【計装屋のバイブル】「工業計測と制御の基礎」のバッチ系化学工場での使いみち

金 予算 見積計装設計

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、バッチ系化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアにとってのバイブルである「工業計測と制御の基礎」について知ることができます。

結論

工業計測と制御の基礎は化学工場の計装屋のバイブル

機械屋は流量計の一覧表を使えれば十分

はじめに

私が化学工場で機電系設計者・プラントエンジニアの経験を積んで10年以上。

機械屋としてのキャリアが長く、機械以外の知識は習得が遅れていました。

縦割り組織だから周辺知識の習得が難しいという問題があり、自主学習をしていましたが、それも限界。

大半の部門は教育資料が不十分という根の深い問題にあります。

現場でのOJTが主体で、教育資料をまともに作る文化を養成してこなかった化学工場。

いまでも、1960年~80年くらいの資料が現役として使っています(笑)

私も藁にもすがる思いで、書類を買いあさり情報収集していきました。

今回は非常に有益だったものを紹介したいと思います。

計装設備のバイブル

今回は、「工業計測と制御の基礎―メーカーの技術者が書いたやさしく計装がわかる」を紹介します。

2003年に初版が発行されています。

書籍を探すときは、初版を必ずチェックするようにしましょう。

化学工場の参考書は初版が古いものが多く、何に主眼を置くかでその価値が変わります。

  • 初版が古いものは、過去の技術の考え方を調べるため
  • 初版が新しいものは、最新の技術を取り入れるため

化学工場の設備では、2003年は「ついさっき」の世界です。

機械屋はここを見るべき

この本は、計装屋に向けて書かれた本です。

計装屋は目から大粒の汗を流すくらい、重要な情報が記載されています。

計装メーカーの目線で書かれているので、計装ユーザーが知りたい情報がかなり書かれています。

一方で、ユーザーの情報をメーカーが取得しているかというと

今後その機会は劇的に減っていくでしょう。

流量計の種類の一覧

さて、この本で機械屋が最も使う部分

流量計の種類の一覧表

でしょう。

社内の資料や基準がある程度揃っている会社でも、この表クラスの集約情報を持っていることはありません。

流量計って種類が多く、使い分けが分からない

この問題はエンジニアの誰もが直面する問題です。

そこにストレートに解決するのがこの書籍。

ここだけでも購入する価値があります。

例外に注意

念のため、社内基準と本書籍の表で齟齬がある場合には、注意してください。

若手エンジニアが

「この本にこう書いてあるから、この流量計を選んだ」

という提案をしてくるのは目に見えています。

社内基準を見ない若手の機電系設計者・プラントエンジニアが増えていますからね^^

若手の機電系設計者・プラントエンジニアは上司に提案するときは、気を付けましょうね。

この本にはこう書いてあるけど、社内基準は別の書き方をしています。

この差は何ですか?教えてください。

こういう聞き方をするのですよ。

社内基準に対して目を向けない社員は、基準に対する理解が低いと烙印を押されますからね。

計装業務の構成が分かる

計装初学者や計装を学び始めた機械屋にとって、この本の詳細を知る必然性は高くありません。

重要なことは、この本の構成

  • 検出部は温度計・圧力計・流量計・液面計というプロセス計器
  • 駆動部は調整弁
  • 調整部はDCSやPID制御

という大きな構成があることが分かります。

これは化学工場の計装ならどこでも共通しています。

この構成を知ることは非常に重要です。

細かい点は理解できなくて十分

特に、プロセス4計器である、温度計・圧力計・流量計・液面計は原理から丁寧に解説しています。

計装のプロフェッショナルが書いた本なので、全部を理解して実践できる人は少ないと思います。

工場の日常業務では、この本の内容のうち20%も使いこなせれば十分だと思います。

パレートの法則2:8どおりの使い方でいいと思います。

例えばDCSやPID制御については、別の専門書の方を使う方が良いと思います。

トピックス的に参考情報も載っていますが、この本以外に体系的に調べる方法がありますので、トピックスはトピックスとして捉える方が良いでしょう。

その他参考情報も同じ扱いです。

おわりに

この本の20%しか使えないのでは意味がないのでは?と思う人がいます。

特に書籍で学習をしてきた機電系設計者・プラントエンジニアはそう感じるでしょう。

ですが、一般的には20%も使えれば御の字です。

何でも書籍やネットで、自分の知りたい情報がそろっている、と思い込むことの方が危険な発想です。

ITでよく語られる「ネットで何でも調べられる」という文言に騙されないようにしてくださいね。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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