化学工場の2階以上の床は鉄板が鉄板?【コンクリートは大変】

工場土建設計

NEONEEETです。

化学工場の二階は鉄板が鉄板ですよね

えっ

えっ

(今回はおっさんモードかな?)

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学プラントの構造のうち床の材質について知ることができます。

昔の化学工場はコンクリート造

昔の化学工場はコンクリート造でした。

コンクリート造かRC造かを見分けるポイントは

床面がコンクリートならコンクリート造と考えても良いです。

一階はコンクリートのベタ基礎構造が一般的ですが、二階以上は

コンクリート or 

という選択が可能です。

これが昔はコンクリート、今は鉄という風潮にあります。

今記事では、化学工場の床面が鉄板の方がメリットが大きいことを解説します。

鉄板が鉄板ですよ

化学工場の二階以上を鉄板にするメリット

その① 開口部の改造が簡単

鉄板にすると開口部の改造が簡単です。

特に機器の開口部が対象です。

機器の開口部は複雑

化学工場では反応器などの大型設備が階をまたがって設置されています。

反応器のサイズに合わせて、開口部を決めます。

この形状は一般に複雑です。

純粋な円形ではありません。

生産増強などの要望で反応器のサイズをアップさせようとすると、

開口部の面積もアップしないといけません。

鉄板だったら切って張ることができます。

これがオールコンクリートなら無理です。

配管の開口部の仕舞がかんたん

コンクリートでも鉄でも配管程度の開口部なら、かんたんに施工できます。

問題は仕舞

開口部の隙間からの液漏れを気にしたり、

不要になった配管を取り外した後の仕舞だったり、

コンクリートなら痒いところに手が届きません。

鉄板なら「溶接」をすればオシマイ!

その② 配管サポートが強固

鉄板床だと配管サポートは強固にできます。

「溶接」をすればオシマイ!

配管の設置高さに応じて2ケース考えましょう。

床面近くにある配管を床からサポート

鉄板床なら溶接をすればオシマイ!

簡単です。

コンクリート床ならどうでしょうか?

アンカーボルトを立てます。

このボルトの隙間に水や薬液が溜まると、腐食の原因になります。

これって、化学工場なら結構怖いですよ。

天井近くにある配管を天井からサポート

鉄板床なら溶接をすればオシマイ!

簡単です。

コンクリート床ならどうでしょうか?

こちらも床面と同じで、アンカーボルトが必要です。

アンカーボルトと言っても、ホールインアンカーが普通です。

このホールインアンカーは抜け落ちるリスクがあります。

床面のサポートのボルトが腐食するよりも、はるかに怖いです。

その③ 補強ができる

鉄板床は補強が容易です。

レアケースですけどね^^

溶接をすればオシマイ!

コンクリート床は一度開けてしまうと、補強が効きません。

モルタルで開口部を埋めて体積を増やすことはできますが、強度にはプラスされません。

鉄板なら溶接をすると強度は増えます。

建屋の強度を上げるなんてケースはそうそうないのですが、メリットとして数えることは可能です。

鉄板のデメリット

鉄板の方がコンクリートよりもメリットがありますが、デメリットもあります。

それは端的に

鉄板は腐食する。

化学工場では特に顕著です。

酸性やアルカリ性の液体や粉体を扱うからです。

液体よりも粉体の方がやっかいですね。

粉体は仕込みや充填をするときに、必ず漏れます。

それが鉄板床面につき、水と接触して酸性やアルカリ性を示して、腐食します。

10年20年経つと、鉄板の更新をしなければいけません。

これが面倒です。

コンクリートなら酸性液でも大きなダメージは受けません。

最後に

化学工場の二階以上は鉄板の方がメリットがあります。

開口部の改造が簡単、サポートが容易に取れる、補強もできる。

腐食に対するメンテが必要ですが、そのデメリットよりもメリットが勝ります。

この記事が記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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