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【妄想】AIで化学工場の機電系エンジニアリングがこう変わって欲しい

AI機電系 働き方
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AIが発達していけば、いろいろな仕事が機械にとって代わると言われています。

化学工場の機電系エンジニアリングは、どうしても後回しになってしまうでしょう。

それでも、私が昔から「こうすれば楽になるのに」という部分が、早くAIで何とかなって欲しいと思っています。

考えれば考えるほど難しい仕組みを要求しそうになりますが、定型作業を自動化するという観点で大きなものから数件を改良するだけでも、大きな改善となると思います。

P&IDから配管図案が勝手にできる

配管図を書き上げるのは、相当の時間が掛かります。

CADを使って1本1本配管を書くから当然です。

これが、P&IDから一瞬で配管図ができるようになると、プロジェクトの速度は大幅に上がるでしょう。

設計をしだした当初から思っていることです。

もっと言うと、PFC(プロセスフローチャート)から勝手に書き上げてくれるくらいが、理想です。

100点でなくても良いので、案だけでも作ってくれると楽になるのは間違いない。

そのためには、設計の標準やターゲットとなる現場の理想的な姿を定義する必要があるので、仮にハードが出来上がっても、各社が実行に移すのは時間が掛かるでしょう。

連続プラントの方が先に仕上がって、バッチプラントが後回しということも、いつも通り。

トラブルの写真から原因と対策を勝手に考えてくれる

設備が壊れたときは、その補修に必死になるのが保全です。

とても焦ります。

これを少しでも解消するために、AIを使うことは期待したいです。

  1. 壊れた設備の写真から、故障のモードを推定する
  2. 現状のリソースから、取れる対策を提案する
  3. 予備品や他のプラントで使っていない設備を流用できるか提案する

これができれば、保全は機械に代わっても良いよね?と言われるレベルの話です。

「1」は最悪無くても良いでしょう。「2」と「3」だけでも大きく変わります。

早くそんな時代が来てほしいです。

勝手に見積してくれる

設備投資の見積をしようとしたら、それなりに時間が掛かります。

PFCから装置の当てはめ、能力設定、不足設備の購入、現設備の補修、作業員の増加など当該プラントの課題を一式当てはめないといけません。

これがAIに変わると、プロセス部門の仕事がなくなりそうです。

少なくともPFC⇒P&IDとか、能力設定とか、半ば作業となりそうな部分だけでも、ある程度自動化ができれば楽になるでしょう。

その環境を作るのがとても大変ですけど、効果はあります。

機電系エンジニアが行うような、P&IDから見積をするという部分は、AIでなくても仕組化はできます。ここに時間を掛ける必要は、(少なくとも私の観測範囲では)全くないと言って良いでしょう。

勝手に査定してくれる

購買依頼をして提出された見積を勝手に査定してくれる仕組みは、とても欲しいです。

見積書を読み取って適当に表にして、適当にランク付けをするだけなので、実は今でも60点くらいの物が作れると思います。

紙の見積書を見ながら、エクセルに値を打っていく。

こんな仕事をしている人はまだまだいると思います。

購買依頼が多ければ多いほど、価値が出てくるでしょう。作業時間の大幅な短縮が期待できます。

勝手にパトロールしてくれる

工事現場などを勝手にパトロールして、勝手に判断してくれるAIが欲しいです。

ロボットが高精度化されて、ロボットが勝手に移動して勝手に判断してくれることが理想中の理想。

そうでなくても、作業者が現場を動いている時に、カメラを回していて判断するのでもOK。

固定カメラを現場に設置するのでも良いでしょう。

安全パトロールという名の、大勢の人を動員する儀式が減って助かります。

作業者は常に見られているので、嫌でしょうけど。

上司へのおススメ回答を教えてくれる

上司から質問が来たときに、どう答えればいいか悩むことがあります。

これを勝手に数パターン提案してくれるAIが欲しいです。

○○さんからこういう質問が来たなら、△△と答えると好印象の確率が70%です。

これをリアルタイムで行ってくれるAI。

機電系と言わず、どこでも欲しいでしょうね。

社内なら、無意識に行っているでしょう。偉い人から来た質問なら、勝手にシチュエーションとキャラクターを想像して、シミュレーションしています。

これをAIが行ってほしい・・・。

参考

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最後に

化学工場の機電系エンジニアリングでもAIは期待されています。単純作業の自動化が進んだり、もう少し複雑な作業でも自動化が進むことを期待します。

進み過ぎたら、人間が行う価値のある仕事が減っていき、付加価値を探しても見つからないという、最悪の展開が待っているかもしれません。

そうなるのは、もっと先の話でしょうけど。

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