ユーザーエンジニアはプラントエンジニアより速度に優位性がある

図面,現場プロジェクト

NEONEEETです。

定期的に発信するエンジニアリングネタです。

私はユーザーエンジニアという仕事をしていることになっていますが、一般的に思うエンジニアリングというイメージとはちょっと違うと思います。

プラントエンジニアリングってどんなものなのか今一つ理解できていません。

プラントエンジニアリング会社に依頼するような、大型のプロジェクトに関わった経験がないからですね。

常に自前で行う工事しか携わっていません。

そんなエンジニアリングを語れるかどうか怪しいユーザーエンジニアである私のような人は、

ユーザーエンジニアって何なのだろう?

私たちは何のために存在しているのだろう?

こんな疑問を持ちがちです。

当然ながら若い時の方が感じやすいですね。

ここに悩むことは、キャリア形成や会社人生を見つめる上でも大事です。

だからこそ、私もふとした時に考えます。

今回はユーザーエンジニアの優位性の意味で、速度について解説します。

ユーザーエンジニアは設計速度が速い

ユーザーエンジニアの設計速度は一般にはプラントエンジニアよりも速いです。

当たり前かもしれませんが、非常に大事な要素です。

会社としてエンジニアをどれだけ自前で確保するかという視点に立ったとき、

設備投資の頻度や量に対してエンジニアの人数をどれだけ抱えるかということがターゲットになります。

結論から言うと、細かな案件を数多くこなす場合は、自前のエンジニアを持つ方が有利です。

案件が大きいと自前のエンジニアでは対応できないから、外部のエンジニアに依頼します。

速度を犠牲にせざるを得ません。

それでも、エンジニアの量を急に増やしたり減らしたりすることは、ユーザーとしてはリスクは許容できません。

ユーザーエンジニアに依頼している細かい案件でも速度が遅いと、外部エンジニアに委託されることになるでしょう。

ユーザーエンジニアは速度に優位性があるので、そこを意識した仕事をしないといけませんね。

設計速度が速い理由その1 設計標準を熟知している

ユーザーエンジニアの設計速度が速いのは、社内の設計標準を熟知しているから。

自分たちで基準を作り運用しているから、熟知しているのは本来は当たり前の話。

外部エンジニアは、ユーザーの設計標準をゼロから勉強しないといけません。

大まかな標準はどこの会社でも存在しますが、ローカルルールが多いのがエンジニアリング。

歴史が長い会社ほどローカルルールの量も質も多くなります。

勉強するだけで数年かかってしまうかもしれませんね。そうすると、プロジェクトが終わってしまっている、と。

ユーザーエンジニアがエンジニアリングをする場合、この勉強時間がゼロになるので設計速度は非常に速くなります。

ここが、ユーザーエンジニアの最大の存在価値。

これを理解して実践しようとしているユーザーエンジニアが少ないのが実情。

ユーザーエンジニアとしては自社のノウハウを集めた設計標準を作れば作るほど、習得時間が掛かるジレンマを抱えます。

結果的に、設計標準を熟知している人がエンジニアの上位10%程度という展開もありえます。

「こんな基準あったんだ・・・」

私が10年以上いろいろな若手にレクチャーして、漏れなく聞いたセリフです。

  • 紙だから探すのに時間が掛かる、ということを言い訳にして調べないエンジニア
  • 電子化したからと言ってどこにあるか分からないから、調べないエンジニア
  • 忙しいから何でも聞いた方が良いと思っているエンジニア

実態はこんな感じです。

だからこそ、社内で生き残るという意味でも「設計標準」を理解することは大事だと思います。

数年で気が付いたら大きな差が付く部分です。

設計速度が速い理由その2 使用者の発想を知っている

ユーザーエンジニアはユーザーの使用者の発想を知っているはずです。

これを知っているとエンジニアリング速度が速くなりますね。

プロセスエンジニアや生産部に聞いて確認しないといけないことが、

  • どうやって聞けばいいか考える時間が不要
  • そもそも聞かなくても答えを類推できる
  • 自分たちが望む答えを誘導できる

といったユーザーエンジニアは有利です。

会議の時間や頻度を短くできるので、それは速度が速くなるわけですよ。

ところが、生産部の発想を知らないエンジニアが増えているのも実情です。

ユーザーエンジニアとして長年仕事をしていると、生産部やプロセスエンジニアと接する機会が少ないことに気が付くでしょう。

勉強する機会が少ないと、表面的な仕事をせざるを得ません。

なぜ彼らはそんな発想になるのか、という部分を考えるのを放棄してしまいます。

これはもったいない。本当にもったいない。

ユーザーの発想を学ばないなら、プロジェクト開始前までユーザーの発想を学ぶ機会が外部エンジニアと同じ状況。

実際に、外部エンジニアと同じくらいユーザーのことを知らないユーザーエンジニアも増えています。

外部エンジニアから見たら、何も知らないユーザーエンジニアって多分簡単に見抜かれているでしょうね^^

設計速度が速い理由その3 必要な各種行事を把握している

ユーザーエンジニアはユーザーで必要な各種行事を把握しています。

これは、各種行事に合わせて必要な資料や設計情報をタイムリーに準備できるからです。

それが、コンカレントエンジニアリングに直結します。

外部プラントエンジニアならそれは理解できないので、振り回されっぱなしになるケースが多いです。

外から見て大変だと感じます。

行事を理解していても、必要な情報をタイムリーに出すという自由度を持った設計をできるユーザーエンジニアが減っていることも実情です。

社内行事が近づいたタイミングで慌てて仕事をするエンジニアが増えています。

これって外部エンジニアと大差ないのでは・・・。

設計速度が速い理由その4 設備メーカーが事情を知っている

ユーザーエンジニアは自身の環境を知っている設備メーカーと長年取引できる可能性があります。

これは「○○会社仕様」という形でメーカーも知ってくれるでしょう。

調達納期という速度の形で効いてきます。

外部エンジニアリングの場合は、ベンダーリストを作成してベンダーの採用可否をユーザーが認める段階から始めないといけません。

実績のあるメーカーから採用すればいいユーザーエンジニアはこの辺は楽です。

とはいえ、メーカーも入れ替わりが激しくなって、○○会社仕様に対する理解が少なくなってきています。

メリットとしては低くなっていますね。

運転や保全上の情報それに対するメーカーとの情報交換なども同じように、徐々に機能しなくなってきています。

同じメーカーからばかり採用して、新規ベンダーを探さなくていいというのはユーザーエンジニア側のリスクとなります。

設備そのものを勉強する機会を損失しますからね。

設計速度が速い理由その5 工事会社が事情を知っている

ユーザーエンジニアリングでは自前の工事会社を抱えています。

これは現地工事において非常に強力。

社内手続きを知っていたり安全に対する考え方を知っていたりするので、余計なケアをする必要がありません。

これは工事の速度という意味で効いてきます。

外部エンジニアの場合は、エンジニアリング会社が抱えている工事部隊が仕事をするので、

ユーザーが見えない部分で手を抜いて速度を速めていたり、2交代などの体力勝負で速度を速めていたりしてカバーするようです。

建設して1年くらい経ってから起こったトラブルは、プラントエンジニアリング会社としては責任を問われないでしょうからね。

それだけの短期間を持たせれば良いという発想になります。

最後に

ユーザーエンジニアはプラントエンジニアより速度に優位性があることを解説しました。

設計標準を熟知している・使用者の発想を知っている・必要な各種行事を把握している・設備メーカーが事情を知っている

初心者のころはユーザーエンジニアとして悩むことも多いでしょう。

いろいろな人の意見を聞いたり見たりすることが参考になると思います。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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