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働き方

化学プラントであいさつは必要?

あいさつ必要 働き方
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Xであいさつが必要か?ということが話題になっています。

化学プラントで20年も務めている私からすると、当たり前だと思いたくなります。

ところが、そんな化学プラントですらあいさつをしない人が増えています。

化学プラントでのあいさつについて、今一度考えてみようと思います。

化学プラントはチームプレイ

化学プラントであいさつが必要というのは、言うまでもありません。

なぜならチームプレイだから。

1人で出来ることは所詮限界があります。

多くの人の力をつなげて、1つの目標に向かう。

それが化学プラントです。

オペレータは必須

オペレータはこの意識を特に徹底して叩き込まれます。この意識が少ない人ほど、運転でミスをしがちです。

バルブを開けた閉めたということが即危険に繋がる世界。正しく伝達する意識は非常に大事です。

お互いに命を預けあう関係性だからこそ、仕事の開始・終了のいずれも気持ちよくあいさつをします。

プロジェクトもチームプレイ

同じことはオペレータ以外にも当てはまります。

顕著なのがプロジェクト。

お互いに力を合わせないとうまく進めることはできません。特にリーダー・取りまとめ役ほど大事。

最近はコミュニケーションが苦手であいさつも怪しい人が取りまとめ役をして、失敗している例が増えています。

以前の姿

最近はあいさつをするシーンが少なくなった、私が居る化学プラント。

以前はそんなことはありませんでした。

あいさつをしないとコミュニケーションが取れない認定

あいさつをしないとコミュニケーションが取れない人という認定をされていました。

それこそ1回でもあいさつしない新人は即アウト。

そこから這い上がってきた人は、1人もいません。

人が多かったからこそ、こういう分かりやすい目線で判断することは悪くなかったでしょう。

あいさつができても感情論

あいさつができたら問題ないか、というとそんなことはありません。

残念ながら、あいさつだけは一人前という人はいっぱいいました。

あいさつができても、仕事では上手く取りまとめができず、感情論になっている例もちらほら。

今はあいさつができな人が増えた = だから駄目だ。

というわけではありません。あいさつができた昔でも駄目なものは駄目。

偉くてもあいさつしない人はいる

不思議なことですが、偉い人でもあいさつをしないひとはいっぱいいました。

  • 同じチームで同じ島で仕事をする関係でも、朝にあいさつをしない
  • 始業開始と同時にすぐに仕事の話をする
  • 帰るときは周りに何も言わずに帰る

あいさつをしないと偉くなれない。そう思っていたのですが、現実的にはそうでもありませんでした。

不思議な感覚です。

最近の流れ

最近は、あいさつをする場面が少なくなりました。

これには、いくつか背景が考えられます。

チーム意識が最低限に縮小

チーム意識が最低限に縮小しています。

工場全体をファミリーと捉えて、会う人には全員にあいさつをする。

この感覚が無くなってきています。

  • 嫌な人というイメージがある人には声を掛けない
  • 知らない人には声を掛けない
  • 知っていても、仕事で関わらないから声を掛けない

仕事で接する非常に限られた人数とだけ、あいさつをするという意識が強いです。

その仕事の前後には多くの人が関わっているのに、そこを見ようとせず、近くしか見ていないのは残念。

私があいさつをしない人に対して思うことは、この1点だけでしょう。

1つの会社に長くいようと思わない、ということが関係しているのかも。

言語化が上手になっている

あいさつをすると気持ちよく仕事ができる、と言われます。

ここには昔によくあった、言葉足らずでも対面でやり取りすれば解決した、という例が少なくありません。

何かもめ事を起こしても、毎日あいさつをしたり・プライベートのことを知っていたり、と何かしらフォローする要素があって、仕事が回っていたのでしょう。

ところが、今の人は言語化は上手になっています。少なくとも仕事面においては。

言語でちゃんと意思を伝えられるのだから、あいさつに頼らなくても仕事を回せるだろうと思っても不思議はありません(本当にこう思っているかどうかは疑わしいですが)

声を出せない環境

コロナ禍のときには、声を出さないようにする環境がありました。

ここであいさつは極端に少なくなりました。

それでも仕事が回っていったのだから、わざわざあいさつをしなくていいだろう、と思っても不思議はありません。

忙しすぎる

忙しくて疲れ切っているときは、あいさつをする気力がなくなります。

朝眠たくて目をこすりながら出勤している時に、声も出にくいのにあいさつなんてできない。

あいさつを強要されると抵抗感が出て、会社に行く意欲がますます失われる。

この気持ちが理解できます。

あいさつは朝の健康のバロメータと考えても良いのですが、できない事情がある人にとっては追い込まれていると感じます。

忙しさの質が変わっている現代ならでは、かも。

参考

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最後に

化学プラントではあいさつは必要です。

チームプレイで安全を確保しないといけないからです。

ただし、関わる最低限の人とだけあいさつをするという風潮は止めれそうにありません。

直接かかわらなくてもサポートされている人はいっぱいいるのに、残念な話です。

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