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工事

階段の境界には徹底的にトラテープ

トラテープ 工事
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階段は、プラント現場だけでなく多くの建物で当たり前に設置されています。

安全なように見えて、転落のリスクの高い構造物であり、化学プラント以外にも製造現場では安全管理の重要ポイントになっています。

そこで取る対策はアナログなトラテープ。もしくは黄色の線。

対策自身が当たり前に見えますが、知っておかないと気が付きにいかも知れません。

自分の身を守るためにも、認識しておきましょう。

降りるときが危ない

階段は上るときより降りるときが危ないです。

体力的に辛いのは上るときで、手すりをもって上るシーンは想像しやすいですよね。

仮に踏み外しても階段側に倒れるので、転落の高さとしてはあまり高くありません(それでも当たり所が悪いと大けがをします)。

降りるときは特に若い人なら、1段飛ばしで降りたり、楽に移動できるイメージです。

ところが、一度踏み外してしまうと、勢いよく転落していく危険性があります。こちらの被害度の方が大きいのは、転落高さから見て明らかでしょう。

階段落ちる

階段から落ちることはないだろう・・・と思うかも知れませんが、問題を起こすのが人間です。

若いうちなら気にならなくても、年を取って筋肉が衰えてくると、起こりえます。

何気なく歩いていても足首を捻ることってありますよね。

日常生活なら自己責任と言えなくないですが、会社ではいろいろと問題になるので、危険感度を数段階上げましょう。

  • 危険のリスクがわずかでも存在する
  • 危険なことが起きたときの影響が大きい
  • 防護策が1つもない

こういう条件にあるものは、危険です。

簡単な例として、「地面を歩く」ときと「階段を降りる」ときを比較しましょう。

地面を歩いていても転倒するリスクはありますが、階段を降りる時よりはリスクは低いです。

転んだときに地面だとすぐに止まりますが、階段だと踊り場などまで下に落ちていきます。影響度は階段を降りるときの方が上です。

リスク×影響度で階段を降りるときの方が地面を歩くときより高いので、手すりという防護策を設けています。

したがって、手すりを使わずに降りるというのは、それだけでリスクが高い行動となります。

防護策が1つでは、その機能が作動しなかった時にすぐにアウトとなるので、通常は2つ以上設置します。

作業服を長袖にする、ヘルメットを付ける、踊り場間の高さを低くする、というのは対策の1つになります。長袖でヘルメットを付けているから対策は大丈夫、と考えない方が良いでしょう。

街中なら柔らかいクッションを敷くということも可能ですよね。

この辺りを考え出すと、電車のホームの階段の真ん中を降りることが、危ないものとだんだんと認識していくでしょう。24時間安全人への仲間入りです。

床と階段の色が同じ

階段で転落リスクの高い条件として、床と階段の色が同じということが挙げられます。

階段の境界が分からず、どこまでが階段でどこからが床が判断付かないまま降りてしまうと、もう1段あるはずなのにないと思い込んで、足を踏み外す危険性があります。

これだけでも大けがです。

現場では安全色としての緑を通路の色として設定することが多いです。

階段も緑にしてしまうと、境界が見えなくなります。

床の一部だけを緑色に塗っていれば回避できても、全面を緑に塗ってしまったら影響があります。

気が付かずに塗装の色と範囲を決めてしまうと、工事終盤で時間がない中で気が付いてしまってどうしようもなくなり、仕方なくそのまま運転している時にけがを起こしたりします。

安全にかかわることで、簡単にできることなので、工事前にしっかり確認しておきたい部分です。

黄色は危険表示

黄色を警告色の目的で使うことは多いです。

階段の境界を黄色で塗ったり、トラテープを貼ることは対策の1つとなります。

トラテープ

黄色が警告色ということを知らないと、人によっては美観の目的で黄色にしていると思うかもしれまんね。

階段なら危険という意味で捉えても、他の場所で黄色に塗っていても意識しないかも知れません。

プラントで黄色に塗っている部分があれば、そこは何かしら危険が起こりえる(すでに起こったことがある)という確率が高いです。

自分がケガをしないためにも、こういう現場の教科書はしっかり使いましょう。

日本の場合、表示をとにかく多くするのは街中の看板や広告でよくあります。

プラント内でもそれに近いことがあって、多くの色で塗装をしてしまうと、黄色が目立たなくなって本当に意識したい危険個所が気が付かなくなります。

手すりと中さんも含めて全部を黄色で塗るというのも、個人的には反対。手すりだけを黄色にしたいです。

色の付け方だけでも安全に対する感度を推し量れますね。

通路や階段が緑色の場合は黄色で縁を塗っても大丈夫と思いますが、通路や階段が灰色(明るめ)の場合には黄色は意外と見にくいです。この場合はトラテープなどの方が見やすくなるでしょう。

手に荷物を持つと危険

階段の上り下りで、両手に荷物を持つ場合はとても危険です。

上るときでも踏み外してしまうと手すりに摑まることができず、荷物を落としたり滑り落ちたりする危険性はあります。

両手で荷物を持つということは。その荷物はサイズが大きいはずです。

荷物を持って降りるとき、視界が制限され、足元が見えにくいことがあるでしょう。

足元を確認せずに降りてしまうこともあります。

こうなると、踏み外すリスクが出てきます。

現にこの手の災害は後を絶ちません。

両手で持ち運びする荷物なら、エレベータなどの昇降設備を使うように推奨されていくでしょう。

片手で持ち運びするなら残りの手で手すりを持てるのでリスクは下がりますが、両手が塞がると危険ですね。

参考

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最後に

階段の境界には徹底的にトラテープを付けましょう。

階段は降りるときが危ないです。黄色塗装でも良いですが、灰色系には少し見にくいです。

手すりも忘れずに持ちましょう。

痛い目をみるのは自分です。

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