【被液・千鳥・現地溶接・フランジカバー】配管スタンド上の特殊検討が必要な要素

配管配管

NEONEEETです。 

配管スタンド上に配管を引きました

何も考えずに引くと危険性が高くなりますよ

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の配管スタンド上の特殊検討が必要な要素を知ることができます。

配管スタンド上の特殊検討が必要な要素

配管スタンド上の特殊検討が必要な要素について解説します。

配管スタンド上の基本ルールは以下の記事を確認してください。

上記のルールで90%以上は満足できます。

残り10%以下のマニアックなルールですが、危険性をできるだけゼロに近づけていくためには知っておき、かつ、使えるようになっておきたいルールです。

通路上のフランジはダメ

通路上のフランジはダメです。

配管スタンドはその性質上、スタンドの下が通路や道路になる可能性があります。

ここにフランジを設置すると、フランジから液が漏れて被液する可能性が高くなります。

少しずらして、通路外にフランジを切り込めばいいだけの話。

これは配管図だけを見ていると意外と気が付きません。

配管図をチェックすると同時に、現場もチェックしないといけない点が、配管設計の難しいところでしょう。

千鳥配列

スタンド上の配管フランジは千鳥配列にします。

これは基本ルールでも少し触れた内容です。

千鳥配列が基本ですが、意外と難しいです。

というのも、同じような口径や同じようなルートの配管が、きれいに並んでいるスタンドばかりではないから。

古い工場では配管のツギハギが多いので、きれいな並びの配管になっていません。

「フランジ位置を重ねない」ということと「千鳥配列」とは別の話で、

3個以上の配管が並んでいないと「千鳥」になりません。

この3個以上の配管が近いフランジ位置にあること自体がレアということです。

現地溶接

スタンド上の配管は現地溶接が好ましいです。

下は8本のスタンドに5個の現地溶接を掛けた例です。

現地溶接はフランジからの漏れがないという最大のメリットがありますが、デメリットもあります。

  • 溶接線から腐食が進む
  • 配管の交換が容易にできない
  • 溶接の生火で周囲の配管に引火する

現地溶接とするかフランジとするかは、内容物の危険性をよく考えて決定しましょう。

バッチ系化学工場では5m単位でフランジを切り込むことが多いですが、

プラント外部では、フランジ数を削減するために、2本つなぎで10m単位でフランジを切り込むこともあります。

フランジカバー

フランジカバーとは言葉どおり、フランジのカバーです。

下のようなイメージが多いでしょう。

フランジの周囲を2個の半割のアクリル円柱で囲い込む方法が一般的。

円柱以外に直方体の場合もあります。

フランジカバーはほとんど「気休め」です。

その割にデメリットは多いです。

  • ガスが拡散せずにカバー内に液が溜まる
  • 雨水が入ったときにフランジ漏れかどうか分からない場合がある
  • 雨水が入って水がガスケットと接触すると、ガスケットの腐食を速める
  • 費用が掛かる

何もしない方がまだマシでは?と思えるレベルです。

工場全体の思想や偉い人の意見で採用されがちな要素です。

フランジカバーを採用することが決定しても、意味がほとんどないということは知っておいた方が良いです。期待したら裏切られますので^^

最後に

配管スタンド上の特殊検討が必要な要素を紹介しました。

通路上のフランジはダメ・千鳥配列・現地溶接・フランジカバー

マニアックなルールですが、ここをちゃんと使えると一歩上のエンジニアとして目立つことでしょう。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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