【使い分け・妄信注意】化学設備のSVは応急補修・オーバーホール・検査で対応が違う

保全化学設備メーカー

NEONEEETです。

SVを呼ぶから安心です。

社内ではそれで言い訳が立ちますね

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の設備向けのSVが応急補修・オーバーホール・検査で違うことについて知ることができます。

化学工場の設備向けのSV

化学工場の設備向けのSVが工場内でどういう扱いをしているかを紹介します。

SVはスーパーバイザーの意味です。

設備の専門家として、設備メーカーからユーザーの工場に派遣される技術者のことですね。

SVに対しては、化学工場内ではとても貴重な扱いをされます。

工場のお医者さん的な扱いです。

SVに依頼したら何とかなる、SVに依頼してどうしようもなかったら手がない

こんな感じで高い信頼感を持っている会社も多いでしょう。

でも、機電系エンジニアは少し違う印象を持っています。

頼もしいSVもいれば、当てにならないSVもいる

これはSVの目的と関連しています。

応急補修

応急補修目的のSVは非常に頼もしいです。

人間では救急車で運ばれて対応してくれるお医者さんの扱いです。

メーカーは短い時間で人を割り当てて派遣しないといけません。

その時に工場にいる技術者の中から、有力な人材を割り当てざるを得ません。

そのために工場の稼働が少し遅れてでも。

ユーザー工場に派遣するためには、社内で一定の技能を持っていないと任せられませんからね。

費用もメーカーのほぼ言い値で請求することができて、お得なビジネスと言えます。

嫌なら修理しませんよ

って言えますからね^^

補修目的なので、ユーザーも多くは望みません。

とりあえず直して使えるようにすればOKって感じですね。

原因解析が後回しになったり、そもそも諦めたりします。

SVに依頼して駄目だったら生産を大きく止めないといけません。

これは生産責任がある生産部としては絶対に避けたいところ。

生産部もユーザーの補選エンジニアが技術を持っているとは思っていません。

保全エンジニアは、ここでSVに付きっきりになって技術を盗み取らないといけません。

ここしか、外部の技術を習得する機会はありません。

技術の無い保全エンジニアは工場内でも価値を見出してもらえないですよ。

オーバーホール

オーバーホールも応急補修に次いでSVは信頼されています。

定期修理で設備の健全性を確認できる唯一の機械ですから。

人間の定期健康診断のお医者さんと同じですね。

オーバーホールに派遣されるSVはベテランだけでなく中堅や勉強中の新人が派遣されることもあります。

オーバーホールにはこれだけの人数が必要!

ってユーザーに言い張りつつ、実態は新人への勉強分をプラスアルファしたいだけ。

オーバーホールをする機会は、ユーザーとメーカーが長い付き合いをするので、

一時の思想で新人の勉強分を拒否することは、中長期的には特になりませんよね。

SVがオーバーホールで失敗するというケースはほぼありません。

SVが来てオーバーホールすれば、新品同様に戻ったはずだという扱いをします。

逆にオーバーホールをして運転再開してすぐに故障したら、もう1回オーバーホールをしても同じことが起こるだろう。

という論理展開が進みます。

なお、視点を保全エンジニアに向けると結構扱いがひどいです。

定期修理のために「何を検査するか」「どんな準備をするか」ということを保全エンジニアは入念に準備しますが、

ここってほとんど評価されません。

コストを絞って最低限見れる場所を検査するように調整するのが、保全エンジニアの仕事ですが、、、

期間を絞って検査したために見落としがあったり、検査していない部分が運転時に故障したりすると

保全エンジニアはどんな計画をしていたのだ!?

って責められるパターンです。

時間も費用も絞られていて、できて当然・失敗したら責められる。

保全エンジニアが不遇な扱いを受けやすい場面です。

検査

検査目的のSVはほぼ不要です。

新規設備導入時と運転時の異常診断の2ケースに分かれますが、どちらもほぼ価値なしです。

新規設備導入時

新規設備導入時に検査要員として派遣されるSVには何の期待をしてもいけません。

メーカーも納入前にちゃんと検査しているから、わざわざ納入後に検査する必要が無いと思っています。

仮に問題があれば、それはユーザーの工事が悪いわけですからね。

応急補修やオーバーホールで技術者を派遣しているメーカーは、自社で人が足りなくなるケースがあります。

ここで検査目的のSVを派遣しようにも無理って場合がありますね。

この時のSVは本当に何も知らない状態で派遣されます。

  • 技術者ですらなく普段工具を触らない品質管理者が派遣される
  • 設備の内容を知らない
  • 説明書を読みながら試運転する
  • ユーザーの技術的な質問の意味を理解せず、本社に確認する
  • その割に費用だけは要求する

工場内で「SVはお医者さん」的な扱いを受けるので、設備導入時のSVもお医者さんがくると思っているのでしょう。

実態は違います。

営業担当者レベルです。窓口と大して差はありません。

ユーザー内での安全管理や運転方法を理解しておらず、メーカーの考えで進めようとしてユーザーに反発を食らうことも多々あります。

何か発言しようものなら、頓珍漢な内容ばかり。

立っているだけの方がありがたいが、立っているだけでも面倒を見る人が余分に必要で邪魔。

それが実態です。

運転時の異常診断

運転時に気になるから見に来て欲しいという依頼をするケースがあります。

この時のSVにも過度な期待はしない方が良いです。

技術的には一定のレベルが派遣されますが、

運転中なので詳細は分からない

という答えしか返ってこないからです。

運転をする側なら、「あとどれくらいは持ちそうか」という安心感が欲しいのに、

これを定量的に答えれる人はいません。

安易に「6か月くらい持ちます」なんて言ったときには、言った言わないで揉めます。

開けて見てみないと分からない

人間のように手術せずにある程度の診断ができるわけでありません。

非破壊検査は1つのツールですが、これで全てが分かるわけではありません。

運転中に非俳諧検査をして劣化傾向が分かっても、運転を続けるなら「定期的な診断」をして傾向監視をするしかありませんからね。

それならSVを呼ばなくても、自社の保全部隊で診断しつつ、オーバーホールや設備更新の対応をすべきですよね。

検査にはあまり期待してはいけませんね。

最後に

化学工場の設備向けのSVについて紹介しました。

応急補修・オーバーホール・検査

応急補修は人間の緊急手術・オーバーホールは定期健康診断・SVは窓口の雑談

SVに見てもらったから安心、というのは病院に行ったから安心と同レベルの内容です。

妄信しすぎないようにしましょうね。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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