長期休暇前に化学プラントの設備管理(Equipment management)でやっておくべきことをまとめました。
長期休暇で最も気を付けないといけないことは、管理や修理などのフォローが取れないということ。
この状態でも、運転を継続するためには事前に準備が必要です。
土日の休み前の金曜日でも同じ考え方をしますが、年末年始・ゴールデンウィーク・盆などの長期休暇ではもう少しケアが必要です。
とにかく長期休暇を乗り切ろう!
こんな精神論以外にもできることは一応あります。
連絡先を把握しておく
長期休暇前には連絡先を確実に把握しておきましょう。
- 製造管理者の連絡先
- 製造現場の計器室の連絡先
- 生産技術の事務所の連絡先
- 上司の連絡先
- 協力会社や商社の連絡先
何かトラブルがあった時に必要になります。
その時になって慌てて調べようとしても、上手くいきません。
緊急連絡網の形で共有している会社もあるでしょうが、個人情報の問題で限定されているかもしれませんね。
生産技術の保全担当者は製造管理者へ連絡先を提示しているでしょうから、交換条件として製造管理者の連絡先は貰っておきましょう。
休みの時にスマホに知らない連絡先から何件も連絡があれば、相当嫌な気分になりますので。。
計器室や事務所の連絡先も抑えておきましょう。
自分が担当する案件でも、製造オペレータに依頼したり実は事務所に誰かがいて助けてくれたり、という可能性があります。
メンテナンス作業をしてくれる協力会社の連絡先もおさえていると、さらに楽になるでしょう。
予備を確保する
長期休暇の前には予備の確保を考えましょう。
化学プラントでは以下のような予備を整理しておくと良いです。
- ポンプのベアリング・メカニカルシール
- よく壊れるポンプの予備一式
- 直近1カ月で壊れて修理した部品の予備
とにかく動機器はいつ壊れてもおかしくないので、注意が必要です。
「長期休暇だと人が居なくて寂しい」と感じた動機器ほど、相手をしてほしくて壊れたがります。
そんなときのために、お友達としての予備部品は持っておきましょう。
よく壊れる種類のポンプであれば、ポンプそのものを部品として持っておきましょう。
倉庫などに保管してかくれんぼしていても良いですが、据付予備としてスタンバイしていて「いつも隣にいるよ」感を漂わせている方がより良いと思います。
ポンプだけに限らず、直近1カ月くらいで壊れた設備は修理していても、予備をちゃんと持っておきましょう。
直近で壊れた設備ほど、長期休暇時に壊れたがります。
製造管理とコミュニケーションを取る
常日頃から製造管理者とコミュニケーションを取っておきましょう。
雑談という意味ではなくて、設備が壊れたときの運転をどうするかシミュレーションして情報共有をしておくという意味です。
- ガスケットが壊れたくらいなら、製造で何とかする
- ポンプが壊れたら、適当な移動式のポンプで長期休暇中はとりあえず何とかする
- この機械が壊れたら、休暇中にメンテナンスできないから生産を止める
- この機械が壊れても、メンテナンスできるかもしれないから、その時はよろしく
こんな感じのコミュニケーションを何となくしておきましょう。
理想的には書類に残した方が良いでしょうが、実現できる会社は少ないと思います(私もやっていません)
お互いに心構えと認識合わせをしていると、トラブルがあった時に慌てなくて済みます。
年末だから修理できない?とにかく来てください。
こういう連絡を製造管理者から受ける生産技術者が、少なくなると思います。
祈る
ここまで準備したら、最後は祈りましょう。
祈った気になれば、もしかしたらトラブルなく休暇を過ごせるかもしれません。
そしたら感謝しましょう。
日常を日々平穏に過ごせることに、感謝。
この繰り返しが長期休暇前の祈りが叶うことに繋がると信じましょう。
信じる者は(多分)救われます。
何もしないよりは、良いと思います。後で後悔しにくくなります。
あの時祈っておければ、トラブルなんて起こらなかったかも・・・
トラブルがあった時には、こんなことを思ってしまいます。
参考
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最後に
化学プラントの設備管理者が長期休暇前にしておくことをまとめました。
関係者の連絡先を整理しておくこと、予備部品を確保しておくこと、製造管理者とコミュニケーションをとっておくこと。
ここまでしたら後は祈りましょう。
トラブルがなく安全安定な運転ができますように。。。
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