化学工場の工事現場で”熱中症”を防ぐためにオーナー側が配慮すべきこと 環境/休憩/雰囲気

熱中症対策工事

熱中症“について化学工場の工事現場で配慮すべきことをまとめます。

今でこそ熱中症に対して問題視する会社は多いですが、10年も前にはまだこの意識が少なかった会社も多いでしょう。

弊社もそんな感じでした。

化学工場で熱中症の対策を取る場合、生産現場の運転作業(つまりオペレータ)にターゲットが当たりがちですが、次に工事の作業員にも目を向けるでしょう。

生産現場主体で対策が取られがちなので、工事作業員目線でも対策を取ろうとすることがオーナーエンジニアの工事監督部門には要求されます。

“熱中症”の対策

熱中症の対策について一般的に言われていることをまとめます。

熱中症の対策
  1. 暑い場所を避ける
  2. 服装を工夫する
  3. こまめに休憩を取る
  4. 水分塩分を補給する
  5. 当日に体調確認をする
  6. 体を慣らす(順応期間)
  7. 睡眠をしっかりとる
  8. 前日の飲酒を控える

こういうことが一般的に言われています。

この中で、化学工場で「できること」・「できないこと」という視点で分けていきましょう。

作業環境

作業環境を適切にとることは、現場作業で最初にすべきことです。

安全第一ですね。

暑い場所を避ける

「工事現場で作業する」という前提がある以上、暑い場所を避けることは限界があります。

だからと言って「何もしない」・「業者任せ」というのは駄目でしょう。

例えば以下のような対策が取れます。

  • スポットクーラーを準備する
  • 朝もしくは夜に時間をずらして作業する
  • 換気扇等で意識的に風を作る

スポットクーラーは化学工場の場合は防爆に悩まされます。

SDM等の生産停止時なら防爆設備の使用も許可されますが、運転時の工事では許可されません。

こういう時にどこまで防爆のスポットクーラーを準備できるかは、その工場の本気度を見せる部分でしょう。

もしくは非防爆のスポットクーラーを使用できる環境を構築するか・・・。

これだけ暑い環境が続いているので、昼間の工事は避ける方が賢明です。

それを許せる環境が作れるかどうかは、今後大事になっていくと思います。

服装を工夫する

工場での作業は長袖が基本ですので、服装を工夫するのも限界があります

空調服やアイスベストなどの熱中症対策グッズも販売されていますが、使う人・使わない人の差が見られます。

作業性を悪化させる方向ですからね。

休憩

熱中症を防ぐために環境でできることが限定的なので、ソフト対策としての休憩がとても大事です。

こまめに休憩を取る

休憩をこまめにとることは、化学工場でもとても大事です。

1日で作業する時間をだいたい時間割で定めている場合が多いでしょうが、これを早めて休憩するという方法です。

休憩をするという雰囲気を作ることが大事です。

このためにもWBGT計を使って「危ないから休憩する」という目印としたり、放送を使って第三者から通知するなどの方法を使うと良いでしょう。

工事会社の作業班単位で判断させないという仕掛けつくりです。

水分塩分を補給する

水分塩分を補給することは、化学工場でも可能です

現場に補給場所を定め、水筒を置くという方法です。

ただし、衛生面の課題があるので管理者を設けるなど特別な工夫が必要となります。

この理由で、補給場所の設置を避ける場合もあるでしょう。

体調管理

休憩も大事ですが、習慣としての体調管理も大事になります。

このレベルで意識しないと、熱中症になってしまう可能性があります。

体調確認をする

体調確認は、化学工場でも可能です。

現実的には工事会社が作業員に対してチェックリストを配布して、毎朝確認するという方法でしょう。

一昔前は、工事中に「暑いので休みたい」という声を上げる雰囲気はありませんでした。

気合と根性で乗り切るもの。

そういう雰囲気のところで頑張って一線を越えて熱中症になる、というケースが増えると「暑いことを言い出す雰囲気を作る」ということが大事になります。

口で言えればいいのですが紙に書く方が良いやすいので、チェックリストなどで意見を出せる雰囲気を作ると良いでしょう。

体を慣らす

体を慣らすのは化学工場でも可能です。が、現実的には無理だと思います。

暑熱順化と言いますが、暑さに慣れるための期間を個人個人で把握したり、あえて運動をしたりして準備します。

個人に頼った方法で、管理も難しいので、対策というレベルでは実施できないでしょう。

暑くなり始める前に教育をちゃんとするということで、対策とせざるを得ないです。

睡眠をしっかりとる

睡眠をしっかりとることも、化学工場でも可能です。

これも暑熱順化と同じで、個人レベルでの対策になってしまいます。

毎朝の業務開始前に体調確認をするときに、睡眠時間を確認して習慣付けることで、対策とせざるを得ないでしょう。

飲酒を控える

飲酒も睡眠時間と同じで、化学工場でも可能です。

飲酒の有無を確認して習慣付けることになるでしょう。

最後に

化学工場の工事現場でできる熱中症対策をまとめました。

環境・休憩・体調管理という目線で分類し、化学工場では環境対策が限定的なので休憩と体調管理が大事です。

暑いので休みたいという雰囲気をどれだけ作るかが、オーナー側の腕の見せ所です。

作業員のみなさんが一日仕事をして、無事に家に戻れるように・・・。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました