化学プラントのエンジニアにとって、高圧ガス甲種機械が大事である理由を解説します。
化学プラントのエンジニアは、多くの資格を取得する必要があります。
大学で機械系の学習をしても、化学プラントに入社した段階では右も左も分かりません。
分からないことだらけで、最初の数年は工場の全体像すら見えないでしょう。
目の前の仕事を1つずつ丁寧に処理していきながら、必要な国家資格も取得していきます。
この国家資格の中でも、高圧ガス甲種機械はおススメ。
その理由を3つ解説します。
高圧ガス甲種機械を取得すべき3つの理由
工場の全容を把握できる
どの業界でも、全容を把握することは大事です。
化学プラントのエンジニアは、化学プラントで全容を把握しにくいポジションにあります。
逆に、工場の全容を把握できるのは製造部門しかありません。
全ての支援部隊が製造部門のために存在しますので。
右も左も分からないプラントエンジニアにとって、業界の全容を把握できる機会は何よりも優先させたいです。
高圧ガス甲種機械は、化学プラントのエンジニアが工場の全容を把握するために、非常に好都合です。
試験範囲の章構成が秀逸
高圧ガス甲種機械の試験範囲は、化学プラントの全域にわたるといって良いでしょう。
本屋に行ってテキスト・参考書を一目眺めてください。
章構成を見るだけで十分です。
一般的には、化学・熱・流体・材質・保安などの章に分けて構成されています。
この章構成が化学プラントの全容そのものを示しています。
機械屋にとって大事な知識が多い
化学プラントのエンジニアは、自身の業務が工場全体から見てどういう位置づけにあるか、認識するのが難しいです。
テキスト・参考書を見てください。
熱・流体・材質という機械系の知識が、前半に来ています。
本というのは、重要な知識ほど先に書きます。
機械系の知識が、本の前半に配置されているということは、それだけ大事ということです。
プラントエンジニアとして誇らしく思ってください。
数学物理の割合が大きい
化学プラントのエンジニアは、多くの資格を取得しないといけません。
私も10個以上の資格を取得しています。
1年に1個以上取得する必要があります。
特に初学者にとって、確実に合格する資格を最初に勉強したいでしょう。
せっかく勉強しても、不合格だとモチベーションは上がりません。
化学プラント向けの国家試験は「暗記物」が多いです。
化学が物理よりも暗記の要素が強いのと同じです。
ところが、高圧ガス甲種機械は計算問題の割合が高いです。
これは機械系にとって非常に有利です。
高圧ガス甲種機械は、化学プラントのエンジニアが取得する資格の中でも、知名度が高いわりに合格しやすい資格です。
高圧ガス甲種機械は化学プラントの教科書
高圧ガス甲種機械のテキスト・参考書は、別名「電話帳」と呼ばれます。
ページ数が300ページを越えるテキストもあります。
文章でしっかり記載しています。
OJTでは上司の話を聞いて、理解することが普通です。
話を聞くだけでは理解が追い付かないこともあるでしょう。
テキストだと後で復讐できます。
この「電話帳」は、化学プラントの教科書として使うことできます。
会社でこのテキストを見る人は少ないでしょうが、
仕事で話題になった問題を、家でテキストを見て復習することも可能です。
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最後に
化学プラントのエンジニアにとって、高圧ガス甲種機械は非常に重要です。
工場の全容を把握できる機会であり、機械系にとっても重要な知識が多く、計算問題が多い。
機械系にとって有益な資格です。
乙四に合格した後に、チャレンジしたい資格です。
ぜひとも頑張りましょう!
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