【機器図・工程図・工事図】化学工場の工事図面を3つの内容に分類

図面プロジェクト

NEONEEETです。

図面を作ってください

えーっと、この段階だからここまでの精度で良いか・・・。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場で使う図面の内容分類を知ることができます。

化学工場の工事図面を3種の内容に分類

化学工場の工事図面を3種の内容に分けて説明します。

用途ごとに分かれるのは、工事の最初から最後までの期間が長いからです。

一定規模の工事では1~2年は掛けて作成します。

最初から完成系の図面を作れるわけでなく、時期と用途に応じて図面の種類を使い分けるのが普通。

そんな工事図面を3種の内容に分類して紹介します。

下記の記事の「用途ごとの分類」と重なる部分も多いです。

意識しすぎる必要はありません。

そんなに難しくなく、気が付いたら何となく全体像を把握できますよ。

多くの図面を扱う仕事という点で

埃を持っていいと思います。

1.機器図

化学工場のエンジニアが扱う3大図面は、機器図・工程図・工事図です。

まずは機器図を見てみましょう。

組立図

組立図とは外形図ということもあります。

機器の全体イメージが載っている図

これが組立図や外形図のおよその定義です。

組立図というのは、部品を組み立てる工程をイメージしていますね。

組み立てた完成系を見せる図面とも言えます。

普通の組立図や外形図は、かなりの情報が網羅されています。

それだけで90%以上のエンジニアリング業務ができます。

  • 機器外形
  • ノズルオリエンテーション
  • 主要材質
  • 運転条件
  • 法的要求
  • 重量

ごくまれにイメージだけを書いていて、寸法線が全くない図面wの提示してくるメーカーもいます。

ここには毅然とした対応が必要です。

工場でのエンジニアリングのあらゆる場面で必要な情報は要求しないと進みません。

ユーザーのエンジニアリングを全く考えない、一部の設備メーカーがこういう反応をしてしまいます。

部品図

組立図があるから部品図があるという位置づけです。

化学工場で部品図というとあまり種類はありません。

  • 撹拌機
  • モーター
  • 軸封
  • 撹拌翼
  • タラップ・ラダー

この辺が部品図として提示されます。

部品は本体とは別に製作するけど、組立ができるかどうかが大事です。

一部のメーカーでは組立すらせずに、部品を分割して納入することがあります。

これってメーカーが部品を調達する商社の代わりをしているだけで、経費が掛かるだけ損ですよね。

詳細図

詳細図は本体の一部を拡大した図という定義が適切でしょう。

部品図と重なる部分もありますが、微妙に違います。

  • ノズル詳細
  • マンホール詳細
  • 挿入管詳細
  • バッフル詳細

この辺りは、設備に溶接などで固定されていて取り外しできません。

でも、組立図で表現するには細かすぎて視認できません。

2.工程図

工程図は工程表とかスケジュール表とか言うことが多いです。

プロジェクト管理に使う工程表もこの1つです。

設計工程と工事工程に大別できますよね。

これとは別に、設備メーカーが提示する工程表も同じような位置づけです。

設備メーカーの工程表は信頼感がほぼないと思った方が良いでしょう。

それでもゴール間際になって急に慌ててきて、ユーザーに脅迫まがいの対応を迫るメーカーも多いです。

設備メーカーの発想がユーザーとマッチしてないのが、本質的な理由なのですが。

ここは設備メーカーの現状では改善は見込めませんね^^

3.工事図

工事図は、言葉どおり工事で必要な図面です。

化学工場で必要な工事図面に限定してもかなりの種類があります。

配置図

レイアウト図などと呼ぶ場合もありますね。

  • 工場全体の配置
  • 各プラントの配置
  • プラント内の設備の配置

いろいろありますが、工事レベルではプラント内の設備配置が最も大事です。

設備をどこに配置するかで、工事物量が大きく変わります。

配管ルートが変われば、作業性も変わります。

配置はコストインパクトが高いため、配置図が重要なエンジニアリング資料に位置付けられます。

配管図

配管図はP&IDを元に作成します。

実際の配管ルートを描いた図面。

平面配管図とアイソメ図からなります。

この配管図を作成することが、プラントエンジニアリングの大半の時間を占めます。

配管図を基に配管工事をすることが、プラント工事の大半の時間を占めます。

配管こそプラントエンジニアリング

基礎図

基礎図は機械設備を設置する場所を示す図面です。

土木建築部隊が作る図面です。

機械設備と基礎図がマッチしないと、機械設備は据付できません。

土木建築工事は、プラント工事でも多くの時間を占有してしまいます。

他の工事業種と入れ替わることができないので、優先して時期を決めないといけません。

ここで基礎図に不備があって、機械設備の据付ができないと

工事全体におけるダメージが相対的に大きくなります。

ということで、プラントエンジニアリングでも基礎図のチェックはかなり慎重に行います。

据付図

据付図は基礎図と兼ねる場合が多いです。

据付要領図という別の図面を作成する場合もあります。

これは重機の配置・設備の引き込み方などを示した図面です。

バッチ系化学工場ではほぼ使いません。

プラントをゼロから建設する場合くらいしか使いません。

据付要領図をフル活用するのは、連続プラントの塔などでしょうね。

結線図

結線図は電気計装の図面です。

電気なら機械装置のモーター、計装なら自動弁や計器

それぞれに線を繋ぐための資料です。

電気なら3本の線を装置に繋ぐだけだから間違るはずがない!

素人ならこう思うでしょう。

でも実際に繋ぎ間違えが起こります。

これだけでも、回転機械が逆回転して設備が故障します。

これを防止するために結線図があります。

配線図

配線図は電気計装の図面です。

DCSとフィールドを繋ぐための資料です。

DCSとフィールドを1本ずつ直接つなぎこみをするわけでなく、

盤内でいくつものターミナルを介して接続します。

これらの無数の配線を適切に並べるために整理した資料が配線図です。

配線は取り回しがしやすく、すぐに付け替えができるからと言って

配管より楽と考えてはいけません。

配線も配管と同じく、1つでも間違えると大問題です。

組み合わせが多く、狭い場所で接続するからこそ間違えやすい。

この間違いを防止し、混乱せずにスムーズに工事するために配線図は必要です。

最後に

化学工場の工事図面を3種の内容に分けて説明しました。

機器図・工程図・工事図

この記事が記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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