ユーザーエンジニアとして設備メーカーと関わっていると、悩むことがあります。
嫌というほどの否定的な事ではありませんが、いつも同じ対応をせざるを得ずに、もっと何とかならないかと不満を持ちながら、何ともならないということがあります。
取引が長い会社の場合でも起こりえることで、設備の品質など
どの仕事でもそれなりに不満がありますが、プラントエンジニアなら同じような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか?
立会検査の日程調整が直前すぎる
設備メーカーとの仕事の最後の接点が、立会検査。
この日程調整が意外と雑で、数日前に調整するということが多いです。
設備メーカー側では、工場の稼働状況を読みながら日々調整した結果として、数日前にやっと検査日が分かる状況は理解できます。
しかし、ユーザー側では会議が1カ月先くらいまでは何かしら入っていて、完全な空き日程を作ることがほぼ出来なかったりします。
せっかくの旅行立会検査なのに、日程調整ができずに、最悪は検査省略なんてことも。
金曜日に設定出来れば何の文句も無いのに、月曜日で妥協せざるをえないことも多いですね。
メーカーでも営業担当と仲良くなって、こういう調整が上手くできれば良いですが、それは数年程度の話。
営業担当が変わった瞬間に、ほぼ一から関係を構築し直さないといけません。
海外の会社が、日本の会社は数年で担当が変わるのを嫌がる気持ちが、理解できる瞬間です。
図面変更の理由が書いていない
設備メーカーが図面を修正する時に、その理由を書いていないことは非常に多いです。
修正した個所は書いてあっても、理由が分からないから結局は電話で確認。
営業担当者も理解してなくて、社内の設計担当と確認。
図面が提出されても、意図を理解するまでに1週間とか掛かってしまいます。
その結果、メーカーからは「検図が遅い」などと否定的なコメントをもらうこともあって、モヤモヤすることが多い場面ですね。
出図が遅すぎる
契約が決まってから、一度目の出図が遅すぎるというケースです。
設備メーカー側でやむを得ない状況があるかも知れませんが、その状況連絡がなく、気が付いたら数カ月オーダーで出図が遅れるということが、近年増えています。
出図が遅れても、納期が遅れなければ問題でなく、営業担当のケアの問題かも知れません。
酷い場合には、出図が遅れても納期を間に合わせるために、検図時間がとても短かったり、ユーザー側で修正が効かない状態になっていたりと、制御が効かない場面もあります。
このケースはレアケースですが、防ぐ手段があまりなくて困るというものです。
防ぐためには営業担当と密なコミュニケーションを取ることになりますが、他にもやることがいっぱいある中で設備製作のマネジメントを設備メーカーに任せてるはずなので、ユーザーの負担が増えていきます。
工程表のアップデートが無い
設備メーカーによっては、工程表を提出してくれる場合があります。
大抵は非常に分かりにくい専門的な書き方になっています。
立会検査と納期さえ分かれば良いのですが、メーカー内での管理指標がいっぱい書いてあって困ります。
一度提出したらそれで終わりで、一月に一回などの定期的な改訂するわけでなく、出したことが全てとなっている場合もあります。
立会検査の日程が結局数日前に調整することになって、実質は意味のない工程表になる場合も。
ユーザー側の設計意図を理解してくれない
レアケースですが、ユーザー側の設計意図を理解しないメーカーがいます。
営業担当ではなく設計担当の問題。
仕様書にどれだけ書いても、図面にほぼ近い形のスケルトンを書いても理解しない。
ほぼCAD化したら終わりという世界であっても、それができず、できない理由すら伝えない。
設計に1年程度のオーダーで時間を掛けて、納期が間に合わないから調整したいと連絡が入ります。
こういうメーカーとは基本的に取引をしない方が健全です。競合他社があれば切り替えましょう。
参考
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最後に
設備メーカーとの対応で悩むことを5つ紹介しました。
立会検査の日程調整ができない、図面変更の理由が書いていない、出図が遅い、工程表のアップデートがない。
いつもやり取りしているメーカーでも起こることで、対応に困ります。
設計意図を理解してないこともレアケースとして発生します。
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