【鉄・ステンレス】バッチ系化学工場の配管材質TOP5

材質材料

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象にしています。

この記事を読むと、バッチ系化学工場の配管材質について知ることができます。

バッチ系化学工場の配管材料は多い

材料はこの100年で非常に進歩しています。

ステンレスですら開発されて100年強です。1910年ごろの話。

技術の進歩の凄さを感じます。

バッチ系化学工場でも、多くの材質を使います。

今回は、バッチ系化学工場の配管材質に特化して、よく使う材料TOP5を解説します。

バッチ系化学工場の配管材質TOP5

第1位 鉄

圧倒的1位が鉄です。

配管工事数量の40%程度を占めています。

鉄はあまりにもありふれているので、目立たないかもしれません。

材料的にも極めて古い材質で、技術的にも興味を持たれにくいです。

研究的には完全に対象外

研究と現場とは大違い。

現場では大活躍するのが鉄です。

鉄の用途として最も多いのが、ユーティリティです。

スチーム・冷却水などです。

バッチ工場では複数の反応器を使います。

この反応器には当然プロセス液を入れるための配管が必要ですが、

それとほぼ同量のユーティリティ配管を使用します。

だから、配管工事全体の40%程度という圧倒的な量を、鉄は占有します。

鉄を制する者は、配管工事を制する。

こう言い切ってもいいくらい、鉄は大事ですよ!

第2位 SUS304

第2位はやはり、SUS304です。

希少金属を使うのでやや高価ですが、効果は抜群。

プロセス液は最低でもSUS304にします。

腐食性が一定以下であれば、とにかくSUS304を使っていればOKです。

マルチ的に使用したり、配管切替が多いバッチ系化学工場では

配管材料を統一化する方が好ましいです

SUS304も鉄と同じくらい使用します。

配管工事数量の30~40%は使用します。

鉄と同じく反応器レベルで考えると、プロセス液の配管分だけSUS304にすると考えれば、

圧倒的数量をSUS304を占めていることが、理解できると思います。

第3位 SUS316L

第3位はSUS316Lでしょう。

配管工事量の10%程度を占めます。

SUS304では若干不安なので、材質をアップするという時に使います。

SUS316Lで耐えるならSUS304でもある程度耐えます。年数の問題。

配管改造の機会が多いバッチ系化学工場では、SUS316Lで配管工事をしても、

すぐに取り換えるというパターンが多いです。

おまけに、供給量がやや少なく、調達に時間がかかります。

それなら、SUS304で作る方が良いのでは?

そういう発想に至る会社も存在します。

第4位 グラスライニング

配管工事数量の5~10%を占めるのが、グラスライニング

バッチ系化学工場でマルチ化を徹底すれば、すべてをグラスライニングにすれば基本的に完了です。

ただし、すごく高いです。

この発想で工場を作っているケースももちろん存在します。

どんな液が来てもほぼOK。

この信頼感はすさまじく、開発される製品の試作用途の工場として重宝します。

一般には、プロセス液のうちの一部がグラスライニングとして使います。

SUS304ではダメな部分で、SUS316Lでもダメな部分を、グラスライニングにする。

この発想なので、グラスライニングの配管はSUS316Lよりも数量が少なくなる傾向です。

第5位 ふっ素樹脂ライニング

これはほぼ無視可能なレベルです。

塩ビ配管などと同レベルで数量が少ないです。

工場によって銅チューブの方が需要が高いかもしれません。

グラスライニング配管では使えない場所や、グラスライニングで長距離の配管を敷設する代わりに使うケースが多いです。

優先順位と絞り込みが大事

材料は色々な種類があり、配管材料だけでも100を越えます。

教科書にはそういう図表がいっぱい乗っているでしょう。

ここで大事なのは、絞り込み

自社で使う可能性があるのはどれか。

その割合を調べることで、絞り込みは可能です。

そうして、膨大な情報から有益な情報をピックアップしていってください。

最後に

配管材料と同じように設備の材料も非常に多岐にわたります。

こちらは別の機会に記事にします。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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