化学工場の配管図チェックポイントの重要箇所を紹介【基本・複雑】

図面配管

NEONEEETです。

配管図って見るの大変です。

作る方はもっと大変ですけどね

それでも見ないと、後で大変なことになるじゃないですか。

最低限抑えておきたいポイントは当然ありますよね。

この記事は。化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の配管図のチェックポイントを知ることができます。

配管図は化学工場の工事資料の根幹

配管図は化学工場の工事資料の根幹をなします。

配管図には化学工場プロジェクトという側面で以下の特徴があります。

  • 物量が多い
  • 関連業種が多い
  • トラブルが多い

化学工場の中で、最も空間を占めるものであり、金額も工期も占める割合が高いです。

さらに設計自由度も異常に高い。

ここの自由度を先に抑えておかないと、他の設備の仕様が固まりません。

配管図は配管施工のためだけにあるのではなく、

周囲の業種への施工イメージの伝達の目的もあります。

配管図は化学工場で行う業種すべての工事と関連する情報を持っています。

それだけに、現場でトラブルも起きやすい。

プロジェクト全体のコスト・工期を削減する目的でも、配管図を正しくチェックすることは非常に重要です。

化学工場の配管図のチェックポイント

化学工場の配管図のチェックポイントを紹介します。

P&IDとの照合

配管図はその1次資料であるP&IDと一致していないといけません。

何を当然のことを…

と思う人もいるでしょう。

配管図の物量が多いがゆえに、1本1本の配管がちゃんと完備されているかどうかは重要な要素となります。

簡単に見えて難しいという分野です。

化学工場のエンジニアリングでは、質が複雑で難しいということは少なく

数が複雑で難しいという世界です。

P&IDとの照合では以下のようなチェックが必要です。

  • 配管の口径・材質・流体名・保温
  • 配管の合流分岐
  • 配管の流れ方向
  • 配管の勾配・ポケット・液シール・要求寸法

これらの情報はP&IDに記載されています。

その情報が配管図に反映されているかどうか、という基礎的なチェックが大事です。

配管の形状

配管図の本質である配管の形状は、当然ながら重要なチェックポイントです。

配置

配管図は、配管の形状を空間のどこに配置するかを示す資料です。

そのため、配置の情報が中心です。

  • プラントノース(北)
  • 機器配置との位置
  • 柱配置との位置
  • 別ページとの配管接続
  • 配管ルート(法的・操作・通行)
  • ノズルオリエンテーション

現場の作業を考えると、「配管ルート」だけがクローズアップされるでしょう。

機電系設計者・プラントエンジニアとしては、それ以外の情報も重要です。

上記の「配管ルート」以外の情報も、配管図を完備させて、配管工事を適切に行うために必要な情報。

本当は「配管ルート」に関しては、書いても書ききれないほどの内容がありますが、

全体像をつかむという意味では障害になりますので、この記事では省略します。

付属品

付属品と配管の取合いも、問題になります。

付属品とは以下のようなものです。

  • ストレーナ
  • サポート

弁やストレーナは配管図を作成するときには、「面間」が決まっていないもの。

配管図を決めた後で、弁のサイズが変わって、現場で付かなかった。

こんな問題は山のように発生しています。

サポートは付属品に含めるか、その他に含めるか微妙なラインです。

その他

配管設計上は、以下の要素も考えないといけません。

必須というわけではありませんが、プラントの質を高める上では重要です。

  • 高温配管と危険物配管を離す
  • 高温配管と低温配管は離す
  • 小さな口径のノズルは補強する
  • 振動を防止する
  • アース・ボンディングを施工する
  • 断熱のサポートを適正にする

この辺りは、やや専門的な内容になります。

機器との取り合い

配管は機器と取合うので、その情報は言うまでもなく重要。

  • 機器図のチェックをしているか
  • 機器ノズルと配管図が一致しているか
  • 機器付属の計器類(液面計・温度計)は記載しているか
  • 機器のプラットフォームは記載しているか

配管と配管の取り合いよりも優先して、配管と機器の取合いはチェックすべきです。

プロセスの視点からは、配管と機器の取り合いを最初にチェックします。

その後で、配管と配管の情報をチェック。

計装品との取り合い

弁と同じく計装品の取合いも、重要です。

計装品の手配は、配管図作成者や機械設計担当者ではありません。

一般に計装担当者が担当します。

計装品の面間情報が不明だと、弁と同じく問題になります。

また、計装品の操作やメンテナンスのためのスペースも必要であり、

配管図上でチェックしておくべきです。

特に流量計のヘッダーは、直管長が必要なので大きな空間を占めます。

自由度が狭いので配管図初期に抑えておくべきです。

土建設備との取り合い

土建設備との取り合いは、極めて重要です。

ここを疎かにする配管屋はそれだけで信頼感が大幅ダウン。

梁・基礎・ラックなどと配管が観賞するという問題が起きると致命的です。

土建設備の変更は後でできません。

この問題が起きた時は配管側のルート変更が必要です。

問題が起きた時には、変更の自由度が少なくなっているため悩むことが多いです。

土建設備とは絶対に干渉しない

という意気込みで配管図を作成しないといけません。

電気や計装は何とでもなりますし、機械設備との干渉は配管図でかなりチェックされるので頻度は少ないです。

土建設備は配管図に表れにくいので、「見落とし」が発生しやすいです。

最後に

化学工場での配管図のチェックポイントを紹介しています。

配管図を作成する前の1次情報であるP&IDだけでなく

配管・機械・計装・土建などの諸設備との取り合いの確認が大事です。

「現場の作業性」だけが全てではないという捉え方が、機電系設計者・プラントエンジニアとしては大事です。

この記事が記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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