バッチ系化学工場で自吸式ポンプを使う場面

ポンプ化学機械

NEONEEETです。

みなさん、自吸式ポンプ使っていますか?

という謎の質問をしても頭の中が???となる人が多いかもしれませんね。

ポンプの中でも自吸式というカテゴリで整理する機会が少ないでしょう。

自吸式が欲しいです。

分かりました。買っておきます。

こんな感じで、生産部から自吸式の依頼を受けた時に限って、選定しているケースが多いからです。

だからこそ自吸式はどんな場面で選べばいいのかを知らないエンジニアも居ます。

特にバッチプラントに限定して自吸式を使う場面をまとめました。

排水ピットからのフィード

バッチプラントで自吸式のポンプを使う場面は、たった1つです。

それが排水ピットからのフィードです。

排水ピットと単純に言っても種類がいくつかあります。

  • 危険物製造所を取り囲む排水溝の集合ピット
  • 粉体エリアのように部屋で囲った特定のエリアの排水
  • 特に危険性が高い液の漏洩対策として排水ピットを設けたエリア

排水ピットと言っても実はいくつかの用途に分かれるというところがポイントです。

製造所の排水溝

危険物製造所の周りには排水溝を張り巡らせます。

これは危険物製造所から発生した排水を外部に漏えいさせないようにするための、防御手段です。

ローリーやコンテナなどの移動式のタンクに充填する場合なども同じように、排水溝が必要です。

排水溝に集まった液は、排水溝の自然流下で低い位置に集まっていって、環境処理設備に集合します。

排水溝に溜まる水は、危険物に汚染された液よりも圧倒的に雨水が多いです。

これらの排水に対しては普通はポンプを使いません。

これは街中の下水道などと同じ考え方ですね。

暗渠・開渠の差は関係なく道路より低いエリアを流れる排水溝が多いので、この場合はポンプなどの動機器の出番はありません。

特に要望があって、排水タンクに貯めるために限って自吸式を使います。

自吸式は吸込み方式の位置関係にあるポンプ、つまりタンクがポンプよりも低い位置にある場合に使うので、

道路より低い位置に排水溝があって、道路より高い位置にポンプを置くなら、当然吸込み方式になって自吸式が必要。

という関係ですね。

粉体エリアなど特定のエリア

危険物製造所の中でもいくつかのエリアは重要度を上げて区画を分けることがあります。

バッチプラントの典型例は粉体取扱エリア。

特に粉体充填エリアは管理重点度を上げます。

  • 粉体が最終製品であること
  • 外から異物を持ち込みたくない
  • 外に製品を持ち出したくない

こんな環境にある時に、危険物製造所の一般的な排水溝とは別に独立した排水溝を付けます。

同じ環境処理設備に送るにしても、一般の排水溝とは違って独立させるために配管でフィードすることが普通です。

常時液を送れるとも限らず、タンクに貯めておいて好きな時に送れるようにしたいです。

それならタンクに貯めるためのポンプが必要で、自吸式が好ましいという思想になります。

特に危険性の高いエリア

粉体エリアよりも危険性が高いエリアはより厳しいケアが必要です。

ここだけは周りの設備よりも低い位置までピットを付けたります。

取扱液を溜めるタンクから漏れが起きても、外部に飛散しないようにするためにピットを付けるという発想です。

排水溝よりも低い位置にあるピットに貯めているから、そこから高い位置に上げるために自吸式が必要です。

自吸式ポンプの種類

自吸式ポンプを選ぶ場合、おそらく普通は渦巻ポンプをターゲットにするでしょう。

ところがシールレスポンプでも自吸式は存在します。

とはいえ、必ずしもシールレスとは言い切れないタイプを目にすることでしょう。

それでもシールレス系独自のメリットは享受できます。

  • モーターが要らない
  • ライニングなど耐食性を高めることができる

特に、安価に高耐食性のポンプを求めるときに、ライニング系の自吸式を選定するという思想は成立します。

最後に

バッチ系化学工場で自吸式ポンプを使う場面を紹介しました。

製造所の排水溝・粉体エリアなど特定のエリア・特に危険性の高いエリア

自吸式というとステンレス系の渦巻ポンプに限定されると思いきや、ライニング系など高耐食性のポンプでも自吸式は可能なので、選択肢に入れておきたいですね。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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