【ナウター型】バッチ系化学工場での乾燥機の種類

撹拌化学工学

NEONEEETです。

この記事は、化学工場を知りたいと思っている人を対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の基本構成を知ることができます。

バッチ系化学工場では乾燥機が1基はある

乾燥機とは言葉どおり乾燥する機械です。

粉体の中の液体分を除去するために、乾燥させます。

ろ過機の後に、乾燥機をセットすることが多いです。

関連記事:ろ過機

ろ過機では、スラリー液という固形分と液体分の混じったものから、

固形分を取り出します。

ここで、固形分中の液体は完全に除去できたわけではありません。

この固体中に液体が混じった状態をウェットケーキと呼びます。

乾燥機を通り抜けた固形分を、ドライケーキと呼びます。

今回は、バッチ系化学工場での乾燥機の使い道を紹介します。

バッチ系化学工場での乾燥機の種類

場面① ナウター型

固体製品の取出しに使うのが普通です。

ろ過 → 乾燥

基本的にこの組み合わせで、固体製品を取り出すことが一般的です。

乾燥機の型式としてはナウター型が多いです。

ナウター型は反応器と同じように、竪型で底部がコニカルの形状を値しています。

撹拌軸が自転・公転の2軸を持っていて、自転によって粉体を巻き上げながら、公転によって360°方位の粉の撹拌を行います。

ナウター型の特徴として、2つくらい挙げられます。

  • 反応器と同じ感覚で撹拌操作が可能。
  • 騒音振動が少ない

1つ目の、「反応器と同じ感覚」というのがポイント。

撹拌軸が2軸があることが多少の問題ですが、撹拌を回すこと自体は反応器と同じ。回転数も反応器と同じ。

ジャケットが付いていて、ジャケットの温度制御を行うことも、反応器と同じ。

覗き窓から内部確認ができることも同じ。

運転制御がしやすいというのが、最大のメリットでしょう。

場面② 気流輸送型

ナウター型の乾燥機が多いですが、ごくまれに気流輸送型があります。

乾燥窒素などの力で、粉体を移送させます。

粉体を移送させている間に。ジャケット付きの配管を通して、加温します。

気流輸送自体が非常に難しく、詰まりやすいので、

乾燥目的で気流輸送を使うことは少ないでしょう。

乾燥した後のドライケーキを気流輸送することはまだありますが。

それでも、静電気の問題があり、積極的には実施しません。

場面③ 振動型

このタイプも少ないです。

乾燥では粉体を強制的に移動させる必要があります。

ナウター型・気流輸送型も同じ発想。

加温部が限定されていて、粉体を全体的に加温するためには、

粉体を移動させないといけません。

この目的のために、装置全体を揺らすという方法があります。

結構危ないです。

騒音も振動も大きいです。

最近はあまり使わなくなってきています。

乾燥機の有無でプラントの特徴が分かる

乾燥機があると、固体取り出しがあると考えて良いでしょう。

固体取出しのほとんどは、製品として出荷するため

乾燥機がそのプラントにあるかどうかで、固体取出しがあるかどうかが分かります。

そこから、どれだけのプラントが製品出荷用であり、残りのプラントが中間体用かを類推することは可能です。

液体を製品として出荷するケースもありますので、必ず分かるというわけではありませんが、

それでも特徴の1つとして判定することは可能です。

最後に

乾燥機は、ろ過機とセットで使うことが多いです。

ろ過機・乾燥機ともに、バッチ系化学工場での特殊な設備です。

この設備に明るいと、バッチ系化学工場で強い人材になるでしょう。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました