【P&ID・現地】化学工場の配管チェックの方法

配管工事

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、化学工場の配管チェックの方法について知ることができます。 

配管チェックは配管の基本

配管チェックとは配管のルートを地道に追いかける作業を指します。

地道に追いかけるため、一定のスキルが必要です。

この配管チェックは以下の作業者に必要なスキルです。

  • 設備エンジニア
  • 配管設計者
  • 工事作業者
  • 生産部作業者

この配管チェックの方法について紹介します。

このうちのどれが欠けても、配管チェックの速度・質は落ちます。

配管チェックの方法

① P&IDの確認

配管チェックはその対象を絞り込むのが第1ステップです。

無数にある化学工場の配管から、特定のラインを追いかける作業。

この絞り込みには、P&IDが必須です。

P&IDに以下の作業を、下準備として行います。

  • チェック箇所の着色(マーカーなどで)
  • バルブの開閉状況の表示(○×などで)

このP&IDを複数枚の紙の書類として、現地に持っていきます。

普通は20~30枚以上です。

気密試験でも同じくP&IDを準備します。

運転前のスタート準備にも使いますね。

② 現地の操作面周りの確認

現場に行くと、まずは現場の操作面周りを追いかけます。

反応器やポンプ周りから行うのが一般的です。

ここは、配管形状が複雑ですので、丁寧に確認していきます。

  • 口径はいくらか?
  • バルブは何個付いているか?
  • チーズ、エルボ、レデューサーは何が付いているか?
  • 保温、トレースが付いているか?

1人で確認するときは、P&IDと現地を目で追っていきがちです。

でも、正しくは、「声に出して読みます」

どこから読み上げるかはケースバイケース。

2人以上で確認するときは、声に出して読み上げるのは必須です。

そうしないと、作業の分担ができません。

複数の人間が、バラバラにチェックするのは非効率的。

③ 行先の確認

次にP&IDを見て、行先を確認します。

操作面周りから別の操作面周りに配管が伸びている、という思考です。

すでに運用している配管ラインなら、行先を表示しているでしょう。

ところが、工事完成間際の気密試験時には、行先は表示していません。

むしろ、配管チェックをして行先を確認します

このために、P&IDを使います。

ポンプ周りからタンクに送るラインを考えると分かりやすいでしょう。

ポンプ周りの操作面を確認したあと、P&IDで行先を確認します。

そして、行先に向かって配管を追いかけていきます。

④ 配管ルートを追いかける

配管ルートを追いかける際は、以下の点に注意が必要です。

  • 高所のスタンドに乗っている配管は、スタンドの位置・配管の位置を口で表現する。「○段目の右から△の位置」
  • 階をまたぐときは、柱や設備の位置関係を口で表現する「□番目の柱の南東」

こうして、間違いがないことを確認しながら、追いかけていきます。

そうしないと、途中で迷子になって、戻らないといけません。

私もよく迷子になります ^ ^

複数の人間が追いかけるときには、この確認作業を怠ることが多いです。

誰かが確認してくれるから、自分は後に付いていけばいい

こういう思想になりがちです。

これは、簡単に言うとサボりです。

機電系設計者・プラントエンジニアが配管チェックを知らない

最近の若手機電系設計者・プラントエンジニアは、配管チェックを行うことがあまりありません。

  • 配管工事のチェックは、配管図面屋に任せればいい
  • 配管工事の気密試験は、工事屋に任せればいい
  • 現地操作や弁開閉は、生産部に任せればいい

機電系設計者・プラントエンジニアの存在価値が無くなっていく瞬間です。

配管チェックを知らないと、困ることはいっぱいあります。

  • 現場の状況を、口で説明することができない
  • 現場で誰かと共同作業をできない
  • 現場で指揮判断ができない

話す力を養成せず、何でも紙やパソコンに書けばいい、ということはありません。

話す力に対して苦手意識を持ったまま放置していると、後で痛い目を見ます。

それは機電系設計者・プラントエンジニアに限らず、どんな仕事でも共通していますけどね ^ ^

最後に

昨今は、仕事の基本を疎かにして、新しいことにだけ目を向ける人が後を絶ちません。

新しいことに目を向けるためには、何が新しく何が古いかをちゃんと知らないといけません。

「歴史を知る」というと大げさですが、

過去の知見を活かす意味では正しいです。

そこの認識を間違えやすいのが、古い環境に新しいモノを導入するときでしょう。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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