいいでしょう。

開先の角度は普通は迷うことはないでしょう。数字の桁が違ったり「°」という角度の情報があったりしますから。

L型

L型溶接もV型溶接と同じです。

L記号

「L]を示す「レ」という表現になっていることに注意しましょう。

ここでは、溶接記号のオプションを2つ紹介します。

全周溶接と表面仕上げです。

引き出し線の折れ曲がり部分に「〇」で表現しているのが全周溶接です。

丸が一周というイメージで考えれば良いでしょう。

溶接は管やタンクなど、円形に溶接することが化学工場の設備では特に多いので、全周溶接はよく見かけます。

Gは表面仕上げです。グラインダーのGと考えれば良いでしょう。

ステンレスタンクなどで登場します。

タンク内を均一面に仕上げて、危険物の滞留を無くすために使うことが多いです。

水平部分の下側だから矢の奥側を示します。

K型

最後はK型です。

これは知らなくても良いと思っています。

K記号

結構複雑な形をしています。

「K」型で水平部分の上側にも数字が記載されていますね。

この「5」という数字が個人的には混乱します。

水平部分の下側が矢の奥側なら、「3」ではなく「5」を下側に表現するべきでは?って思います。

いきなりK型から入ると罠に陥りますが、V型やL型の発展形として考える方が納得しやすいでしょう。

使う場所がフランジくらいしかないし、基準化すれば見る機会も少なくなるので、K型の溶接記号が登場したときには要注意!と思うくらいでもいいと思います。

最後に

化学工場の設備で使用する溶接記号で知っておきたい部分に限定して紹介しました。

I型・V型・L型・K型の4つがありますが、簡単なルールさえ分かればほぼイメージ通りでしょう。

K型は特殊だと思っているくらいでちょうどいいです。

溶接記号を見れれば、設備の図面を見るときに効果的です。

この記事が記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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