【温度湿度】計器室に求められる環境

制御計装設計

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象としています。

この記事を読むと、化学工場の計器室の環境を知ることができます。

結論

DCS室の環境は、パソコンを守るのと同じ発想です。

温度湿度を一定に。

空気清浄度を保ち、電磁界の影響を受けないようにする。

はじめに

化学工場の頭脳であるDCS。

これを操作するための計器室。

ここに求められる室内環境を紹介します。

パソコンを守る

DCS室の環境は、パソコンを守るという発想とほぼ等しいです。

何に注意しなければいけないかを、解説します。

温度湿度

室内環境、空気の条件を規定する要素は温度と湿度です。

  • 温度が高いと、パソコンの発熱を放散できずに、暴走する。
  • 温度が低いと、必要な回転部が回らなかったり、冷媒が循環しなくて、起動しない。

温度は15~30℃くらいの範囲で、24時間365日一定に保つようにします。

  • 湿度が高いと、結露して基盤に水が溜まりショートする。
  • 湿度が低いと、静電気が逃げずに火花が飛んでショートする。

湿度は40~80%くらいの範囲で、24時間365日一定に保つようにします。

いずれも急激な温度湿度の変化をしないように、平均的な条件に保つことが重要です。

DCS室にエアコンをつけて温度湿度管理をしているのはこれが理由。

空気清浄度

空気清浄度の中でも粉塵は重要な要素。

ほこりが溜まると、コンセントでも発火します。

パソコンでもその危険性はあります。

部屋そのものをきれいに保つために、内圧ファンの入口にごみ取り網を付けますが、限界はあります。

コロナ禍の影響で、扉を開けている工場も多いでしょう。

この場合には、空気中のちりほこりが計器室に侵入するおそれはあります。

そうでなくても、計器室に入室する前にエアーカーテンを通すケースは少ないので、

人体からのちりほこりは計器室に侵入します。

これを防ぐためには、パソコンと同じく、函体の入口に網です。

HISのテーブル下に、パソコンを置いていて、そのパソコンの周りを箱で囲うケースが一般的、

この網を定期的に掃除すれば、被害は抑えることができます。

化学プラントならではの酸系のガスが、酸性雨と同じ原理で悪影響を与える可能性もあります。

化学工場からのガス濃度がなるべく薄い場所から空気を取り入れないといけません。

電磁界

DCSのモニターの周囲に大きな電流が流れるケーブルがあると、モニターがゆがみます。

電流の小さい、制御信号も誤差を与える可能性があります。

DCS室に限ると、計器室が2階で、変電室が1階にある場合が要注意です。

これはDCS室の基本設計として、一度決めると変更が効かない要素です。

おわりに

DCS室はそれなりの綺麗さが求められますが、過剰に考える必要はありません。

パソコンを少し丁寧に守る、という感覚で十分でしょう。

クリーンルームのような厳格さはありません。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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