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資格

公害防止管理者を化学プラントエンジニアが取得する意義

公害防止管理者 資格
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公害防止管理者(Pollution prevention)の資格試験を取り上げます。

化学プラントの技術系の資格としては、かなり高難易度の資格です。

電気系なら電験・計装系なら計量士・土建系なら建築士など、さらに特化した高難易度資格がありますが、機械系ではほぼ最高難易度と考えて良いでしょう。

個人的には費用対効果が低すぎると思います。

受験する人も多いと思いますが、受けるべきかどうか悩むと思います。

そんな時に、参考になればと思います。

公害防止管理者は国家試験と認定講習の2種類がありますが、認定講習ではなくて国家試験の方を対象にしています。

費用対効果

公害防止管理者は技術系・機械系の資格としては費用対効果が高くありません。

はっきりいうと、コストパフォーマンスが悪いです。

公害という社会問題を意識するという意味では大事ですが、資格を取得しても使うチャンスがあまりありません。

その割に難易度は高いです。

専門的な内容もいっぱい含まれていて、取り掛かりにくいです。

どちらかというと、実力試しの要素が強いでしょう。

みんなが受験するから、私も受験する。

こんな感覚で受験する人もいるくらいです。私もそうでした。

暗記の項目が多いので、結局は実力を測定するという意味も低いですが・・・。

受けるタイミング

公害防止管理者の資格は、入社5年目以降がおススメです。

早すぎると、理解が追い付かないと思います。

暗記に頼ることになりかねません。

公害防止管理者よりも先に取得すべき資格もいっぱいあります。

危険物取扱者や高圧ガス甲種機械を先に受験しましょう。

ある程度の資格を取得して余裕ができたときに、それでも受けたいというチャレンジ精神があれば取得を考えましょう。

一発合格をする場合を考えると、2~3カ月前から1日数時間でもコツコツ勉強して暗記をしていく時間が必要になります。

それだけの時間が取れそうであれば受験しても良いかもしれません。

資格試験で見かける科目合格を採用していますので、複数年にまたがってチャレンジは可能です。

モチベーションが続くかどうかは別問題ですが。

大気

機械系なら、大気を最初に受験するのが比較的楽です。

工場でも大気のニーズは高いです。

  • 粉体系の原料や製品を扱うなら粉塵の問題
  • 有機溶媒を扱う場所の排ガス処理
  • 煙突や排ガス放出

この辺りは設計するチャンスがあります。

入社してすぐにこういう難しい設備を扱うことはあまりないと思いますが、慣れてきたら取り扱うでしょう。

大気の資格を取得していると、関連して業務にあたることができます。

近年、環境問題がより深刻になってきてニーズ自体も高まっています。

1つでも公害防止管理者の資格を取得しようとするなら、大気から始めましょう。

水質

機械系で、水質にチャレンジする人はほぼ居ません。

というのもハードルが高すぎるからです。

  • 排水処理
  • 化学物質
  • 分析

この辺りは化学プラントで日常的に扱う業務ですが、エンジニア的には接点が少ないです。

純粋な化学の世界であって、機電系には馴染みがない用語がいっぱい出てきます。

水質有害物質特論などは、特に無味乾燥な暗記をすることになるでしょう。

だからこそ取得しても、使う機会がありません。

機械系としては費用対効果はかなり悪いです。

騒音振動

機械系なら騒音振動はチャレンジしても良い資格です。

ただし、よほどのモチベーションがないと辛いです。

  • 送風機・ファンなどの回転機械の騒音
  • 圧縮機・遠心分離機などの大型機械の振動

住宅地に近い工場であれば、騒音振動の問題は比較的シビアに扱います。

とはいえ、資格試験を取得しなくても業務にあたれます。対策も取れます。

私のように大学で学んだ人なら勉強をほぼしなくても合格はできますが、普通はかなりの勉強が求められます。

大気に比べれば範囲的に狭く相対的に取り組みやすいとはいえ、費用対効果は悪いです。

参考

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最後に

公害防止管理者の国家試験を化学プラントの機電系エンジニアが取得する意味を考えました。

コストパフォーマンスが悪いので優先する資格ではありません。

入社5年目以降で余裕が出れば考えても良いでしょう。

受けるなら大気が最優先です。水質や騒音振動は受けなくても影響はほぼないでしょう。

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