PR
資格

危険物取扱者試験が化学工場の機電系エンジニアにおススメな理由

危険物取扱者 資格
記事内に広告が含まれています。This article contains advertisements.

危険物取扱者試験について解説します。

機電系エンジニアでも化学プラントで務める以上は乙四危険物第四類)くらいの資格は必須です。

入社1年目でぜひともチャレンジしたい資格です。

経験を積んでできれば甲種まで受験したいものですね。

危険物取扱者免状のイラスト

化学プラントの機械エンジニアにとって大事

まずは、危険物乙4が化学プラントの機械エンジニアにとって大事な理由を紹介します。

化学初心者

化学プラントの機械エンジニアは化学のことを知らないのが普通です。

機械エンジニアは大学受験でいう「物理」の範囲で、化学プラントの運転は大学受験でいう「化学」の範囲です。

大学進学後は物理か化学のどちらかに特化した勉強をするので、機械エンジニアが化学の知識がなくて当然です。

大学卒業者ですらこの状態なので、高校・高専卒業者はもっと知識が少ないです。

実際には大学で化学の勉強をあまりしないので、大卒と高卒の機械エンジニアで化学の知識差があるわけではないのですが・・・。

危険物乙4は難しくない

危険物乙4はそんなに難しいものではありません。

化学プラントの技術系なら落ちる人はいないと言われています。

これがまたプレッシャーになるわけですが^^

一夜漬けで合格する人もいるくらいです。

製造部の運転員も受験しますが、こちらは落ちるケースがあります。

技術系のエンジニアなら合格して当然という意味。

高校化学の知識の延長線上の話だからです。

10以上の資格を取得しないといけない化学プラントの機械エンジニアにとって、難易度の低い乙四から受験するのがおススメです。

化学プラントで大量に使う

危険物第四類は化学プラントで非常に多く使います

というのも、化学反応の溶媒として有機溶媒を大量に使うからです。

このほとんどが危険物の第四類に該当します。

バッチ系化学プラントで使う有機溶媒は第四類が99%・残り1%が第五類です。

他の類である第一類・第二類・第三類・第六塁は見たこともありません^^

化学プラントで取り扱っている液の種類が多くて、どんな危険があるのか分からない人は多いでしょう。

化学プラントの近隣にお住まいの方の不安の原因は、危険が分からないからです。

でも危険物第四類を知っていれば、化学プラントの大半の危険性を網羅的に知ることができます。

化学プラントで扱っている物の特性や危険性は、エンジニアが当然把握しておかなければvいけないでしょう。

これも知らずに、危険物を保有する設備の設計はできません。

機械装置にも第四類を使う

危険物第四類を扱う化学機械装置は、プロセス液にのみ注目が活きがちです。

ところが、それ以外の場所にも危険物を使っています。

これは化学機械に限らず、一般の機械でも当てはまります。

機械エンジニアなら周辺知識としても知っておくべきことです。

  • 機械の潤滑油、グリース
  • 酸洗浄液

酸洗浄は第五類の液を含んでいるので、ちょっと違いますけどね・・・。

設備で取り扱う情報は、機電系エンジニアは知っておくべきですよね。

受験パターン

危険物取扱者試験の受験パターンを紹介しましょう。

乙四

機電系エンジニアはまずは乙四を受験します。

甲種を受験するには資格が足りないはず。

甲種は大学で化学系の学部を専行していた人だけが対象です。

現に、私のように機械系の学部を卒業した人は乙四の資格を持たずに入社しています。

そこでまずは乙四から受験します。このパターンが普通。

機電系エンジニアなら乙四は一夜漬けでも合格は可能でしょう。

でも実務で使おうと思うと、それなりの頻度で学習や実践を繰り返さないといけません。

使う機会が多いからちゃんと理解しておく方が良いですよ。

甲種

甲種は危険物1類から6類のすべてを扱えるマスターです。

一度受験するだけで全部パスできる便利な資格。

機電系エンジニアで甲種を受験する人はあまり多くはありません。

というのも乙四でも十分だからです。

ステップアップ目的で甲種を受けると良いでしょう。

甲種は乙四と比べればかなりハードルが高いです。

難しいというわけではなく暗記が多いです。

1類から6類までの6つの性質を覚えないといけません。

機械屋でも甲種に合格するまでには相当勉強しないといけないでしょう。

一方で、化学系の学部を卒業した人は、入社後すぐに甲種を受験します。

化学系の学部を卒業した人でも、落ちる人はいます。

ほとんどは勉強不足なだけですけどね^^

乙種全部

甲種を受験する代わりに乙種6種を受験するパターンです。

甲種は危険物全部を扱える資格ですが、合格は難しいです。

そこで、乙種の1類から6類まで1つずつ受験して全種を扱おうとするケースがあります。

分割受験です。

範囲が狭いので、勉強も集中しやすく合格率も高めです。

6種合格すれば、甲種と同じ扱いを付けれます。

プラントオペレータはこのパターンが多いでしょう。

プラントオペレータは受験すべき資格が多くないのですが、自己啓発や意欲をアピールする目的で受験します。

参考

created by Rinker
公論出版
¥2,358 (2024/04/29 16:22:47時点 Amazon調べ-詳細)

最後に

危険物取扱者試験と機電系エンジニアについて紹介しました。

化学初心者に対して難易度が低く実務で使う機会も多いのが乙四です。

できれば甲種まで受験したいですね。

化学プラントの設計・保全・運転などの悩みや疑問・質問などご自由にコメント欄に投稿してください。(コメント欄はこの記事の最下部です。)

*いただいたコメント全て拝見し、真剣に回答させていただきます。