【注意】化学工場を増改築する場合のユーティリティの取合い

配管プロジェクト

NEONEEETです。

配管設計というよりは、ユーザーサイドエンジニアでしか経験できない見積業務でしょう。

外部エンジニアの視点からはかなり特殊な業務に見えるはずです。

新規プラントを建設する場合に、既存プラントに接続されているユーティリティの枝取りを行う

一般にプラント建設をする場合に、ユーティリティの問題はかなり大きな問題になります。

若いうちはあまり実感が出ないと思います。

というのも若手の頃はプロセス設備の増改築をメインターゲットにするからです。

化学工場のメインである化学反応を扱う設備に関わることが第一優先です。

ユーティリティ設備は化学工場以外でも使う汎用設備であるので、入社してすぐに学べば転職等の可能性もあると思いますが、当社では入社した人は普通は化学設備を担当します。

どちらかというと入社してすぐにユーティリティ設備を担当する人は、窓際扱いをされて期待されていない人、というイメージがあります。

化学プラントを1棟建設する場合、投資額の50%くらいがユーティリティというプロジェクトをもあります。

最近は、ユーティリティの老朽更新という案件もあり、ユーティリティに対する要望は強くなっているのですが、実感する機会は少ないでしょう。

ユーザーエンジニアは既存工場の稼働を止めずに安全に枝取りする方法を考えなければいけない

ユーザーサイドエンジニアは、プラント建設をする場合にユーティリティをどこから調達するかという事を考えないといけません。

日本の場合は、工場一式をゼロから建設することは少ないので、既存工場向けに供給しているユーティリティから枝取りすることが多いです。

これを真剣に考えないとどういう事が起こるでしょうか?

「枝取りに最低1日掛かるので、工場を止めてくれ」

こういう主張しかできないエンジニアが出てきます。

最近多くなっています。

ところが、少し遠い所にある抜きノズルから枝取りする方法もあるはずです。

投資コストが上がりますが、1日工場を止めることに比べれば安いケースがほとんどです。

特に冷却水や窒素を止めるとなると、かなりの大ごとになるのですが、ユーザーサイドのエンジニアですらこれを想像できなくなってきています。

外部エンジニアは、ユーザー会社に丸投げができる

この辺の話は、外部エンジニアはかなり楽です。

フルターンキー契約であれば、外部エンジニアがユーティリティの引き込みも検討する必要がありますが、そういうプロジェクトは少ないでしょう。

工場をゼロから作って、水等も周辺地域から引き込むので、所轄官庁に問い合わせて法的要求を満足したうえで施工するというプロセスが必要になります。

ところが工場をゼロから作る機会が少ないからです。

さらにフルターンキー契約の場合は、こういう手間も見積額に投入しているので、外部エンジニアにとっては美味しい仕事ともなりえます。

既存工場から枝取りするような工事の場合、外部エンジニアでは責任を取れないためにその部分だけ拒否するケースが多いです。

外部エンジニアにとっては、そのプロジェクトでだけ当該工場に関わり、プロジェクトが終わればすぐに逃げたいから、当該工場の実情を把握するような面倒なことはしたくありません。

空いている場所に、ただ建てるだけ。それが最も楽だからです。

既存工場の稼働条件に合わせて施工方法や人を手配するのは、面倒です。

外部エンジニアから見ると、こういう分野を簡単に拒絶できるので、楽に見えてしまいます。

彼らには彼らの悩みがあるのでしょうけど…。

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