【コーキング・溶接】化学工場の屋上配管開口穴の雨漏り対策

保全工事

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の雨漏り対策について知ることができます。

屋上開口穴から漏れる

化学工場では、屋上を鉄板で作るケースが多いです。

これは敷地面積や建屋高さを節約するため。

屋上すらも有効活用したい。

こういう思考ですね。

屋上には熱交換器を置くケースが多いです。

熱交換器の出口にフレームアレスタを設置してあり、

フレームアレスタの点検もできるようにするためです。

鉄板造りにすると、配管を屋上に向かって敷設しないといけません。

鉄板を突き破る配管が必要です。

これが雨漏りの要因となります。

特に粉体を取り扱う工場では、雨漏りは避けたいところ。

今回は化学工場の雨漏り対策について紹介します。

なお、コンクリート造りではこの問題は起きません。

というのも屋根の上に設備を設置しないから。簡単ですね。

化学工場の雨漏り対策

対策① カバー

配管貫通穴は、当然ながら何かで囲います。

そうしないと、雨が積極的に落ち込みます。

貫通穴の周囲にFB(平板)で囲いをします。

床に落ちた雨水のガードです。

FBと床は溶接します。

さらに開口部の周りに鉄板の蓋を置きます。

これで9割の雨はカバーできます。

上からの侵入・横からの侵入を防げます。

この状態では部分的に漏れます。

その場所が、「配管とカバーの間」

完全にすきまを防いでいるわけではないので、雨が入ってくる余地はあります。

対策② コーキング

完全にすきまを埋めるために、シリコンコーキングと言う道具を使います。

シリコンシーラントと呼んだりすることもあります。

シリコン樹脂をすきまに注射して、固まればOK

火気を使うわけでなく、化学工場での工事制限がないため、

いつでも施工できます。

配管貫通部に限らず、すきまを埋めるために一般的に使います。

対策③ 溶接

シリコンコーキングより手堅くいく場合は溶接です。

カバーと配管を溶接してしまいます。

シリコンコーキングは、見た目止まるように見えますが、

徐々に劣化していきます。

その劣化速度は溶接よりもはるかに速いです。

本当に手堅くいくなら溶接。

ただし、溶接も20年30年していくと劣化します。

鉄板自体が錆びて朽ち果てていくからですね。

  • 配管とカバーを溶接するため異種金属が接する要因となる。
  • 一度付けると、取り外しが大変
  • 火気を扱うため、工事時期の制限がある。

工事会社は考え方が雑

雨漏り対策を工事会社に依頼すると、すごく安易にこう答えます。

「コーキングしておきますね」

コーキングをしても解決するのは一瞬。

工事会社としては一瞬だけでも解決すればそれでいい、という安易な発想です。

化学工場のエンジニアが、その化学工場を何十年と見ていることに、発想が至ります。

コーキングをしてもモグラたたきになります。

  • 雨が降って、雨漏りの場所を特定する。
  • 晴れた日に、コーキングでローラー作戦。
  • 次の雨が降ったときに、再度確認。

これを繰り返して、雨漏りを潰していきます。

そういう努力をせずに、一回コーキングをして、さよなら。

そういう工事会社が多いです。

まさに、やりっぱなし。

化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアにとって、常駐の工事会社を大事にする方が得だという理由がこの辺にも表れます。

逆に、外部の工事会社を雇う時は、この辺は妥協しないといけません。

外部の工事会社とは一線を隔てて、それなりの付き合いが良いです。

最後に

私は、一滴でも雨漏りしたら即呼び出しを受ける工場で仕事をしていました。

雨漏りについてはそれなりに敏感です。

だからこそ、雨漏りに鈍感な工場に行くと、モヤモヤしてしまいます。

雨漏りを簡単に考えすぎ。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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