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スパイラルダクトの利点と欠点|化学プラントで失敗しない選び方

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スパイラルダクト 配管
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スパイラルダクトは、一般の建築や飲食店でよく見られる空気輸送用の配管です。化学プラントでも使用可能ですが、用途や設置条件を誤るとトラブルの原因になりかねません。

本記事では、スパイラルダクトの特徴やメリット・デメリットを整理し、化学プラントで失敗しない選び方を解説します。

空気を送る

スパイラルダクトは空気を送るダクトという認識を持ちます。対抗馬であるパイプに比べて板厚が薄く、強度的にはもろいです。液体は当然NGですし、空気でも高圧はNG。

空気以外の気体だと腐食する可能性があるので、化学プラントでは使いどころが限定的です。耐食性だけを考えるとSUS304にすればいいのですが、もらい錆の可能性が十分に考えられます。そうすると、使いどころは結構絞られます。

  • 廃棄するだけの用途の排ガスをどこかに送る
  • エアーカーテン目的で空気を送る
  • 人の健康空調目的

これらがメインの使い方になってしまいます。

突発工事

スパイラルダクトは突発工事が可能というのが最大のメリットです。配管で施工しようとしたら、溶接が必要で工期が掛かります。スパイラルダクトだと現場での施工がしやすく、急遽配管が必要という時に活躍します。

とはいえ、急遽その配管が必要ということ自体が無計画であることを示していて、ちゃんと計画してれば防げるはずです。スパイラルダクトが巻いてあるプラント現場を見ると、公にはしにくい何かがあったのだな・・・って察してしまいます。

面間は不自由

スパイラルダクトは面間に不自由があります。溶接継手のような攻めた設計ができません。狭い場所に配管を張り巡らせる化学プラントでは、スパイラルダクトの設計は結構嫌がられます。

突発工事のように仮設で設置する目的ならOKでしょう。効果があればしっかりした固定配管にする方が好ましいです。

冷風・温風はロス

スパイラルダクトの用途として人向け・健康空調目的があります。冷風や温風を流すという目的です。ファンとダクトを組み合わせ、道中に熱交換器を設置すれば、簡易的な冷風・温風装置ができます。

分かりやすい例が、夏場の熱中症対策。夏になってその現場が暑いことに気が付き、慌てて施工しようとしたときにスパイラルダクト。

SUS304にしていれば錆のリスクは下がるので(もらい錆はありますが)、人に直接当てる冷風や温風を送ることは可能でしょう。ただし、熱ロスが発生します。板厚が薄いので、外気と熱のやり取りが多くなります。

しっかり保温を付ければ解決しますが、施工性や調達性などに欠点があります。突発工事を前提とした場合には、あまり有利には動かないでしょう。

意外と高価

スパイラルダクトは安い。一時期はそういう印象もありました。しかし、実際は意外と高いです。配管工事と大きな差が無い感覚です。

金額が同程度・耐圧が弱い・設計が不自由という欠点があるので、突発工事に強いというメリットしか私は価値を見いだせていません。積極的に使っても良いですが、長所短所はしっかり把握してから採用しましょう。

参考

最後に

スパイラルダクトは施工性に優れ、突発的な工事や空気輸送に有効です。しかし、耐圧・設計自由度・コスト面での制約があり、化学プラントでの用途は限定されます。導入する際は、目的や現場条件を正確に把握した上で、メリットとデメリットを比較することが重要です。

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