私が化学プラントの機電系エンジニアとして約15年のキャリアを選んだ理由を説明します。
就職活動で入社動機をよく考えなさいって言われませんでしたか?
働き出したら入社動機を考える機会なんて、壁にぶち当たったときに困りますよと。
ほとんどの人は、子供のころからの夢をかなえているわけでなく、それぞれのフェーズで道を選択していった結果が、現在の姿のはずです。
その選択肢をなぜ選んだのか
しっかりと言語化して、自分の中で納得できるようにしておくべきだと思ったので、まとめてみました。
といっても、40歳を越えた段階で「いまさら感」は強いですけどね^^
高校で理系を選択
高校で大きな選択といえば文系・理系の選択でしょう。
これはかなり大きな選択です。
大学に入る時などに文理転換することも可能です。
選択肢の広さという意味では、最近は文系を志望する人が増えているようですね。
もちろん就職段階で道を変えることも可能です。
そんなことなど知る由もない私が、当時高校で理系を選択した理由はただ1つ。
数学が得意だった
中学校まではそこそこの成績を出していましたが、高校で難易度が変わって各科目の成績が急に悪きなりました。
中二病の発展形として高校デビューならぬ高校でサボり癖が付きました。
それでも、数学だけは・・・数学だけは・・・
それなりの偏差値が取れていました。
今でも不思議だと思っています。
国語も英語も社会が苦手、理科も物理はダメ・化学が平均・数学はやや得意という状態だったので、総合的判断として理系を選びました。
理系は文系のように楽ではなく、苦手科目も含めて全体的に成績が良くないと悲惨だよ(国語・英語が苦手だけど理系に進むのか?)って親にも言われましたが、あまり気にしていませんでした。
国語や英語が得意でないのに、そのまま文系に進む方がよっぽど悲惨な結果になっていたと思います。
数少ない親のアドバイスですが、聞かなくて良かったと思っています。
大学で工学部機械系を選択
高校では適当に理系を選びましたが、大学では工学部の機械系を選択しました。
ここにもほとんど理由はありません。
センター試験後に大学を選ぶときに、先生と話して適当に決めました。
どこでも良かったのだと思います。
情報系が流行り出した時代なので、そもそも工学部で何を学ぶのかも理解してない状態で機械系が無難だからおススメだよっていう先生のアドバイスに従いました。
これはほぼ正解だと思っています。
あえていうと、電気系の方がもっと良かったかも知れませんね。
高校の物理をそのまま延長する形で、大学で使える機械系は本当に無難。
目に見える学問でありとっつきやすいのもポイント。
大学入学前の段階で理系の成績は十分に良かったので、日本ならほぼほぼどこの大学でも行けるという状態まで持っていけていました。
暗記が多い化学よりは物理の方が良いだろうとかそんな程度の動機です。こだわりはありませんでした。
会社で化学プラントの機電系エンジニア
会社は化学プラントの機電系エンジニアを選びました。
ここはそれなりに考えています。
- 出世競争が嫌
- 自動車に興味がない
- 機械の知識を使える範囲が広い
学生の立場から見ると「ニッチな会社」を選びました。表現が古いですね。
今なら「ブルーオーシャンを選んだ」という方がいいでしょう。
機械系学生なら自動車・電気・工作機械など日本では有名な企業にいくらでも就職可能できます。
当然ながら機械系の学生は多く競争相手も多いです。
機械系出身で機械系の会社なら役員クラスまで上り詰める可能性もあれでしょう。
逆に転げ落ちる可能性もあります。競争は結構あります。
化学プラントの機電系エンジニアなら競争相手は全くおらず、希少価値があるので残り続けることは可能だと判断しました。
私は機械系学生でありながら、自動車に興味を持っていませんでした。
珍しいと言われます。
機械系学生なら自動車に興味がある学生も多く、自動車会社に進んだ場合はすでに有利な状態にあります。
私のように自動車に興味がない機械系学生が、自動車会社に進んだ場合ハンディを背負った状態です。
そんな場所で勝負するくらい名なら、できるだけフラットな状態から始められる分野が良い。誰もが興味を持たないけどニーズがある分野が良いというのが主な理由です。
これだけならいくつも選択肢は残りますが、化学プラントの機電系エンジニアは機械系の知識を使える範囲が広いと感じました。
エンジニアリングだけでなくプロセス開発や研究開発もできる可能性がある
そう聞いて選択肢の広さも魅力でした。
選択肢の広さという意味では、実際には機械系会社の方が多いでしょう。
化学会社での化学系社員を見ているとそう感じます。
10年後に初めての異動
会社に入ってエンジニアリング業務をずっと続けていましたが、転機が急に訪れました。
異動です。
これは大きかったです。
選択肢の広さを理由にずっと進路を先延ばしにしてきた割に、エンジニアリングを10年もしてしまうと別の仕事をしようという気にはなれなかったです。
そんな状態で急に異動があったので大変でした。
凝り固まった考えをほぐし、新たな職場に対応するのに相当努力しました。
そこの仕事を良く知っている部下から、何も知らない私が判断だけを求められる状態でした。
何をするに粗手も「遅い」「早く決断して欲しい」ってずっと責められていました。
軽いトラウマです。能力不足を実感しました。
むしろこれが会社としては普通の状態であり、機電系エンジニアのように上司が何も決断せずに部下が独断で仕事をすればいい職場の方がおかしいでしょう。
この時代は退職も考えました。
エンジニアリング関係の会社への転職は考えれたでしょう。
急に退職を選ばずに、少し我慢しました。
そうしたらまた異動を何回か繰り返し、エンジニアリングに戻ることができました。
別の部門を知ってパワーアップした状態でエンジニアリングができるようになったので、裁量と自由度は格段に上がりました。
今では、残り続けてよかったと思います。
最後に
私が化学プラントの機電系エンジニア15年の道を選んだ理由を紹介しました。
高校で理系を選択・大学で工学部機械系を選択・会社で化学プラントの機電系エンジニアを選択・35歳で異動したときに残り続けた
基本的に興味を持たないですが、いったん取り組んだものは深く掘り下げようとする傾向があるようです。
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