【平面図・アイソメ図】化学工場のP&IDと配管図の照合方法

図面配管

NEONEEETです。

この記事は、化学工場の機電系設計者・プラントエンジニアを対象としています。

この記事を読むと、化学工場の配管図の照合方法について知ることができます。

配管図とP&IDは一致しない

配管図はP&IDと一致させなければいけません。

ところが。配管図はP&IDと合っていないと思っている方が、精神的に健全です。

簡単なプロジェクトでも、100を越えるラインの改造があります。

これを1000以上ある既存ラインと整合性を持たせて、繋ぎ合わせるには

緻密に・時間を掛けて・確実に

作業をする必要があります。

ところが、図面屋さんも図面作成にかける時間を十分に取れなくなっていっています。

ユーザーからの納期のプレッシャーもあります。

その結果、図面屋も慌てます。精度が落ちます。

それが、現地工事でのトラブルの大半を占めます。

今回は、配管図をP&IDと照合させるための、手順を紹介します。

基本的なことなので、非常に重要です。

配管図とP&IDの照合手順

手順① P&IDの順番に追いかける

配管図をP&IDと照合するには、何パターンか考えられます。

  1. P&IDの順番に配管図を追いかける
  2. 平面配管図の順番にP&IDを追いかける
  3. アイソメ図の順番にP&IDを追いかける

基本的・原則的には1の方法です。

配管図面屋、機電系設計者・プラントエンジニアは1の方法での確認を絶対にしないといけません。

運店員やプロセス屋は「操作面」を重視するため、

3の方法を使うこともあります。

もっというと、「アイソメ図」だけを見ることもあります。

P&IDの1ページずつ、地道に確認していきます。

手順② 平面配置図を始点

P&IDには設備の情報が載っています。

設備の情報を平面配管図を確認します。

平面配管図を始点にするということです。

設備の位置周りに、新規の配管ラインの情報が載ってあります。

平面配管図とP&IDを照合しようと思っても、ほぼ無理です。

平面配管図には、記載されている情報が少なすぎるからです。

手順③ アイソメ図を確認

平面配管図で始点を確認した後は、アイソメ図を確認しましょう。

アイソメ図には、配管情報がかなり記載されています。

少なくとも、P&IDに書いてあるメイン部分である操作関係の情報は記載されています。

アイソメ図を見ながら、P&IDのライン変更箇所を確認します。

配管材質・配管口径・バルブ・レデューサーなども確認します。

問題がなければ、ライン上に蛍光ペンなどでチェックします。

あ、そうそう。

配管図のチェックはさすがにで行います。

配管図は簡単なプロジェクトでも100枚近くになります。

その配管1本1本を追いかけるときに、5~10枚くらいの紙を行き来することになります。

これをいちいちパソコンで確認していると、ページの切り替えが非常に大変。

検索性・視認性の面で、紙がパソコンよりも優れる唯一のメリットと言って良いでしょう。

蛍光ペンでチェックするのは、線を引きやすいから。

ラインにボールペンなどで線を引こうとしても、きれいに引けません。

ラインからずれて引くこともあります。

細いボールペンなどでは、複数のラインが並行して並んでいる場合に、どちらのラインをチェックしたかが、分かりにくくなります。

それよりは蛍光ペンの方が圧倒的に楽です。

色は何でもいいですが、一色で統一する方が良いでしょう。

手順④ 行先を確認

ここが一番大変な工程です。

これをあきらめる機電系設計者・プラントエンジニアは非常に多いです。

始点となるアイソメ図を確認した後、

平面配管図に戻り、行先を追いかけます。

平面配管図には、配管が網の目のように張り巡らされています。

このうちの1本に着目し、蛍光ペンでラインに着色しながら

目的の場所にラインがつながっているか確認します。

終点が設備である場合は、終点廻りのアイソメ図も確認します。

問題がなければ、P&IDに着色を付けます。

こうして、配管図とP&IDを着色していき、

チェックすべきラインが全部繋がっていることを確認します。

配管チェックと同じ発想

上記の確認方法は、実は現地配管チェックと同じ発想です。

膨大の量の配管

効率的

全体を網羅する。

このためには、現地の配管チェックはまどろっこしいように見えて、そこそこ効率的です。

工事会社にはこの発想はありません。

現場の運転員側の発想です。

ユーザー側の機電系設計者・プラントエンジニアは、現場の運転員側の発想で仕事をすべきです。

工事会社側の目線に立てば立つほど、自社からの存在価値を無くします。

ユーザー側の機電系設計者・プラントエンジニアは、設備に関する業務を任されているという自覚をもって、

自分で担当すべきことを意識しましょう。

図面屋に任せる・工事屋に任せる・エンジ会社に任せる

これを繰り返していくと、スキルは育ちませんよ。

最後に

配管図とP&IDの照合は、配管図のチェックの基本的な部分です。

時間がかかります。

私も100枚くらいの配管図なら、1週間くらいはかかります。

それでも、現場工事時にトラブルが起こり、時間をロスしたり追加工事費用がかかるよりは、はるかにマシ

そう考えています。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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