【外観・寸法・気密・水張】危険物貯槽タンクの立会検査方法と注意点

営業化学設備メーカー

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の危険物貯留タンクの立会検査について知ることができます。

立会検査は品質チェック

化学工場向けの設備は、工場外の設備メーカーで製作することが普通です。

発注者である工場のエンジニアは、この設備の製作状況を実物で確認する機会がほとんどありません。

通常は完成検査とも呼ばれる最後の検査。

ここに立ち会うため、立会検査と呼びます。

完成検査の1回だけでなく、途中に中間検査と呼ぶ検査を行う設備もあります。

初層溶接の検査がよくある中間検査。

発注者が実際に設備を確認できる機会が、この立会検査。

立会検査は発注者による品質チェックという位置づけです。

立会検査でできることは限られています。

設備によって微妙に違いますが、共通事項の方が多いです。

危険物貯留タンクを例に、立会検査時の検査項目を紹介します。

危険物貯留タンクの立会検査

外観検査

化学工場向け設備のすべての立会検査で行います。

言葉どおり外観を見ます。

何となく設備の概観を見て、ヨシ!

というわけではありませんよ。

概観ではなく、外観です。

ここ大事。

  • 溶接線がきれいに出ているか
  • 著しい汚れや変形がないか
  • 異物が混入していないか

概観という意味では、新品同様であるかを見ますが、

外観という意味で、溶接線も対象になります。

溶接線が汚くても、否定することはほぼできません。

アンダーカットやオーバーラップが著しい場合に限定されるでしょう。

下の記事も確認してくださいね。

寸法検査

化学工場向け設備のすべての立会検査で行います。

外観の中でも寸法に関するチェックを行います。

タンクにとって重要な寸法は

径・高さ

これですね。板厚も同じように重要ですが、実物の検査をする会社は少ないです。

磁気式の厚さ計などを使う場合もありますが、

手を抜くほとんどの製缶企業は、ミルシートでごまかそうとします。

ごまかしようがいくらでもあるので、ミルシートはほとんど意味がありません。

現にこれで大きな品質問題を起こした会社がありましたっけ…。

径・高さ・板厚という主要情報以外に以下もチェックします。

ノズル位置・ノズル口径・付属品取付位置

気密検査

配管の気密検査と発想は同じです。

よく誤解するケースが多いので、先に断っておきます。

気密検査は漏れ検査・水張検査は耐圧検査

という位置づけです。

フランジ等の接続部や溶接が適正であるかどうかを検査する目的です。

空気という密度の小さな物質を使うことで、細かな欠陥簡易測定することが可能です。

空気よりも軽い物質、例えば水素などを扱う設備には、気密の方法も考えないといけません。

一般的な危険物貯槽なら空気で十分です。

配管の気密検査と同じく、圧力計とせっけん水を使って検査をします。

気密検査では大型マンホールなどの漏れやすい箇所から漏れることが、ごくまれにあります。

水張検査

水張検査は大気圧貯槽をターゲットにしています。

耐圧貯槽なら水圧検査という形になります。

タンクに漏れは起こらないが、圧力をかけると変形する恐れがあります。

一定規模の圧力に耐えることを担保するための検査が、水張検査や水圧検査です。

大気圧貯槽なら圧力を張ることはありませんが、貯槽内に危険物を貯留するため

貯槽中の水頭圧分の圧力が、側板や底板に作用します。

この力を受けても、変形等が起こらないことを確認するのが水張検査。

危険物の大半は水より軽いので、水を張ることで高圧側の検査が可能なので、安全側と言えます。

水張では漏れを確認することはほぼ無理です。

水を張って変形しないことを確認するのが関の山でしょう。

私も水張検査で漏れを発見した経験はありません。変形すらありません。

事前検査をしているはず

立会検査では基本的に問題が起きません。

事前にメーカーが社内検査を行っているからです。

立会検査に対して緊張感や不安感を持って、挑む人はいないでしょう。

新人が研修目的で立会検査に行くことも普通にあります。

単なる出張目的で検査に行くことの方が普通でしょう。

私もそうです。

最後に

標準の検査内容として、外観・寸法・気密・水張は抑えておくべきです。

静機器ではこの4つでほぼOK。

動機器はこれにプラスアルファがあります。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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