【書かないと分からない】作業指示書を書くときの注意点

図面運転

NEONEEETです。

この記事は、化学工場のプラント管理者を対象としています。

この記事を読むと、プラントオペレータに対する作業指示書の注意点について知ることができます。

作業指示書で作業工程の見える化

作業指示書とはどういうものでしょうか?

特定の日時の、特定の作業を具体的に記した書類

こういう言い方が一般的です。

これを書類で書くのは以下の目的があるからです。

  • 暗記する必要がない。
  • 書類を読みながら考えることができる
  • 全員が同じ情報を得られる。

こういった効果があるため、確実な作業をするためには必要です。

化学工場での作業指示書を作成するときの注意点について解説します。

注意点① 日程が予測しにくい

注意点② 作業内容が分からない

注意点③ 作業内容をどこまで具体的に書くか

作業指示書の注意点

注意点① 日程が予測しにくい

特定の日時とは一般的には発行された日や翌日を指します。

「今日の作業は〇〇です。明日の作業は□□です。」

こういう記載をすればいいと思いがちです。

ところが、この日時を決めるのがそれなりに難しいです。

背景によって作業日時が変わる

通常は5日に1回の液抜きをしているが、特殊な事情で液抜きの頻度を上げないといけない

こういう例があったとしましょう。

液抜きの頻度を5日に1回としているのは、例えば液面計の指示値や分析結果などを根拠としています。

これが、特殊な事情によって頻度を変えないといけない場合、

その特殊な事情が何なのかを明確にしないといけません。

例えば、液抜きが必要となる液量の供給量が下がってきた、分析結果を高めに出ている、原料の一部を変更してトライアルしている、などです。

特殊な事情によっては、作業の変更部分である液抜き頻度が変わるために作業の日時が変わります。

予測時から効果が発現するまでの時間差を読む

上記の背景のうちトライアルが分かりやすいでしょう。

原料を変えたら、何が変わるでしょうか?

いつその効果が出るでしょうか?

これは工場の生産プロセスに依存します。

化学工場では原料から製品が出るまでのリードタイム数日~1週間レベルであります。

この中の例えば3日目の製品工程中に変更が出るとします。

この場合、以下の作業は最低限として指示しないといけません。

  • 原料を変えるという作業指示
  • 3日目に製品工程上の追加の指示

これで終わりでしょうか?

化学工場の場合、3日目の製品工程が変わることで、廃棄や回収工程が必ず変わります。

例えば廃棄工程が6日目に置き、回収工程は中長期的に影響が出ます。

これらの工程の影響を調べるためには、サンプリングが必要で、その追加指示も必要です。

  • 原料を変えるという作業指示
  • 3日目に製品工程上の追加の指示
  • 6日目に廃棄工程上の追加の指示

これくらいの時間差があると、製品トラブルや設備トラブルがあったときに工程が遅延する可能性を考えるようになります。

こう考えると、少なくとも6日目の作業が終わるまでは、管理者はかなり気にしながら日々を過ごします。

外見上は穏やかに見えて、実際はかなり気にしています。

これは実際に生産管理をしないと分からないかもしれません。

注意点② 作業内容が分からない

作業指示者は意外と作業内容を知りません。

現場からのたたき上げなら、感覚としては知っているでしょう。

そのたたき上げは、言語化能力が高いわけではないので、

指示者はそのたたき上げの意図を組んで書類に書き上げるというハードな仕事をしなければいけません。

かなりハードですよ。

作業内容は一般に作業標準書に記載していますが、現場レベルではかなりのアレンジをしています。

自分たちがやりやすいように。

これが言語化されておらず、標準の修正をしないまま時が過ぎ去っていくと

標準が形骸化します。

この辺が言語化能力が必要な理由の1つ。

  • このバルブは標準では開けるようになっていますが、実際は閉めたままにしていますよ。
  • このバルブは標準ではこの作業の前に開けると書いていますが、実際にはこの作業の後に開けますよ。
  • のバルブは標準には絵が描いていますが、実際にはバルブはありません。

作業指示書を書いた後でプラントオペレータからこういう問い合わせが来ます。

悲しくなりますよ。

どうでもいいですけど、標準を改訂していない割に、作業者が「標準通りに作業しています」といった場合は要注意。

絶対にウソです。

注意点③ 作業内容をどこまで具体的に書くか

特殊な作業の場合、具体的な記述をできる限り詳細に書かないといけません。

DCSでの記録ができないからです。

特殊な作業では、DCSでの自動化をせずに手動で作業をすることが多いです。

手動作業を1つ1つ手順に落とし込んで、チェックリストを作り、日付と名前を書く。

こういう指示書が必要になります。紙が重宝します。

これは交代勤務で独特な思想です。

  • 次の勤務者への引継ぎを正確にするため
  • 作業が終わったら、即書き込める
  • DCSを見ながら、パッと確認できる

作業内容が多い場合は、全体フローを明確に表示するために、ホワイトボードも使います。

ホワイトボードと紙というアナログな手法ですが、非常に使えます。

何でもパソコン、何でも紙。どちらもよくありません。

簡単な作業やほぼ定型化されている例外内容は、数行記載すれば対応してくれるでしょう。

簡単な作業とは例えばサンプリング。

「このポンプからサンプリングしてください」という表記です。

定型化されている例外内容は、以下のような例です。

「〇月に行った△△の処置と同じ」

最後に

作業指示書を書き上げるのは、最初のころは非常に大変です。

結果はすぐにでるので、フィードバックは早く、すぐにそれなりの形を作ることができます。

これと同じことを生産部だけでなく、設備エンジニアでも課長級は実施しないといけないはずです。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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