【原料・製法】化学工場で起こる品質の悩みごと

トラブル化学工学

NEONEEETです。

この記事は、化学工場に興味がある人を対象にしています。

この記事を読むと、化学工場で起こる品質の悩みごとについて知ることができます。 

化学工場では品質の悩みはたまにある

化学工場では品質を作りこむ必要があります。

品質が悪い製品を市場に供給すると、大問題。

この記事も参考になります。

製造をしていくと、1年365日安定した製品が出来上がるわけではありません。

1年に数バッチ~10バッチ程度は、何かしら品質に関して相談する事項ができます。

もちろん市場に供給する製品は。その問題をクリアしたものばかりです。

その問題をクリアするために、対策を取ります。

今回はバッチ系化学工場で起こる品質の悩み事について解説します。

化学工場で起こる品質の悩み事

異物混入

品質と言えば異物混入

これくらい悩み事としては多いのが、異物混入。

原料中の混入

最近は、原料中の異物混入が極めて多いです。

海外で作った原料を使用するからです。

この辺、日本製はやっぱりしっかりしています。

というかしっかりし過ぎています。

これに慣れきっていた日本企業は、以下の罠にはまります。

  • 海外でも日本と同等の品質が入手できる
  • グローバルスタンダートの品質の原料に適した、設備構成を構築しない

特に、設備面は愚かとしか言いようがありません。

粉体でも液体でも、その中の異物を除去するための設備を作るのが、非常に遅いです。

移動式の加圧式ろ過機ですら、準備が十分にできていない工場が多いです。

その結果、反応槽中に異物が混入して、

反応異常が起こったり、設備を破損させたり、最終製品まで異物が混入したままだったり

いろいろな問題が起こりえます。

品質は工程で作りこむもの

この考え方からすると、原料投入時~反応に使用するまでに、異物除去をしないといけません。

安物を買うと、この異物除去で多くの工数を割くことになります。

安かろう悪かろう

運転時の混入

こちらは多少レアケース。

昔から残り続けているリスクですので、頻度は少ないがゼロではありません。

  • 粉体製品中に設備の金属粉が混入する。
  • 製品中に反応器やガスケットなどの破片が混入する
  • ろ過機で除去できなかったろ液が製品に混入する

こういったトラブルが起こりえます。

ガスケットの話はほぼガスケットペーストと考えていいです。

金属粉の問題の方が、最近は話題になりがち。

粉体製品が市場に増えていっているからですね。

粉体設備は金属同士が接触する機会の多いのが特徴です。

遠心分離機ロータリーバルブ

スペックアウト

これは反応時に起こる異常が主な原因です。

反応時に起こる異常としては

温度・圧力・流量・pHなどのズレとして起こりえます。

原料の仕込みすぎ・少なすぎという結果で起こることが多いでしょう。

もしくは蒸留や分液による、プロセス液の除去が不十分。

この辺は1年間に数回のレベルで起こります。

手順外作業

異物が混入しているわけでも、スペックアウトしているわけでもないけど

品質に関する悩みが起こりえます。

それが手順外作業。

品質自身は問題なかったけど、工程の都合で前バッチと今バッチの製品を混ぜないといけない場合。

本当は前バッチの反応をすべて完結させたかったのに、

天災によって反応を途中で止めざるを得なかった。

その結果。前バッチの原料が少し残ってしまった。

このバッチの原料をどう処理するか。

これを事細かに手順書に書いてあるケースばかりではありません。

手順書に書いていないことはどうすればいいでしょうか?

工場の品質管理者に相談しないといけません ^ ^

工事のトラブル

工事が適切に行われずに、試運転をしたら起こったという問題です。

これは、製品側に影響が出るというよりは、期間・人体・環境への影響として出てきます。

工事で問題があり、その状態で設備を動かそうとして、問題があった。

問題の原因を調べ・再発防止対策を練るまで生産ができない。

そうして時間がかかるという問題。

ガスケットなどが間違っていて、液を配管に通したら、液が漏れてきて、

人体に液が掛かって被災したり、環境中に放流してしまったり。

こういった問題が起こりえます。

普通は、配管気密試験をすることで、品質チェックをしますが…。

品質管理者に責任を押し付ける

品質の悩み事に対して、生産部側ができる判断はあまりありません。

というか、生産部が勝手に処置をしてしまって、品質管理者からNoを突き付けられると、

生産部側の責任になってしまうからです。

品質管理者は生産部から見るとお客様。

お客様である品質管理者様にご決定いただこう(笑)

こういう思考になります。

原料・設備・不確定事項いずれも、生産部だけでフォローできる問題ではありません。

それを生産部の人間が責任感を感じる必要はありません。

その工場全体の問題です。

品質の問題なら起こったらすぐに品質管理者に相談して、後は任せてしまいましょう。

最後に

若いころは、自身の職務範囲を越えて責任感を感じながら仕事をすることがあります。

私もそうでした。

ところが、自分ではどうしようもない範囲があります。

そこは割り切りましょう。

過剰に責任感を感じる人は

「私は悪くない!」

と自己中心的な態度を取る人の100分の1でもいいから、マネをしてみると良いと思います。

気が楽になってきますよ。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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