会社の飲み会は百害あって一利なし。
よく言われることですよね。
私も基本的には同意です。
海外出向をしていた時代は逆に飲み会にしか利がなかったですけど^^
そんな無駄な会社の飲み会も、参加せざるを得ないことはあるでしょう。
無難に乗り切るための私なりのコツを紹介します。
恐ろしくどうでもいい話ですが、飲み会は英語で「drinking party」と言えばいいでしょう。会社で英語研修をひたすらさせられて身に付きました。休日に何をしましたか?と聞かれたらたいていこう答えていて、毎週のように飲み会と言って誤魔化していた覚えがあります。
異動と昇進
化学プラントのようなJTCでは異動と昇進の話をしていれば、99%なんとかなります。
時間をいくらでも掛けることが可能。
ここにはいろいろな狙いがあります。
飲み会での話題なので適当に話していればOKで、ゲーム感覚の割にはそれなりの説得力が出るという不思議な雰囲気を出すことができます。
マウンティングを取らずに笑い話にできる「高等テクニック」が要求されるかも知れませんね。
組織の数が広いほど選択肢は無限にあり、話題が尽きることはないでしょう。
逆に狭い組織だとこの辺の話はとても難しくなります。
昇進
昇進の話は会社の日常生活ではなかなか話題にしにくいですが、実はかなりの人が興味を持っています。
その割に社内の人事制度を理解しているわけではありません。
そこで昇進の予想などの意見を出してみると、「この人は知っている!すごい!」感を出すことができます。
そういうやり取りをしているだけで時間を使うことが可能。
入社して5年経てば主任に、10年経てば課長補佐に、15年経てば課長に…
なんて分かりやすい異動パターンはJTCなら存在するでしょう。
このために、関連する人の入社年度を自分なりにまとめていると、話題にしやすいです。
- 〇〇さんは2015年入社だからもう主任に上がってもおかしくない。
- そうすると今の主任はもう1個上に上がるか、別の部署に異動するかな?
なんて妄想をすることが可能です。
往々にして妄想がヒットするわけではありませんが、ゲーム的な感覚はあります。
実はこういう昇進の話をするということは、自身が管理職に上がって評価をするときの考え方の素地を形成するためにも役立ちます。
管理職に上がってしまうと、他の部門の管理職とそういう話をすることはあまりないでしょうからね。
総合的に情報を持っている人事に言いくるめられやすいですから、早いうちから勉強しておいても良いかも知れませんね。
異動
異動も昇進と同じような傾向や意味を持っています。
ただし、昇進よりも選択肢が広くて難しいです。
- ○○さんは、この職場でもう5年経っているから異動があるはず
- このプロジェクトが終わったら絶対に異動
- 異動先の△△さんと入れ替わり
これくらいの予想ができてしまいます。
慣れれば昇進と同じくかなりの精度を出すことが可能です。
関連部門
昇進や異動で自部門に限らず関連部門も話題にできます。
関連部門だけを切り分けている理由は、「自分がどこまで周りを見えているか」という主張ができるところ。
これもマウンティングの要素となりえます。
- ○○部の△△さんか◇◇さんが1月か4月には異動するだろう
- ○○さんはあと2年で定年だから、そろそろ後継者の異動が入るはず
こういう読みができるようになります。
忙しい職場や他部門と関わりが薄い職場だと、どうしても自部門のことにだけ目が行きがち。
化学プラントの機電系エンジニアもその類型に当てはまります。
そこで他部門のことを話せるということは、他部門と積極的にコミュニケーションが取れる人というアピールができます。
コミュニケーションが不得意な傾向にある機電系エンジニアではちょっと目立ちます。
特に製造部の話をできると、仕事でも有利に働くことがあるでしょう。
- ○○部の△△さんはこういう人だから、こんな主張をすればいいよ
- ○○部の◇◇さんに話を通す前に、××さんに話をした方が良いよ
社内政治であって技術的なスキルではないのであまり意味がないでしょうが、ばっさり切り捨ててしまうのももったいないですよ。
仕事の不満
機電系エンジニアなら仕事の不満は話題の1つです。
- Aさんはこれだけ仕事をしているのに、Bさんはこれだけしかしていない
- CさんとDさんはなぜあんなに仲が悪いのだろう
- Eさんはなぜ同じ課ばかり担当しているのだろう
大体は上司の愚痴や担当者の能力不足といった暗い話題になりがちなので、あまり使わない方が良いです。
とはいえ一定時間は経過させることができるので、話題が詰まったときの切り口に使っても良いかも知れませんね。
会社では聞けないけど、やはりそう思っていたのか!みたいな意外な発見があるかもしれません。
これは相手の状況を想像して自分に有利に物事を進めるときの交渉としても活きてきます。
業界
会社の飲み会ではその業界の話題をできると結構強いです。
機電系エンジニアなら設備メーカーや工事会社の話が鉄板
どちらも人が少なくて大変という展開になりがちですが。
- ○○会社の△△さんから聞いたけど・・・
- ○○の需要が強くて納期が圧迫されそうと言っているけど、実態は・・・
- ○○工事会社の下請けの××会社が△△会社に吸収合併された
こんな話題を出せると、目立つエンジニアとなるでしょう。
関連部署としての製造部の情報と同じで、関連会社の知識を持とうとしているのは強みです。
コミュニケーション力という強みだけでなく、業界を知ろうとする努力や積極性もアピールできます。
同じような立場で仕事をしているはずなのに、持っている情報量や質が違う!
ここを気付かされると結構焦りますよ。
飲み会でちょっとした危機感を抱かせるという意味では、重要な話題です。
上に上がれば上がるほどこういう情報がメリットになります。
社内の情報は放っておいても入ってきますからね。
趣味
化学プラントの機電系エンジニアでは趣味の情報はあまり大事ではありません。
趣味の話をしなくてもやり過ごせます。
問題は、他部署や立場が上がるほど趣味の話は大事になってきます。
- ゴルフ
- 釣り
- 旅行
この辺りが鉄板でしょう。
とはいえ共通的な話題にはなりにくいので、なかなか難しいところ。
飲み会の話題のために趣味を持つというのも変な話です。
会社の人と接するために趣味を持ち、社外のプライベートでも会社の人と付き合う。
依存度をますます上げている方向です。。。
本当に好きな趣味なら気にすることなくどんどん取り組みましょう!
参考
最後に
化学プラントでの飲み会の攻略法をまとめました。
昇進異動の話が鉄板です。ここに仕事の不満や業界の話を加えると2時間でも3時間でも余裕で経過することは可能です。
飲み会は確かにほとんど意味がありませんが、置かれている環境やそこにいる人がどういう発想をするかという実情を知るチャンスです。
知らない環境に飛び込んだ際には、初期は有効に活用した方が良いでしょう。
コロナ禍の今ではそういうチャンスもないですが・・・
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