【据付設計】タンク・熱交換器の中間脚の設計思想

図面配管

NEONEEETです。

槽の据え付けを行う場合に、中間脚を設ける場合があります。

高さ調整とか位置調整の目的の他に、運搬や工事作業性を考える場合もあります。

この中間脚が普通とは違う付け方をしているメーカーを見つけました。

今回の例は、4本脚の竪型円筒の槽です。

槽の直胴部にブラケットを出して、その下に中間脚を設ける

中間脚を設ける場合、直胴部にブラケットを出すケースが多いです。

底部が鏡やコニカルであれば、底板から足を取ることも不可能ではありませんが、あまりしたくありません。

というのも、底板に掛かる荷重が気になるからです。

タンク内の荷重を足で受けるときに、底板から足に力が掛かります。

底板には足からの力が加わるので、底板は曲げ変形の力を受けます。

直胴部にブラケットを取った場合は、ブラケットから直胴部に軸方向の引張荷重が掛かります。

パイプの曲げと引っ張り、どちらが強いかと言うと当然後者です。

だからブラケットで受ける方が主流です。

ブラケット脚にすると、脚スパンが大きくなるので、狭い日本では嫌がられます。

ブラケットのボルトピッチが短い場合には意外な問題が起きる

ブラケットを大きく出すと、脚スパンが大きくなります。

だからこそ、ブラケットの張り出しは極小化しますが、しすぎると意外な問題が起きます。

直胴部と底部の溶接線に干渉する

中間脚が直胴部と底部の溶接線に干渉します。

溶接線のビードが少し出てしまいますが、ブラケットの当て板が薄い場合に起こりがちです。

この場合には、中間脚の干渉部を少し削る対応をしがちです。

中間脚の強度が落ちるので、あまりお勧めしません。

直胴部の断熱止めリングに干渉する

直胴部に断熱材を付ける場合、断熱材を固定するためのリングを直胴部の下の方に付けます。

このリングが直胴部と干渉します。

この場合は、断熱止めリングを切ります。

断熱止めリングを中途半端に残し、足を中途半端に切断した中間脚

今回見たのはこの例です。

凄く編です。

断熱止めリングが中途半端に残っていて、中間脚と直胴部のブラケットは断熱止めリングを避けるように広く取っています。

そうすると、中間脚を取り付けるためには、かなり面倒になります。

通常は、中間脚を地面に設置→槽を設置。でOKです。

今回の例は中間脚を地面に設置→層を吊り上げ→中間脚を吊り上げ→槽と中間脚を取り付け→槽を設置。という変な構造を取らなければいけません。

最悪、断熱止めリングを切断しようと思いましたが、それは不要でした。

設備的には最適な構造なのかもしれませんが、現地工事も考えると決して最適な構造ではありません。

近年、自分の領域の事しか考えない人が増えています。

これもその例ですね。

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