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工事

プラントの工事作業員についてユーザーが感じること

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化学プラントの工事に関わる作業員(construction worker)について意見を述べます。

ユーザーから見た、普段お世話になっている数社の工事会社を見た感想なので、かなり偏りがあるかもしれません。

一般的な工事会社はもっと○○なのでしょう。

化学プラントの製造や生産技術として初めて勤務する人は、工事現場の人を見かけたときに、かなりの人が委縮します。研究出身の人は特にそうです。

彼らとコミュニケーションを取れる生産技術の人は、それだけで1つのスキルと言えそうです。

工事の足場のイラスト

ガラが悪い

工事会社の作業員はガラが悪いです。

中学校でガラの悪い人がそのまま大人になった。

このイメージが一番分かりやすいでしょう。

エンジニア側は中学高校で成績の良かった大人しい人が多く、工事会社の作業員に指摘するのにためらうこともあるでしょう。

外見や言動を見ていると怖いとエンジニアは感じます。

実はこの作業員の見た目や言動は地域によってかなり差があります。

指摘しても大人しく作業してくれる地域もあれば、何か言おうものなら食って掛かるように反発する地域もあります。

saitoさんのプラント企業で働いてみた感想【一般作業員の立場から】のように怖そうで実際には怖くないというケースもあるでしょう。

怒鳴る

怒鳴るのは良くなく、叱るのはいい。

コーチングなどでよく言われますよね、これ。

大手の会社ならかなりの組織がこの考えのもとで日々の仕事をしています。

ところが工事会社には全く浸透していません。

怒鳴り声が現場で聞こえてきます。

安全に対してとっさに出てくる怒鳴り声なら大関係ですが、そうではありません。

自身の指示能力・言語能力の無さを棚に上げて、初心者がもどかしい行動をしている時に怒鳴るケースが多いです。

関西の人に多いです。

怒鳴られた方は手が震えるくらい恐怖感を感じます。

こんな状態で危険な工事なんてできそうにないのに。

いつまで怒鳴って押し付ける方法を使うのでしょうか。

結局、怒鳴った方も怒鳴られた方も得をしない自滅の方向に進みます。

私の職場では事務所でちょっと大きな声で話しただけで怒鳴ったと言われるくらい神経質になっていますよ。

工事会社の作業員は一般に相当です。

大半が男性なので、男性が雑と言われる平均的なモデルはこの辺にあると思います。

事務所仕事で大人しいエンジニアでも雑な部分はありますが、作業員の雑というのはレベルが違います。

  • 現場の片付けができない
  • あいさつができない
  • 交差点などで一旦停止しない
  • 通路で立ち止まったら後ろから押される

取り上げればキリがないです。

作業員は貴重な戦力だから丁寧にお願いしよう

こんな風に思うユーザーは相当数存在しますが、それを裏切る形で雑な作業員が多いです。

あいさつを強要しようものなら、気合の入り過ぎたあいさつが返ってきますからね。

それで委縮する人がでてくるくらい。

注意しても聞かない

工事会社の作業員は注意しても聞きません。

発注者から色々やかましく言われたくらいにしか受け止めません。

ケガをしたら発注者よりも工事会社が困り、作業員はまさに自分事で被害にあうのに。

そんなことは知ったことではないと振り切った行動に出る作業員が増えています。

  • 手すりを持たない
  • 脚立を下で支える人が居ない
  • 上下作業なんて気にしない

どれも安全上大事なことで、発注者は相当の指摘をします。

そんなことは関係ないと言わんばかりに改善されません。

脚立作業は工事会社だけでなく街中のお店でも同じです。

安全に対して考えていない人がそれだけ多いということ。

ケガをして痛い目を見るのは自分なのに。

煙草が必須

工事会社の作業員は煙草が必須です。

偏見ですが、かなりの割合で煙草を吸っています。

工場として禁煙化を進めようが、工事会社だけは喫煙を許可しないといけないのが実情です。

というのも、喫煙を許可しないと優秀な作業員が来ません。

煙草を吸わない作業者がそれだけ少ないということ。

工賃をいくら上げたところで母数が少ないので、数が集まりません。

監督は話ができる

工事会社で監督などの上位層にあがるためには「話ができる」ことが最も大事です。

ユーザーとコミュニケーションが取れる人です。

作業員の中にも話が上手な人・口下手な人いろいろいますが、話が上手な人の方が技術力も高い傾向にあります。

