【現場・教育】化学工場でのWhat-ifとHAZOPの使い分け

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NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場のWhat-ifとHAZOPの使い分けを知ることができます。

化学工場の危険性評価方法

化学工場では危険が常に満ちあふれています。

ほとんどの人は意識していませんが、実は危険だらけ。

「棄権に対する感受性ガー」

と工場で叫ばれるのも良く分かります。

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危険に満ちあふれている化学工場で、安定的な工場運営をするためには

危険性を適正に評価する必要があります。

危険性評価方法はいくつか開発されています。

今回は、バッチ系化学工場で使用される危険性評価方法について解説します。

What-ifとHAZOPの使い分け

What-if

What-ifは思いつきの状況について対策を考える方法です。

思いつき

これが大事なワードです。

  • もし反応温度が上がったら
  • もしポンプが停止したら
  • もし原料を仕込み過ぎたら

こんな視点で考えていきます。

この過程条件が「思いつき」

後で述べるHAZOPとは真逆の発想です。

思いつきであるがゆえに「現場」的です。即決即断をするときに使います。

現場での安全対策の発想は、What-if的になります。

現場で経験を積んだ人が、危険性の高いいくつかのモードを頭の中に描きその対策を講じる。

生産部の管理者が、計器室で即決即断するような場合にはWhat-ifの発想になります。

機電系設計者・プラントエンジニアもそれに近い発想ですよ。

  • 設備が故障したとき
  • 設計の細かい問題を議論するとき
  • 上司と打ち合わせをするとき

いずれも、「即決即断」の要素が強いです。

というのも生産部と同じで機電系設計者・プラントエンジニアも少数精鋭だから。

精鋭かどうかは置いておいて、少数です。

少数の人間が多くの人に仕事を依頼して、問題を判断する。

このためにはスピードの方が重視されます。

検討に時間がかかるものを外出しするといういみで、現場的。

HAZOP

HAZOPはWhat-ifとは真逆です。

起こりえる原因をすべて列挙して、対策を講じる

この「すべて」がポイント。

各設備・各ラインごとに温度・圧力・流量などの条件が逸脱したときの条件を考えます。

連続工場なら検索条件は少ないですが、バッチ系工場ならその量は異常に多いです。

温度・圧力・流量だけでなく、ユーティリティの停止・仕込み忘れ・混色混在などの要因がプラスされます。

これらのどれだけ漏れなく列挙するか、がポイント。

HAZOP情報は社内で共有して、その手法を磨き上げていく努力が必要です。

過去の人は〇〇を検討したけど、今の人は検討していない

こんな問題を排除するためです。

列挙する項目が多ければ多いほど、時間がかかります。

日々開発されるプロセスの危険性評価や既存プロセスの危険性見直しのために

HAZOPをやればやるほど時間を浪費する

という罠にはまります。

HAZOPを効率的に行うために、社内での情報共有や標準化が大事になります。

FMEAを使いこなせない

化学工場んプロセス危険性評価ではWhat-ifやHAZOPが有名です。

危険性評価という意味では他にもツールがあります。

その中で化学工場で使い道があるのがFMEA。

機器の故障モード解析に使うことができます。

「ある設備のこの部品が故障するとどういう影響がでるか」

といった観点で評価していきます。

実際にはほとんど使いませんけどね。

ほとんどの設備は壊れたら直す

という発想の方が速く安いからです。

連続工場ならまだしもバッチ系工場ならこの発想で十分。

だからこそ、メンテナンス技術が育たないわけですが。

最後に

危険性評価も世の中にはたくさんの手法があり、どれを採用するのか見えにくいです。

私の会社ではHAZOPを使用することが多いですが、

What-ifやFMEAも思想的には使うことが可能です。

無意識に使っているケースもあります。

机上教育と実務の情報をバランスよく融合させましょう。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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