【内容物・口径・温度・横抜き】配管スタンド上の配管設置ルール

配管配管

NEONEEETです。 

スタンド上の配管は開いている所を通します。

現実的にはそれしかないですが・・・。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の配管スタンド上の配管設置ルールを知ることができます。

配管スタンド上の配管設置ルール

化学工場の配管スタンド上に設置する配管のルールを解説します。

一般的にこうした方がいい、という理想的な形のみを解説します。

  • そこしか配管を通せない
  • 通す場所が無いので

というのも現実にはこんなに理想的な組み方をできるわけではありません。

プラント建設当時はこの思想が守られていても、増改築を行っていくと必ずルール違反が出てきます。

化学工場の配管図面屋さんが最も時間を掛けて悩む場所とも言えます。

増改築が多いプラントでは、割り切って色々な場所に継ぎ足しているスタンドが多く見られます。

化学工場を外から眺めた時に、配管スタンドを見るだけでプラントの特性や工場の経営がある程度見えてきますね。

配管スタンドとは以下のような形をイメージしています。

プラントの外側で道路の脇に大きなスタンドを立てて、その上に配管を並べています。

なお、道路の上でなく道路の下に溝を掘って配管を通す方式をトレンチと言います。

トレンチは私は扱ったことがないので、ルールについては良く分かりません。

腐食液は下

「腐食液は下」という鉄壁のルールがあります。

これはよほどのことがない限り、守るべきルールです。

腐食性液を扱う配管を高所に持ってきた場合、その液が漏れると他の配管を腐食させます。

これが工場全体に供給するユーティリティ配管を腐食させて混色した場合

工場全体のユーティリティが使い物にならなくなり、全プラントの停止という恐ろしいことに繋がります。

被害を最小限にするために、腐食液が漏れても他の設備に影響を与えないように、「腐食液は下」が基本です。

これと同じ発想で、腐食液に限らずプロセス液や排水なども同じく下に持ってきます。

補足ルールとして、電気・制御ダクト最上部に配置します。

これは2つの理由があります。

  • ダクトを開けて配線を引く作業性は最上部が最も楽
  • 液体が漏れてダクトを腐食させたくない

最上部にダクトだけだとスペースが余るので、スチームやエアーなどのダクトへの影響が少ない物を配置するケースが考えられます。

電気ダクトと制御ダクトはノイズ除去の点からも別にした方が良いです。

同じダクトで系統を分けて遮断している例もありますが、やはり分割する方があっさりします。

温度と口径で分割

配管の並びは温度と口径で分割していきます。

高温と低温の液体は離す

高温のスチーム配管と低温のブライン配管は可能な限り離します。

これは伝熱性を考慮してのこと。

高温のスチームが冷やされてドレンが出ないよう、低温のブラインが温まらないよう。

距離を離している方が安全ですね。

高温や低温の配管は空気の影響を避けるために、もちろん保温保冷を取り付けていますが、

それでも高温と低温の配管を離している方がbetterという考え方です。

大口径ほど外

大口径の配管ほど外、小口径の配管ほど内に配置します。

これは2つの理由があります。

  • 大口径配管は重たいので、作業性を考慮して取付取外しがしやすい外に配置
  • 大口径配管は重たいので、荷重を確実に受けれる柱の近くに配置

いずれも重量の観点です。

横抜き配管のルール

配管スタンドから配管を横抜きするルールです。

配管をスタンドに並べるだけで完結することはありません。

スタンドの外に配管を引っ張るためには横抜きをします。

液は下抜き・ガスは上抜き

液の配管はスタンド上の配管の最下部から横抜きして、ガスの配管は最上部から横抜きします。

これは分かりやすいでしょう。

液たまり・ガスたまりを無くすためですね。

配管の横抜きをする場合、配管の横面から抜くことはせず最上部または最下部から枝を出して、エルボで横に出します。

エルボ分の高さが必要となるので、配管スタンドの上段と下段の高さは一定の間隔が必要です。

800mm程度あれば十分です。

枝取り・フランジ位置は重ねない

枝取りやフランジ位置は重ねないことが基本です。

枝取りの水平位置を重ねてしまうと、同じ方向に横抜きできません。

片方は上抜き・他方は下抜きなら同じ水平位置でも施工できますが、例外と考える方が良いです。

配管スタンドでは枝取り位置の制約は厳しくないので、少しずらせば対応できます。

フランジ位置を重ねてはいけないのは、スペースの問題。

配管スタンドには可能な限り多くの配管を引きたいもの。

ここでフランジ位置を重ねると、配管どうしの間にデッドスペースが大きくできてしまいます。

フランジ位置を少しずらすだけで、配管どうしを近づけて配置することが可能。

配管設計の工夫ですね。

最後に

配管スタンド上の配管設置ルールを紹介しました。

内容物・口径・温度・横抜き

いろいろなルールがありますが、こんなに綺麗に配置できているケースは珍しいでしょう。

プラント建設時にはしっかりした考えで設計したいですね。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました