【みんなでやる】化学工場のシャットダウン・メンテナンスで全員参加は危険

営業工事

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、シャットダウン・メンテナンスでの全員参加の危険性について知ることができます。

全員参加

製造業では「全員参加」という単語をよく聞きます。

安全活動、TPM、シャットダウン・メンテナンスなどが代表例です。

安全活動というかTPMというか、会社によって違うでしょう。

化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアならシャットダウン・メンテナンスでも全員参加を行う場合があります。

全員参加をして一体感を持たせよう!

というのがねらいです。

でも、これはさすがにもう時代遅れ

特に化学工場のシャットダウン・メンテナンスにおいて、全員参加の危険性を紹介しましょう。

全員参加の危険性

危険① 勤務時間の無駄が多い

真っ先に出てくる危険性がこれです。

全員参加は、従業員全体の時間を犠牲にしてでも、行う意義がある。

という思想のもとに行います。

シャットダウン・メンテナンスでの全員参加では、例えば従業員40名が毎日2時間確実に拘束されるということが起こります。

1日8時間勤務と考えると、10日分…。

それだけの時間を消費して得られる成果が、本当にあるのでしょうか?

決まった時間に行う業務として、朝礼翌日の工事打合せがあるでしょう。

朝礼ではラジオ体操や、当日の予定確認「みんな」でします。

その後、各社の打合せ「みんな」で行い、現場でもさらに打合せ「みんな」で行います。

これらのためだけに現場に行き、終わったら事務所に戻ります。

無駄に厳しくし過ぎた結果、みんなが損をする構造です。

こういう雰囲気では、現場が第一という思考が色濃く残っています。

工事現場なので現場が大事なのは当然ですが、現場にこだわりすぎるのも問題です。

本来は現場工事の監督がその仕事をするべきです。

それをオーナー側の機電系設計者・プラントエンジニアが「みんな」で行うものではないでしょう。

オーナー側の機電系設計者・プラントエンジニアが「全員参加」をしだすと、時間の問題に加えて、工事監督の話にまで波及しそうになります。

いずれにしろ、危険です。

危険② 全員参加のイベントを増やす方向

全員参加を行い始めた時は、一部の人が

全員参加は素晴らしい、もっとやるべきだ

という酔いしれる危険性があります。

これはオーナー側の機電系設計者・プラントエンジニア管理職の人に多く該当します。

管理職は自分で仕事をしませんからね。

  • 担当は自分の仕事がありながら、全員参加によってさらに時間を奪われるので、デメリットしかない。
  • 管理職は自分の仕事がなく、担当からの報告を聞くくらいなら現場を見る方が速いので、メリットはある。
  • 現場の工事監督は、オーナー側の要求に振り回されてデメリットしかない。

こういう構図になります。

オーナー側の機電系設計者・プラントエンジニア全員で参加していればいいのですが、これに現場の工事監督も加えるケースが多いです。

元方安全衛生管理者の立場ですね。

この人たちは、毎日が悲惨です。

パトロールと書類作成のジレンマです。

  • オーナー側からは過剰な書類を要求され、それに対応しているとパトロールができない。
  • パトロールを重視していると、書類が作成できない。
  • できていない会社に対して、クレームを出すオーナー。

オーナー側の機電系設計者・プラントエンジニアは何を言っても、何を指示しても、何を要求してもいいのか。

元方安全衛生管理者や各工事会社の責任者は、こういう不満を持つことが多いでしょう。

オーナー側の機電系設計者・プラントエンジニアとして、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

悪いのはオーナー側の機電系設計者・プラントエンジニア管理職です。

無責任体質の管理職が、綺麗ごとを言って、工事会社を結果的にいじめ、

全員参加が素晴らしいと言って、さらに悲惨な状況に陥れようとします。

そういう状況では、工事会社が工事を請けてくれなくなってもおかしくありません。

そんな単純なことにも、管理職になってから後しか気が付かない人。

それが管理職です。

普通の人は、管理職になる前に気が付きます

危険③ 共有できる情報は少ない

全員参加では、全員に一次情報が伝達されます。

これはメリットとなりえます。

ところが、これもデメリットの方が大きい。

全員が一定のレベルに到達しているわけではないからです。

その一次情報を適切に受け取ることができる人は、限定されています。

経営者 → 管理職 → 担当

という情報の流れでも問題はないはずです。

適切な管理職なら、経営者の想いを翻訳して担当に伝えることができます。

そうすると、担当にとっては難しい内容も、理解できるようになります。

一次情報を適切に処理できない段階の担当は、全員参加で得られるものは少ないでしょう。

全員参加にするということは、経営者が管理職を信頼していないという言い方もできます。

管理職が適切な情報を伝えないから、経営者の想いが担当に伝わらない

こういう問題は大きな組織ほど起こりえます。

  • 信頼されていない管理職
  • 理解できない内容に付き合わされる担当

どちらも得はしませんね。

せめてローテーション

全員参加は極力減らすべきです。

あえて行うとするなら、ローテーションです。

担当クラスならそれで十分です。

全員参加は、それだけ重要だと経営者が考えるから。

その割に、理解できない担当にとっては苦痛以外の何物でもない。

担当にとっては「何か良く分からないが、その業務が重要であること」は分かる状態です。

それなら、その雰囲気を味わうために、スポット的に参加すれば十分だと思います。

最後に

全員参加は経営者が重要だと考えていること

これって本当に正しいのでしょうか?

経営者のセンスが問われるところです。

全員参加を増やすも減らすも、経営者の資質によります。

競争力を増やすために何をすべきか。

経営者は考えなければいけませんね。

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