化学プラントのエンジニア関連の組織体系(organizational structure related to chemical plant engineers)

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本ブログでは、化学プラントのエンジニア向けの記事をメインに作成しています。

機電系設計者?

プラントエンジニア?

設備エンジニア?

機械エンジニア?

生産技術?

用語が統一されていないのが、この業界の問題点。

生産技術と呼ばれることが一般的には多いようです。

本ブログで使用する、組織や役職名を紹介します。

化学プラントのエンジニアの組織体系

化学プラントのエンジニアを中心とした組織体系を示します。

組織構成

プラントエンジニア

プラントエンジニアとして機電系エンジニアとプロセスエンジニアに分けることができます。

機電系エンジニアは言葉どおり機電系の専攻卒業者

プロセスエンジニアは化学工学や合成の専攻卒業者

機電系エンジニアにも設計・保全という分類と、機械・電気・計装・土建という区分があります。

機電系エンジニア以外に図面屋という人たちがいます。

設備設計エンジニア

化学プラントのユーザー側の設備設計エンジニアです。

本ブログでは「ユーザー側のプラントエンジニア」という表現を多用しています。

化学プラントの建設プロジェクトにおいて機電系の設計を行う部隊です。

パソコンで設計に関するコンセプトを設計書としてまとめたり、指示書を作成したりする部門です。

パソコンを使う作業員のイラスト(男性)

事務所が9割、現場は1割というイメージです。

設備保全エンジニア

化学プラントの保全部隊です。

設備保全エンジニアという表現をするのは、私なりのコダワリ。

組織によっては、製造部(製造部)の一部隊と位置付けられることもあります。

これは、日本ではメンテナンスに対する意識が低いから。

メンテナンスの立場が低いです。作業者のイメージが強すぎます。

メンテナンスは技術です。工場の医者です。

エンジニアリングとしてデータを活用した業務を行うのが、理想です。

ところが、日本では「現場を動き回って、工事会社に指示を出す人」という位置づけになっています。

こんな感じで、現場を動き回っています。

走るヘルメットをかぶった作業員のイラスト(男性)

現場が7割、事務所が3割というイメージです。

図面屋

図面屋とはCADを使って図面を書く人です。

化学プラントでは、機器のスケルトン・配管図・土建設計などを担当します。

実際のプラント設計は彼らが行っています。

3DCGデザイナーのイラスト

事務所が7割、現場が3割というイメージです。

プロセスエンジニア

プロセスエンジニアは、化学プラントに対して反応のプロセス条件を決める人です。

生産技術もしくは製造技術という部署で仕事することが多いでしょう。

研究から反応条件が上がってきて、それを実現するためのプロセスを考えます。

プロセスフロー・物質収支・運転制御など多岐にわたる仕事があります。

実質的にプラントエンジニアリングの中心部隊です。

機電系エンジニア以外に、研究者、実験者、生産計画者などともやり取りがあります。

理科・化学の実験のイラスト

事務所が9割、現場が1割というイメージです。

製造部

プラントを動かす製造部。

ここが機能しないと、製品はできません。極めて大事。

管理者(課長)

管理者とは現場を管理する課長のことです。

現場のあらゆることを管理します。

運転・設備・品質・物流・企画・人事・教育…

究極のゼネラリストです。たいへん。

作業員のリーダーのイラスト(男性)

現場が3割、事務所が7割というイメージです。

このさじ加減が現場のオペレータに嫌われるかどうかの境目…。

オペレータ

化学プラントのオペレータは大きく2種類あります。

ボードマンとフィールドマン。

ボードマンは計器室のDCSで運転管理や制御を行います。

フィールドマンは、ボードマンの指示に従って、現場の作業を行います。

最近は、フィールドマンでも防爆端末を使って運転監視をしたりしています。

タブレットを使う作業員のイラスト(男性)

オペレータなので、事務所0割、現場10割というイメージです。

調達部

調達部は原料や資器材を購入する部門です。

調達先とやり取りするのが仕事です。

パソコンで見積依頼書を作り、調達先と見積書のやり取りし、契約をします。

市場把握や納期管理も仕事の1つですが、ほとんど機能していません。

パソコンを使うサラリーマンのイラスト

事務所10割、現場0割です。

ここはテレワークも可能です。

化学設備メーカー

化学設備メーカーは化学プラント向けの設備を製作してくれる会社です。

タンク・熱交換器・ポンプ・計装弁・電気ケーブル・制御盤…

いろいろあります。

本ブログでは、プラントエンジニアリング会社もこの範囲内に含めています。

営業担当者

機電系エンジニアが直接やり取りする営業担当者です。

彼らは調達部と契約の話をして、技術的な話を機電系エンジニアとします。

技術に関する一定の知識が求められます。

機電系エンジニアの事務所に体当たりで訪問したり電話をしたりする強硬派が多いです。

正直かなり迷惑。

メールで良いのに。

走る作業員のイラスト

自社3割、外周り7割というイメージです。

メーカーの本社に電話しても捕まることがほとんどありません。

その割に、営業担当者の携帯電話の連絡先をユーザーに教えないという意味不明なシステムを取る会社が多いです。

設計者

設備設計をするエンジニアです。

本ブログでは、「オーナー側のプラントエンジニア」という表現を使います。

ユーザー側のプラントエンジニアとしては、彼らと接する機会はほとんどありません。

何を考えているのか良く分からない人が多いです。

いざ接してみると、エンジニアというより研究者に近いイメージです。

パソコンを使う作業員のイラスト(男性)

自社10割、外回り0割です。

工事会社

工事会社は監督と作業員に分けて考えます。

設備保全エンジニアが工事会社とやり取りすることが基本です。

設備設計エンジニアも工事会社の実情を知っている方が、仕事がやりやすいのは事実。

大きな化学プラントでは事業所内に、協力会社を抱えていることが多いです。

本ブログで、工事会社という時はこの「構内の協力会社」を指します。

10年に1回くらいしか関わらないような、外部の工事会社は、

化学設備メーカーと同じプラントエンジニアリングの範囲で捉えています。

監督

工事会社の窓口が監督です。

ユーザー側の機電系エンジニアは監督と接することが普通です。

監督は作業員を取りまとめる人。

その日の作業計画を立て、ユーザーの機電系エンジニアや製造部の承認を貰い、

作業員に仕事をしてもらいます。

日々の作業計画、人員配置、現場や作業場の安全管理が主な仕事です。

男性作業員のイラスト(ヘルメット)

事務所が4割、現場が6割というイメージです。

作業員

工事会社の作業員は、工事現場で作業を行います。

化学プラントでは機器の据付・配管工事・配線工事・土建工事などがあります。

ヘルメットをかぶった整備士のイラスト(男性)

事務所が0割、現場が10割です。

最後に

化学プラントのエンジニアは関わる組織や人が非常に多いです。

役職名や職種名も統一されたものはあまりなく、分かりにくいですね。

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