化学プラントの現場では、いつも忙しいとは限りません。点検やトラブル対応が一段落し、「今やるべき仕事がない」という時間が発生することもあります。そんなとき、ただ時間を潰すだけではもったいないですよね。
この記事では、プラント機電系エンジニアが空き時間を有効に使うための具体的な行動例を紹介します。
正直なところ、最近仕事が暇です。
忙しくて残業だらけなのはもちろん駄目なのですが、残業規制など仕事量が減ってきた現代ならではの問題かもしれません。効率的な仕事をして忙しかった時にも回せるスキルが身に付くと、仕事量が減ってきた時に途端に暇になるタイミングが出てきます。
そんな時に、定時ダッシュもしくは定時前ダッシュができれば良いのですが、そんな簡単にできない職場もあるでしょう。化学プラントの機電系エンジニアが暇なときに何をすればいいか、考えてみました。
パトロール
手っ取り早く時間を潰すにはパトロールが最適です。
1回で1時間くらいは潰せるでしょう。
適当に配管や設備を見て、真剣な振りをしていれば大丈夫です。
メモ帳に書くふりをしたり、指差しをしてカウントをしていると、何かを検討しているように見えます。
現場にいる人・事務所にいる人どちらかも仕事をしているように見られます。
よほど時間を掛け過ぎない限りは、気が付かれることはないでしょう。
屋上に行って遠い景色を眺めてボーっとしても罰が当たらないかも。カメラで見られていたら恥ずかしいですけど・・・
マニュアルつくり
マニュアルを作るというのは1つの暇つぶしです。
忙しい時にはなかなか作ろうとしないのがマニュアル。
作業を効率化させたり、新人の早期戦力化にも有効です。
基準として作られているものは改訂という面倒な作業になるので、手を付けない方が良いでしょう。解決しないパターンが多いです。
個人的なマニュアル、チーム内でのマニュアルというレベルのものなら、どんどん作っていきましょう。
正誤を細かく考えることはありません。
後の人が参考程度に使っていき、その時には作成者のことを深く考えることはないでしょう。運が良ければブラッシュアップされます。
適当に作ったとしても、気が付いたときにはバイブル的な扱いになっているかもしれません。
Excelでできる簡単な計算ソフトを作れば、それだけでも大きな価値があるでしょう。
最近ではもっと高度に自動化できますが、仕組を作るにはかなりのハードルがあります。(大半は既存の基準との整合性を取るという不毛な作業)
資料整理
時間がある時は資料整理をしても良いでしょう。
ただし、紙ファイルの整理はケースバイケース。
- この人近いうちに異動?
- 紙の整理をできるくらい暇なの?
という変な目で同僚から見られるかもしれません。
管理職から見たら、整理していて偉いの一言だと思うのですが、なかなか厳しいですね。
気が付かれない範囲で出来ることは、パソコン内の整理。
サーバーなど共有している資料のフォルダ整理をしていると、時間が潰れます。
自分が後で見返したり普段の仕事でも検索がしやすくで助かるでしょう。
かつ、後の人が見たらとても分かりやすくなって助かります。
情報収集
時間があれば情報収集をしても良いでしょう。
ネットサーフィン
1つはネットサーフィンです。
調べられる情報はあまり多くはありませんが、価値のある情報はいくつかあります。
カタログもネットサーフィンの1つ。
じっくり見てみると、普段の仕事では見てなかった部分に気が付くかもしれませんね。
共有ファイルのチェック
紙やサーバーにある共有ファイルをチェックしてみましょう。
自分の仕事範囲以外の情報を得ることができます。
中身を理解できなくても良いと思います。
単に今まで知らなかったことを知るという程度でも、価値があるでしょう。
視野が広がるので意外とおススメです。
参考
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最後に
空き時間は「無駄な時間」ではなく、「現場の将来に備える時間」と考えることが大切です。パトロール、データ整理、台帳確認、マニュアル整備といった小さな積み重ねが、事故防止や効率化に繋がります。次に手が空いたときには、ぜひ実践してみてください。
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