PR
配管

ボールバルブのハンドルは使いにくい

ボールバルブハンドル 配管
記事内に広告が含まれています。This article contains advertisements.

ボールバルブは開閉作業のための専用のハンドルがあります。

メーカーとしては標準的にハンドルを使ってほしいと思って製作しているはずですが、現場レベルではその意図が伝わりません。

確実な開閉をするなら、ハンドルを使う方が安心です。

でも、使わなくても何とでもなります。

中には全く使っていないという会社もあるでしょう。

バルブハンドルが何故使いにくいか、その考え方をまとめした。

付けっぱなしだと誤操作が怖い

バルブハンドルは、ボールバルブのステムと呼ばれる操作棒に取り付けて開閉をします。

ハンドルはステムに固定化する場合と、いつでも取外しができるようにする場合の、2パターンがあります。

ステムに固定化してしまうと、ハンドルの開閉作業はしやくすくなります。

一方で、人が通るときなどにハンドルと当たってしまったらハンドルが動いて、バルブが開閉される恐れがあります。

ハンドルを固定化すれば良いというわけではありません。

メーカーの思想とユーザーの思想がズレやすい要素です。

建設時など、大量のボールバルブを購入して、ハンドルがいらないのに実物に固定化されていると、後で取外そうとしても非常に困ります。

購入時にしっかりと要求しましょう。

置き場所に困る

バルブハンドルをボールバルブから取り外して、必要なタイミングだけ使うという場合は、ハンドルの置き場所に困ります。

  • ハンドル置き場所はプラントに数個~10個選ぶとしてもその選別が面倒
  • ハンドルのフックを作るのが面倒

ハンドル置き場所は意外と困ります。

いろいろな場所に置き場所を作るわけにもいかないので、代表的な場所に限定しておきます。

どこに置けばいいのか、使う人によって意見が分かれるでしょう。

数10人の意見をまとめるだけでも、大変です。

ハンドルのフックは、番線などでも簡易的に代用可能です。

こういうフックは変形しやすく見た目も良くありません。

平板FBとフックを溶接などで繋げて作っても良いですが、コストが掛かります。

メーカーによってサイズが違う

バルブのハンドルはボールバルブのステムに合わせて、開口サイズが決まっています。

ところが、ボールバルブのメーカーによってこのサイズが違います。

ステム自体のサイズが微妙に違います。

1社のバルブだけを買い続けないと、ハンドルが違うだけで操作性が大きく変わって困ります。

かといって1社だけから買い続けようとすると、調達のリスクがあります。

バルブハンドルを使わずに、モンキーレンチで代用する方が応用が利きます。

モンキーレンチは危ない

バルブハンドルの代用としてモンキーレンチを使う場合、使用方法は注意しましょう。

モンキーレンチは複数のボルトサイズに対して使用できる便利な工具です。

便利である反面、デメリットとして壊れたりケガをしたりする確率が上がります。

使用方法を適切に理解し、限定的に使うようにしましょう。

自動化すればほとんど使わない

バルブハンドルもモンキーレンチも付かずに運転しようとすると、ボールバルブ周りを自動化するということが考えられます。

今後もこの傾向は強くなっていくでしょう。

バルブハンドルやモンキーレンチを使うのは、生産前後の洗浄など限定的な使い方となります。

  • バルブ開閉をする場所が少ない場合はモンキーレンチ
  • バルブ開閉が多くて、自動化が進んでいない場合はバルブハンドル
  • バルブ開閉が多くて、自動化が進んでいる場合は何も使わない

こういう感覚になるでしょう。

参考

関連記事

最後に

ボールバルブのハンドルが使いにくい理由を紹介しました。

付けっぱなしは誤操作のもと、外すと置き場所に困り、メーカーによってサイズが違うため管理も難しいです。

モンキーレンチで限定的な代用をしたり、そもそも自動化をしてしまってハンドル操作が無くなるようにしたいですね。

化学プラントの設計・保全・運転などの悩みや疑問・質問などご自由にコメント欄に投稿してください。(コメント欄はこの記事の最下部です。)

*いただいたコメント全て拝見し、真剣に回答させていただきます。