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こんな人でも化学プラントの機電系エンジニアに入社してOK

入社時の知識 キャリア
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化学プラントの機電系エンジニアは、機械系の知識がないと難しいのでは?自分には到底無理だから就職するのは辞めておこう・・・

現在就職活動中の学生さんなどは、もしかしたらこんな風に思うかも知れません。

ところが、機電系エンジニアとして求められるバックグラウンドは、そんなに高くはありません。

入社してから学ぶ範囲の方が圧倒的に大事です。

最低限求められるのは、おそらく以下くらいだろうと思っています。

  • 保全:工業高校卒業以上
  • 設計:理系の高校卒業以上
  • 共通:何でも人に聞く度胸

私は、現在の会社で機電系エンジニアとしては、非常に高いレベルにあるようです。

実際に試験などでスキルを測ると、大したことないかも知れませんが、実務で鍛えられた部分が強いと思っています。

ブログをよく見ていただいている方からすると、化学や化学工学について基本的な知識が意外と抜けていると感じるかも知れません。

もともとの知識がない中で就職しているから、仕方ない部分はあるでしょう。

それでもやっていけます。

私が、どれくらいの知識で化学会社に就職したか、実例を紹介しましょう。

化学の知識は高校まで

化学プラントでは化学の知識は、あった方が絶対に有利です。

理系の学生なら高校までで基本的な知識は学ぶでしょう。

私も、そうでした。

大学に入っても、1年目は化学の授業がありましたが、当然忘れています。

そんな状態で、修士を修了するまで化学の勉強をすることなく化学会社を希望し、就職しました。

機電系エンジニアとしてならこれでも十分です。

何なら製造課でも十分にやっていけます。

化学の人と、化学的な話をしないと、やっていけないだろう。

こんな不安を持ちましたが、実際には全く気にしなくてよかったです。

理系でない人でも、会社で化学の話に触れれば、今ではネットで調べたりしますよね。

あれと同じことを繰り返して蓄積していけば、それなりになります。

体系的に学ぶということは、必ずしも必要ありません。やった方が良いのは確かですが、他にやることはいっぱいあるでしょう。

仕事内容を知らないで入社

化学プラントの機電系エンジニアがどんな仕事をしているか、事前に調べずに入社しました。

  1. 設備を入れるときに何か考える人
  2. DCSのようなフローを見て何か考える人
  3. 何か難しいシミュレーションをする人

こういう説明を受けた記憶もありますが、ほとんど覚えていません。

1の仕事だけを私は機電系エンジニアとして、やってきました。(製造としては2の仕事も担当しています。)

どんな仕事をするか良く分かっていないけど、理系の知識があれば何とかなるだろう。

こう言われてきたので、本当に何も調べませんでした。

仕事内容も知らずにその会社に入るとか、何を考えているのでしょうね・・・。

工場について、プラントを見てもピンとくるものは基本的にありません。

ポンプって、もしかして、あれのこと?

化学会社に入るまで、機電系エンジニアが担当する設備がどんなものか、一切興味を持っていませんでした。

液体や気体を動かして反応させて物を作る工場

こういう理解すら持っていませんでした。

何か良く分からない大きな設備がいっぱいある~

本当にこれくらいの感覚でした。

ポンプなどを見ても、何か回るやつでしょ?くらいにしか思っていませんでした。

渦巻ポンプ・キャンドポンプなどのポンプの種類など知るわけもなく、適当に選んで使えばいいものであって、エンジニアがあれこれ考えることなんてない。

完全に舐めていました。

工具?

入社するまで工具の名前は非常に怪しかったです。

レンチとか言われてもピンときません。

これは機電系の学校を卒業した人は、結構当てはまるでしょう。

それでも機電系エンジニアとして立派にやっていけます。これはどこにでも当てはまるかも。

フランジ?何それ?

プラントエンジニアなら配管の知識は必須です。

ところが、私は配管の知識なんて持っていません。

ボルトナットは分かっても

フランジ?何それ?

くらいの感覚でした。ガスケットなんて聞いたこともありません。おやつかと思いました。

そんな人でも、自プラントでガスケットの選定を自由にできる程度まで、成長することは十分に可能です。

化学工学?

プラントで大事な化学工学。

化学プラントのことを知らない私からしたら、そんなこと知るはずもありませんよね。

流体力学など実は重なっている部分もありますが、入社したときには化学工学という名前を聞いたことすらありません。

機電系エンジニアとして会社に入って勉強する範囲では、難しい数式を覚えて使いこなす必要はなく、概念が分かれば十分です。

会社に入ってから化学工学を少し勉強して、実務で使っていくうちに、気が付いたら化学工学のバックグラウンドがある人、というカテゴリーで認知されるようになりました。

化学工学出身者から見ると、ほとんど知識がない私が、です。

機械系の人のはずの私が、気が付いたら化学工学の人。不思議なものです。

このボロがいつ出てくるか、最近気になってきました。

分からなければすぐ聞く

今になって考えると、化学プラントの知識を事前に集めることは、当時は割と難しかったと思います。

ネットにそういう情報がほとんどなかったですからね。

そんな状況で、時間を掛けて実務に使えない勉強をするくらいなら、入社してから問題に直面して都度すぐに調べて対応すれば良いだろう。

こんな風に割り切った方がよかったです。

今の仕事でもそう思います。

もちろん現在なら、ネットで様々な情報が出ており(私のブログのように・・・)、事前に勉強をして良いスタートダッシュを切り、実務を経験しながらさらに自主学習も進めていけば、成長速度はもっと早くなりますし、より高いレベルに到達できるのだと思っています。

情報が多すぎる今では、調べることに時間を使いすぎて、「分からなければ人に聞く」という部分が軽視されていて、結果的に成長速度が遅くなっている人を良く見かけます。

分からなければ少し調べて、時間が掛かりそうならすぐに周りの人に聞きましょう!

参考

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最後に

私が化学プラントに入社したときは、機械系の知識自体はあっても、化学の知識は高校まで、プラントのことなんてほぼ何も知らずに、仕事内容も知らずに入社しました。

それでも、会社で少しずつ勉強していって、今ではチーム内で誰よりも詳しいというレベルになっていると思います。

分からなければ少し調べて、時間が掛かりそうならすぐに周りの人に聞く、という基本が一番大事でしょう。

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