設備メーカー(maker)の対応でいつも嫌になっている部分を紹介します。
この辺りが良くなるだけでも、全然違うのに・・・。
20年近くこの仕事をしていて感じたことを3つ取り上げます。
反面教師として自分の仕事でも考えたいところです。
とにかく遅い
設備メーカーの対応でとても嫌なのがスピード。
とにかく遅いところは相当遅いです。
- 中を見た見てない程度のメールの返事1つでも1週間かかる
- そもそもメールを見てなかった
- 依頼を忘れていた
メーカーにとってみれば、製造工程では客であるオーナーエンジニアと積極的なコミュニケーションが必要になるはずです。

完全な物を求めているわけでない
今の状況を知ってどう進めるかこちらでも考えたい
ユーザー側でも条件が微妙に変わって、このタイミングでは必要ではなくもう少し我慢できるというような場合は意外とあります。
ですが、初期の条件に縛られてしまって、何とかそれに対応しようとして頑張ってしまう。
それなのに、現状の報告をタイムリーに行わずに、時間が過ぎ去っていくケースは多いです。
こういう場合が相対的に多いです。
対応の遅いメーカーは、進捗管理を密にする必要があり労力が掛かってしまいます。
時は金なりといいますが、返事の遅さはそれだけでデメリットとなってしまいます。今では多少の金額差があっても、返事が速い方を優先する気持ちが強くなっています。会社として余裕がある所は、こういう思想で動いたりしますので、タイムリーなやり取りは特に大事だと思います。
説明をしない
対応の悪いメーカーはとにかく説明をしません。
メーカーに対する成果物として、見積書・図面・実物という3つの分かりやすい仕分けで考えるとしましょう。
この成果物を出すまでに、さまざまな人と関わっていく必要があります。
成果物を作り上げるまでにはいろいろな思想があってしかるべき。
それなのに、成果物だけがポロっと出されてしまい、その思想を読み取ることができない場合が多々あります。
ちょっとした説明だけで、解決できたりその速度が上がったりすることは、特に設備メーカーの仕事では多いと思います。
説明する時間すらなくて、成果物を出すので精一杯。
出したらその仕事は一度ストップして、別の仕事に掛かる。
こういう感じで、説明をコストと考えて省略しているような感じがします。それだけ忙しいという意味かも知れません。
契約条件があいまい
対応が悪いメーカーは契約条件が曖昧だったりします。
- 仕様Aは前任の担当者では成立したが、今はA’になっている
- その工程は見積書に書いていないが契約範囲外
- ユーザーの許可なく作ったけど、ユーザーから変更したら追加費用が発生
ちゃんとした契約書を作ったとしても、言ったもの勝ちの精神で主張してきます。
図面のやり取りなど細かな部分になると、契約条件で縛ったとしても問題の前後関係の把握が難しいです。
そこで発生した追加費用は、揉めて納期が遅れるリスクを考えると払った方が良い。
こういうパターンは非常に増えています。
その場では対応しますが、嫌なメーカーという想いは残り続けます。
とはいえ、メーカーの数が少ないので簡単に離せないところが、化学設備の辛いところです。
参考
オーナーエンジニアはメーカーとやり取りすることになりますが、メーカーとの付き合い方は知っておかないと苦労します。
その時に調達との関り方も大事になってくるので、是非とも勉強しましょう。
最後に
化学設備メーカーの嫌なところを3つ紹介しました。
とにかく遅い・説明をしない・契約条件があいまい
付き合いたくはないけども他にできるメーカーがいないので付き合っている、というパターンが多いです。
特に最近はメーカー都合で振り回されることになって、労力コストが上がっている方向です。
この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
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