【設備価格・ラング係数・投資】バッチ系化学プラントは1棟最低50億円

工場プロジェクト

NEONEEETです。 

この投資はトータル50億円掛かります(ドヤッ)

それ、もう、プラント建設レベルw

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、バッチ系化学プラントは1棟最低50億円必要なことを知ることができます。

バッチ系化学プラントは1棟最低50億円

バッチ系化学プラントを日本で建設する場合、最低50億円必要である考え方を紹介します。

プラント建設は大量の人材・コスト・時間を投資する会社の戦略的な要素が多い業務です。

ここで、最短の期間で最適な見積ができることは1つの立派な「スキル」

プロセスエンジニアの言いなりになりっぱなしの機械エンジニアでも、ここだけは専門化と言える部分です。

スペシャリスト+αの「+α」です。

これは簡単なラング係数の考え方で導出可能です。

ラング係数の練習問題として眺めてください。

装置金額の導出

係数法で見積をする場合の第1ステップは、装置金額の導出。

プラントのサイズが決まればほとんど自動的に決まります。

例えば、幅15m×長さ40mの4階建てのプラントを考えましょう。

バッチプラントなら設備費の概算導出は割と容易です。

1ブロックを幅7.5m×5mの4階建てで考えます。

1ブロック当たりの設備金額はおおよそ60,000,000円です。内訳は以下のとおりです。

7.5m×5m60,000,000円
1~2階30,000,000円
3階20,000,000円
4階10,000,000円

これを幅15m×長さ40mに適用するには、単純に16倍すればOKです。

0.6×16=9.6億円

少し丸めて10億円が装置金額の見積となります。

全エリアに装置を配置することは無く、1エリア当たりの装置額は、設備の仕様によって多少は変動します。

それでも平均としてはこれくらいの値になるでしょう。

ラング係数の導出

第2ステップはラング係数の導出です。

これは業界によって前後する値ですね。

連続プラントでは係数がやや低く、バッチプラントではやや高く出ます。

私の担当はバッチプラントなのでこれくらいの値で見ます。

ラング係数=「5」

連続プラントなら4くらいでしょう。

連続プラントの方が係数が低く出るのは以下のとおりです。

  • 同じ敷地面積で装置数が多い
  • 特殊設備が多く設備価格が高い
  • 設備の取合配管の数が少ない
  • 高級材質の配管が少ない

バッチプラントでは切替生産を行うために、ガラスライニング等の高価な配管が多く、1設備に対する配管工事額が高いため、係数として高く出ます。

この辺は、実際には各会社の実績データを参考にする方がいいでしょう。

実際に、コストはどんどん上がり続けていますから。

投資額の導出

設備額とラング係数を定めたら、後は簡単です。掛け算だけ。

設備額10億×ラング係数5=50億円

これがバッチプラント1棟が50億円程度と言われる理由です。

プラント建設に関するFSや詳細見積を何度か行いましたが、だいたいがこのくらいの価格です。

高いのでコスト削減を要求されて、40億円前半くらいに収めようとするのが精いっぱいですね。

会社としては40億円でも高く、30億円前半を期待しています。

工事規模が多くなると狙える範囲ですが、そんな大型プロジェクトはほとんどないのが実態でしょう。

最後に

バッチ系化学プラントは1棟最低50億円必要なことを紹介しました。

設備額10億×ラング係数5=50億円。

プラントコストインデックスなどを見ているとラング係数5は高すぎですが、これは会社の実績データを優先する方が良いです。

プラントコストインデックスは海外の連続プラントのデータとしては使えそうですね。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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