【他人任せ・一般論】プロジェクトの管理だけを行うことの弊害

図面,現場プロジェクト

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場のユーザー側の機電系設計者・プラントエンジニアの管理による弊害について知ることができます。 

ユーザーエンジニアは管理がメイン

ユーザー側の機電系設計者・プラントエンジニアは、自分で完全に設計をするわけでありません。

特に設備設計者に限って言うと、本当に設計分量は少ないです。

  • 設備を製作するための図面を作るわけでない
  • P&IDを作成するわけでもない
  • 配管図を作成するわけでもない
  • 土建図を作成するわけでもない

その元となる工事設計の基礎資料を作成します。

主に、以下の資料が工事設計の基礎資料です。

  • 略フロー
  • 機器設計書

これらの資料を作成してしまうと、

後は下流部門に依頼して仕事をしてもらいます。

その意味で、機電系設計者・プラントエンジニアは管理がメインと言えるでしょう。

この業務を徹底すると、略フローや機器設計書ですら

別の部門に依頼することができます。

真の意味で管理しかしない機電系設計者・プラントエンジニアができ上がります。

こういうエンジニアによる弊害を紹介します。

管理だけを行う設計者の弊害

管理だけを行う設計者は、一言でいうと

実務ができません。

スキルを形成することなく、年を取ってしまい、

どこでも通用しない人ができあがり。

弊害① 配管の不具合が多い

管理だけを行う機電系設計者・プラントエンジニアは、配管図を真剣に見れません。

配管図を作成して、検討会でチェックがろくにできません。

当然ながら、図面屋と配管図に関する議論もできません。

そうすると、配管図の精度は劇的に落ちます

現場で配管に関する問題が山のように出ます。

  • 操作架台が全く作れない
  • 切替配管や温度計など特殊配管に関する指示ができない
  • 配管サポートを具体的に指示できない
  • 配管貫通穴の指示ができない
  • 配管が計器や梁と干渉する

見る人が見れば、「あるある!」と同感するでしょう。

別の人は、「こんな低レベルなこと起こるはずがない!」と反論するかもしれません。

これは。職場の戦力がどれだけ整っているかで、決まる話です。

なんだかんだ言っても、図面屋の実力が全てです。

配管図作成者に情報が中心的にわたるように、

  • 設備設計を進め、
  • 配管図の相談に乗り、
  • 必要な資器材や図面を集め、
  • 必要なプロセス情報を収集する

というアプローチが設備設計者は必要です。

管理だけを行う設計者は、これらのプロセスを全て別の人に任せてしまいます。

その結果に対して印鑑を押すだけ。

工事で現場を見ているわけでもないので、

配管図と現場の違いによるトラブルなどの経験をする機会もありません

これでスキルが身に付くはずがありません。

弊害② 機器が据付できない

配管の干渉よりもはるかに致命的な問題です。

機器が据付できません。

「あるある!」「そんな馬鹿な!」

どちらの意見でしょうか?

据付できない問題としてよくある例を紹介しましょう。

  • 設備図と土建図が一致していない
  • 床開口部が不足していて、設備が収まらない
  • 基礎のボルト穴が狭くて、設備が入らない
  • 設備架台が弱い、傾いている

これも、図面の確認の問題。

土木建築は失敗すると後に影響が大きいので、

真剣に確認しないといけません。

これを確認して、調整する機電系設計者・プラントエンジニアが必要です。

管理だけを行う設計者が、この業務をできるはずがありません。

下手をしたら設備図すらも確認していませんので。

弊害③ 納入管理ができない

実務担当者は、設備や資材を購入依頼します。

その後、調達部門が調達します。

納入した後に検収を行います。

実務担当者の依頼が遅くなれば、納期も遅れていきます。

その資材がいつ納入するか。

これすら管理しない設計者が実際にいます。

この方法はいくつかありますが、リスト化するのが基本。

リスト化するという思考にすら至らず、誰かに頼ろうとします。

弊害④ 問題の水平展開ができない

現場で何か問題が起こったとしましょう。

その問題は、1か所だけで起こりえるものでしょうか?

配管の問題なら、他の場所でも容易に起こりえます。

現場で問題が起きる前に対応するのが、普通。

それでも問題が起きてしまったら、水平展開を考えないといけません。

水平展開ってどうやればいいでしょうか?

管理だけを行う設計者は、当然ながら人に任せようとします。

自分でリスト化して、現場を確認すればいいのに。

その努力すらしないのが、管理だけを行う設計者。

ユーザー側の機電系設計者・プラントエンジニアは頭でっかち

ユーザー側の機電系設計者・プラントエンジニアは管理だけを行う設計者となりがちです。

そうすると、表面的な一般論で議論しようとします。

配管図作成者も工事会社も、設計者に相談するときは

「現実」を相談します。

一般論ではありません。

現実で悩んでいる人に対して、ユーザー側の機電系設計者・プラントエンジニアがいくら一般論を語っても、話は通じません。

悩んでいる人は「頭でっかちだなぁ」という感想で終わります。

簡単に言うと馬鹿にされています。

それに気が付かないユーザー側の機電系設計者・プラントエンジニアは本当に多いです。

最後に

管理業務は必要です。

ですが、先に実務を経験していないと、管理はできません。

管理しかしていない機電系設計者・プラントエンジニアは、非常にもろいです。

自身のキャリアを冷静に見つめて、仕事の仕方を考えないと

どこかで必ず痛い目を見ます。

そういう機電系設計者・プラントエンジニアを何人も見てきました。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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