【スキルアップ】化学工場の機電系エンジニアが手書きの略フロー・P&IDを作るメリット

図面配管

NEONEEETです。 

この略フローをP&IDに変換しておいてください。

(分からないことだらけなのですが)

この記事では、手書きの略フロー・P&IDを作るメリットについて解説します。

手書きの略フロー・P&IDを作るメリット

化学工場で工事資料を作るために最初に行う作業は「P&ID」

この前資料となる略フローがプロセス部門から提示されたら、機電系エンジニアはP&IDの作成に掛かります。

プロセス部門が作る略フローは一般にはExcel等のPCソフトを使うことが多いです。

これをCADであるP&IDに仕上げるには、CADが使える図面屋さんが必要です。

ここで機電系エンジニアは図面屋さんにどういう指示の仕方をするでしょうか?

「略フローが提示されたからこれを見てとりあえずCAD化してください」

こんな指示の仕方をしているはずです。

自分で何1つ考えずに、とりあえずある程度の形になってから考えよう。

ってスタンス。

これ実際には

ある程度形になったらプロセス部門に提示してチェックしてもらおう。

って誘惑が働きます。

チェックしてもらったP&IDをさらに修正してもらってとりあえず完成。

こんなことをしていたら口だけエンジニアと言われても仕方ありません。

ここで機電系エンジニアにとって大事なことは手書きでP&IDを作成すること。

アナログですが、だからこそ効果的。

そこで、手書きで略フローやP&IDを作るメリットを紹介します。

プロセスの流れを考える

手書きのP&IDを書くとプロセスの流れを考えることができます。

  • 反応器Aに流入する内容物がどこからどうやって移送してくるか
  • 反応器Aで生成した物をどこにどうやって移送するか
  • 反応器Aでガスが発生するかしないか

こういう「モノの流れ」を理解することは、化学工場のプロセスを理解する基本です。

基本だからこそプロセスエンジニア・機電系エンジニア・運転員全員が共通して理解しておくべき内容です。

連続プラントとは違ってバッチプラントでは切替生産が多いので、

一枚のP&IDでも「どこからモノが移送させるのか」「どこにモノを移送するのか」が非常に分かりにくいです。

一枚の紙面に同じような配管が何本も通っていますからね。

連続プラントのエンジニアがバッチプラントのP&IDを初めて見たら、驚きます。

目が疲れますよ(笑)

略フローとP&IDを眺めながら、P&IDに手書きでラインを追加するだけでも悩むことだらけです。

  • どこのヘッダーに繋ぎこむか
  • 単管の切替かバルブの切替のどちらを選ぶか
  • 既設エリアの改造がどこまで必要か

いろいろと疑問に思うことが出てくるはずです。

疑問に思っても解決しないので、略フロー全体を眺めたりプロセスエンジニアにヒアリングしたりと行動にでます。

手書きでP&IDを書こうとしなければ、こんな問題そのものに気が付かずに仕事が進んでしまいます。

そのツケはすべて図面屋さんに押し付ける格好。

図面屋さんの負荷を下げるためにも、手書きのP&IDを経験する意味は大きいです。

経験年数の大小関係なく、若手もベテランも取り組んでほしいことですね。

必要な配管部品の構成を考える

手書きのP&IDを作成すると、必要な配管部品の構成を考えます。

  • バルブをどこに付けるべきか
  • 流量計周りのヘッダーの組み方はどうするべきか
  • 法的に必要な部品がないか
  • 洗浄やブロー用の配管は必要でないか

この辺は手書きをした瞬間に気が付きます。

というのもこれらの現実に必要な部品は略フローではあまり書かれていないから。

掛かれていない情報をP&IDに追加しようとすれば、考えないといけません。

大抵は類似プラントの構成例から転記すればいいのですが、どこから転記するかを考えるだけでも意味があります。

必要な部品を追記しない手書きのP&ID

現在のP&IDに略フローの内容を転記しただけ

の質の低い成果となります。

これだけなら単なる事務作業なので、エンジニア的ではありませんね。

手書きで書こうとして問題に直面し、類似プラントの情報を調べるという作業そのものがエンジニアリングの1つとなります。

まずは真似ることから始めましょう。

図面作成の難しさが分かる

手書きのP&IDを作成すると、図面の作成が難しいことに気が付きます。

単純な話ですが、

一枚の紙に情報を納めるには、何をどれくらいの大きさで書き始めるか

というデッサン的な問題にあたります。

CADだと書いた情報を簡単にコピー&ペーストができるので楽ですが、

手書きだといったん書いたら修正が難しいです。

略フローに書いていない情報がどれだけあるか想像をせずに、いきなり手書きのP&IDを書こうとするとだいたいは失敗します。

バランス感覚の悪いP&IDになります。

こうした失敗をすることそのものが勉強になります。

これはDXがいくら進んでも無くならない技術でしょう。

CADをエンジニア全員が使えるようになる環境は、これから先も実現しない確率が高いですから^^

最後に

手書きの略フロー・P&IDを作るメリットについて解説しました。

プロセスの流れを考える・必要な配管部品の構成を考える・図面作成の難しさが分かる

アナログですが、だからこそ効果的です。

機電系エンジニアはぜひとも手書きのP&ID作成をしてみましょう!

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

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