話を通じて情報を集めることができるから判断・指揮をすることができるからでしょう。

年配で口下手だけど技術力は超一人前というステレオタイプは、徐々に少なくなっていっています。

工事会社の作業員と言えども、いやだからこそ、コミュニケーションは大事になっていくでしょう。

作業環境が過酷

工事会社の作業員の環境は過酷です。

化学プラントの運転員が行う現場作業よりも過酷な作業。

工事会社の存在価値は重労働ができるという点にあります。

  • 重量作業
  • 高所作業
  • 火気作業
  • 重機作業
  • 熱所作業

この辺が化学プラントでの危険な作業でしょう。

重量作業は重たい配管を手で現場に運んだり、ラインにセットしたり、ケーブルを引き延ばしたりする力作業です。

建築業で一般的にみられる重労働作業です。

高所作業は仮設足場の上で行う作業全般です。

落下したら重傷を負うリスクが高い作業で危険です。

足場を組み上げたり解体したりする作業が特に危険。

火気作業は現場での溶接作業です。

火を扱うから引火爆発の危険があるというだけでなく、感電の危険性もあります。

重機作業は人では持てない超重量の作業を運搬するときの作業です。

吊り上げに失敗したら設備も作業員も損傷する可能性がある危険な作業。

熱所作業は熱中症の危険がある作業と思ってください。

夏場でも長袖で風が通りにくい場所で火気作業をしたりします。

熱中症のリスクは年々高くなっていますからね。

空調服を採用する会社もありますが、非防爆という規制に化学プラントでは該当するおそれがあります。

防爆という意味では携帯電話腕時計もその可能性がありますね。

生活環境が特殊

工事会社の作業員は生活環境が特殊です。

というのも多数の作業員は各地を転々とするから。

単身赴任が多いですね。

これは図面屋さんも同じ構図になりがちです。

住宅確保が難しい

各地を転々とする作業員が最も困る要素が住宅。

マンスリーマンションが近くにあれば良いですが、僻地の工場ではない方が一般的。

ホテルも競争相手との勝負になりがちで、取れないケースが多いです。

この場合、現場から40km以上離れた場所でやっと宿を確保できるという場合もあります。

通勤だけで1時間の車の運転。

工事が終わって疲れた体で車を運転するってかなり危ないですよね。

食事

工事作業員の食事はかなり大変です。

疲れ切った体で自炊なんてしようとは思いませんよね。

だからこそスーパーコンビニの総菜が大活躍。

夕方に作業服を着た人が総菜を買うケースは、単身赴任者が多いです。

近くに居酒屋定食屋があればそこが大活躍するでしょう。

朝食と昼食をコンビニで買うのも、全く同じ構図です。

昼食は弁当の配達ができる場合は、大活躍します。

自炊したくても体力的・時間的に難しく、弁当の支給もできない。

こういう環境にある作業員はコンビニに頼らざるを得ません。

現地に赴く作業員に対する食糧補給基地としてコンビニはとてもありがたい存在です。

休みは寝るだけ

工事作業者が単身赴任をしたとして、休みの日は何をするでしょうか?

聞いた話ではほとんど寝ているようです。

もしくはパチンコ。

単身赴任で週に1回の休みにすることなんて限られていますからね。

私服を持っていくことすら馬鹿らしくなるくらい、ずっと作業服を着ることになるでしょう。

意外と若い人が居る

工事会社には意外と若い人が居ます。

入構者のリストを見ると10代~20代の人が結構います。

でもよく見ると、経験年数0年とか1年。

学歴や職歴を聞くことすら憚られます。

海外からの出稼ぎ労働者も急増していて、許容せざるを得ない状態になっています。

ここで言葉の問題が。

安全に関する注意事項をちゃんと認識できるかという問題が起きます。

安全管理を完全に工事会社に委託できるような更地からの建設工事とは違って、化学プラントは既設の増改築が多いだけに危険のリスクが格段に高いです。

外国人労働者の問題はこれからもっと大きくなっていくでしょう。

最後に

化学プラントの工事に関わる作業員についてまとめました。

建設工事の作業員に対してユーザーは恐怖を感じる傾向が強いです。

それでも化学プラント独自の危険性をちゃんと守ってもらうために、ユーザーは努力しないといけませんが。

作業員にももうちょっと歩み寄って欲しいと思う部分は多々あります。

化学プラントの設計・保全・運転などの悩みや疑問・質問などご自由にコメント欄に投稿してください。(コメント欄はこの記事の最下部です。)

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