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住友化学も人員削減へ:三菱ケミカルに続く構造改革の波

角か キャリア
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三菱ケミカルの早期退職が話題になって4年以上、「今後大手化学会社から順番に同じ流れになるでしょう。」と私も勝手に予想していて、住友化学が昨年4000人の人員削減を発表していました。

三菱ケミカルと同じように考えるのを忘れていて、今思い出しました。

2024年4月30日の経営戦略説明会の資料に書かれていました。エンジニア目線でその内容と背景を解説します。

住友ファーマでのリストラによる減少等

危機的な状態になった住友ファーマや他の海外グループ会社のリストラで、人員削減をしようという話です。

具体的な対象者や達成した数字に関する情報がありませんが、結構なリストラをしたのだと思います。会社から働きかけなくても自主的に見限って辞めた人も、それなりにいることでしょう。

製薬業界は異動や転職が盛んと聞きますが、親会社はこれまでリストラしていたのでしょうか?していなかったからこそ、このタイミングでようやく動いているかもしれません。

国内外の事業売却・再編・合理化

国内外の事業売却は、会社が危うくなった時に考える1つの手段です。

実際に、この発表の後で事業売却のリリースが数多くなされています。この状態を見ていると、これまで全く手を付けずに負の遺産となっていた事業も、結構あったのではないでしょうか。リストラと同じで、問題が顕在化するまで事なかれ主義で継続していたかも知れないという疑問は出てきます。

本社間接部門も再配置・合理化(約20%)

本社間接部門も対象ということは、日本国内の例えば工場など地方に再配置することを考えるでしょう。

これは、本当にその通り実現するでしょうか?地方の工場の稼働が盛んで人が足りていないのであれば成立しますが、稼働が空き気味であれば人を異動させるだけでは意味がありません。

定年延長する会社も多い中、人が足りていないという可能性は少し疑問です

海外売上比率も高い会社なので、本社間接部門は海外に移るという話だとすると、怖い話になりそうですね。

機電系エンジニアは大丈夫?

私のような機電系エンジニアの目線では、リストラはともかく仕事があるのかどうかが気になります。

同じ資料中にも全社戦略枠と維持基盤投資は減価償却費を上限に設定とあります。これはコストが上昇している現在では、実質の投資削減を意味します。

人を減らすから仕事も減らして当然と考えれなくはないですが、プラント1つ無くすというのは工場にとっては大きな問題です。

機電系エンジニアの中には仕事が少し楽になるから助かった、と思うかも知れませんね。仕事が無くなると成長する機会が無くなって、海外含む他社と仕事をするときに辛くなるはずですが。

最後に

住友化学の人員削減は、三菱ケミカルと同じく私は賛成です。

それなりの人数が居れば、働かない人がどうしても出てしまいます。それなりに働くけども、危機感を持たない人も居ます。こういう雰囲気を変えるにはリストラは1つのきっかけになるかも知れません(失敗することの方が多いですけど)。

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